コンテ、チョーク、クレヨンとは何か?特徴や種類など解説

こんにちは。Nです。

クレヨンと言うと日本では幼稚園から使う
アレを思い出すと思います。
そう。グリグリと描く棒状のあれです。

ところがヨーロッパではクレヨンというと
棒状の形をした画材全般を意味するよう
です。

例えば鉛筆、パステルなどもクレヨンと
呼ばれているんですよね。

今回はその中でもコンテ、チョーク、
クレヨン
についてお話しします。

コンテ


顔料(色粉)
粘土や蝋(ろう)等の
バインダー(糊の役割をするもの)を加えて
棒状に押し固めて焼いてできています。

別名カーボンチョークとも呼ばれています。

形は四角柱型や円柱型が一般的ですが、
木材に収められた鉛筆型もあります。

油分や定着材が使われていないので
定着力が弱く描き味は粉っぽいです。

定着力が弱いので、描き終えたら
フィキサチーフをス
プレーするのもハード
パステルとよく似ています。
クロッキーやスケッチ向きというのも似て
ますね。

画材「コンテ」は元はフランスの画家兼科学
二コラ・ジャック・コンテが発明しました。

18世紀ナポレオン戦争で輸入が止まり、
鉛筆の材料のグラファイト(石墨)という
鉱物が国内で不足しました。

グラファイト不足を補うため、粘土を加えて
グラファイトのカスまで使いました。
この効率化がコンテの始まりです。
この画材はコンテクレヨンという商品名で
売り出されました。

広い意味でクレヨンは棒状固形筆記具ですが
クレヨンとはフランス語で普通、鉛筆のこと
です。

その後グラファイト以外の鉱物も混ぜて製造
され、白、黒、赤褐色、茶色、グレー以外に
も色数が増えていきました。

話は現在に戻りますが、コンテ・ア・パリ
以外にもコンテ商品を販売している会社は
もちろんあります。
例えば「さくら」「ぺんてる」など。

商品名はコンテパステルとされていて、
コンテとパステルの垣根が曖昧になっている
ようです。ハードパステルとコンテとは
見かけが似ている
ためではないかと思います。

違いといえば、顔料、バインダー(糊の役割
をするもの)の材料。作り方が焼くか焼かな
いかなどあります。

コンテはどちらかというと、パステルよりも
歴史の長い鉛筆に近いのかなと思います。

描き味はハードパステルと殆ど変わりがあり
ません。
ハードパステルと同じように使えます。

コンテの商品紹介

・コンテ・ア・パリ カレコンテ スケッチ
【フランス/コンテ・ア・パリ

…イギリス/コルアートColart International
oldings Ltd.グループの1つ】→お手頃価格
コンテ・ア・パリ カレコンテ スケッチ/コンテ・ア・パリ社

6ミリ角の細い四角柱型をしたコンテです。
厳選された良質な顔料から作られています。

スケッチ用に開発されたので、鋭い線、
平塗りも簡単にできます。

私もスケッチ用の黒を使っていますが
描きやすいです。カレ・コンテはお手頃で
長く愛されていて良い品だと思います。

全14色。
色味は赤茶系、黒茶系、ピンク、グレー、
黒、白。

白と黒硬さが3種類(HB・B・2B)あり
硬さの違いで其々1色に数えられています。
6色TINセットと12色アソートセット。

コンテ・ア・パリの公式ページには
安全データシートカラーチャートがあり
ダウンロードできます。

公式ページは日本語訳が変になったりするの
で、商品の詳細はバニーコルアートのサイト
で観るのが良いですよ。

単色販売は画材販売で買えます。

チョーク

最近カフェ、レストランで黒板におしゃれに
描かれたメニューや絵をよく見かけませんか。

チョークアート黒板アートといって話題
のようです。このアートは黒板にチョーク
だけで描いたり、オイルパステルも使って
描いたりするようです。


チョーク
とは元々、イギリスのドーバー海峡
周辺の崖の地層内にある柔らかい石灰岩
ことです。

日本語では岩と言っていますが、まだ岩石に
はなっていません。
このチョーク、つまり柔らかい石灰岩のこと
を日本語では白亜(はくあ)といいます。

白亜には炭酸カルシウムが50%以上
含まれています。

この炭酸カルシウムの多い石灰岩の粉を水で
こね、型に入れて作るのが
「炭酸カルシウム製チョーク」です。

チョークの原料の鉱物にはもう1つあって、
石膏(せっこう)という硫酸カルシウム
主成分にするものがあります。
このチョークは石膏を400~500度
以上に加熱し、型に入れ押し固めて作ります。

日本では1873年に、フランスから
石膏製のチョーク」が輸入されました。
これを真似て作ったため、学校で使われてい
た昔ながらのチョークはこちらです。

石膏カルシウム製チョークは
柔らかめで折れやすい、粉飛びしやすい
といった性質があります。
そのため最近ではあまり使われなくなりま
した。

その後、ドーバー海峡の白亜(石灰岩)で
なくとも、日本でも石灰岩がたくさん取れる
ので、1935年頃から炭酸カルシウム製の
チョークを作るようになりました。

近年は、ホタテの貝殻や卵の殻などを原料と
してチョークを作るようになってきました。

こちらの白亜・炭酸カルシウム製チョーク
描き味もなめらかで粉飛びもしにくく、
折れにくいという性質があります。

原料の貝類、卵の殻はリサイクルに利用
できるため環境面からも良いようです。
そのため最近の主流のチョークのようです。

ちなみに、チョークは日本では白亜が語源と
なり白墨(はくぼく)とも呼ばれているよう
です。
今はその呼び方を聞いたことないですけどね。
チョークの色はそれ程多くないようです。


チョーク(白亜)はパステルを作る際、
色を明るくす
る目的の「体質顔料」として
使われています。

チョークの商品についてはパステル画と
直接関係ないため割愛します。
詳しく知りたい方は「チョークアート」で
ググってくださいね。
(Google検索して下さいね。)

チョークアートの書籍も数冊出ています。

クレヨン

クレヨンという画材とは

今のようなクレヨンが作られたのは
19世紀末から20世紀初めのフランス。
当時流行していたパステルには紙に定着
しにくいという欠点がありました。

そこで、古代ローマなどで描かれていた
蜜蝋画(みつろうが)をヒントにして
顔料にロウを加えることで生まれたのが
クレヨンです。(硬質クレヨン

現在の軟質クレヨンは顔料(色粉)に
蝋(ロウ)、パラフィンなどの油分を含む
バインダー(糊の役割をする材料)に
少量のチョーク(白亜)を混ぜ合わせます。
それから、熱して棒状にして作られます。

クレヨンの語源はフランス語の
CRAIE(クレ、白墨、白亜)」と
ON(小片)」から成り立ったようです。

クレヨンが日本へ渡ったのは1917年。
フランスからアメリカへ渡り、アメリカ製品
クレオラが日本へ輸入されたのが初めです。

因みに16世紀頃からドイツなどでクレヨンの
素描が見られるようですが。

ここでのクレヨンは今の日本でいう一般的な
クレヨンのことではないようです。

ヨーロッパで、クレヨンとは棒状素描用具
総称
です。クレヨンという言葉の意味には
チョーク、コンテ、パステル、木炭、などが
含まれています。

今でもフランスで普通、クレヨンと言えば
「鉛筆」を意味するそうです。

クレヨンの種類

クレヨンには硬質クレヨン軟質クレヨン
があります。

外国製は昔ながらの硬質クレヨンが多く、
日本製は軟
質クレヨンが多いようです。

昔ながらの硬質クレヨンは顔料(色粉)と
蝋(ろう)のみで作るので硬いです。

軟質クレヨンは描きやすいように、顔料と蝋
の他に少量ですが乾性油やチョーク(白亜)
などを混ぜるようになりました。

そのため近年、日本の軟質クレヨンは滑らか
になり苦手だった面描きもできるようになり
ました。
種類も増えて水性クレヨン、布がきクレヨン
など変わった特徴のクレヨンも色々あるよう
です。

クレヨンの特徴

クレヨンはオイルパステルより蝋が少し多い
ためです。折れにくく艶があり、
定着力が強い
ため色々な物に描けて
ベタベタせずフィキサチーフも不要です。

手軽さが最大の魅力の画材ですね。
どんな紙でも描けますが、あまりツルツル
してない無加工の素材の紙が良いみたいです。
具体的にはケント紙、クロッキー用紙、
画用紙、細目の水彩紙などに描けます。

練習用なら新聞紙はノリが良くて使いやすい
ようです。今は新聞を取らない人も多いかも
しれませんが…。

紙以外にもほとんど何にでも描くことができ
ます。ビニールや石、金属、皮革などなど。

短所は面塗り、混色に手間がかかるという
ことですね。

また、クレヨンには蝋分が多く含まれている
ため、彩やソフトパステルとは併用しない
ほうが無難です。水分は弾かれます。
(※この性質を利用した描き方もあります。)

◆まとめ

・コンテはハードパステルのように描ける。仕上げにフィキサチーフ必須。
・炭酸カルシウム製チョークが最近の主流。チョークアートにも使われる。
・クレヨンは何にでも描ける。基本的に水溶性の画材との併用不可。

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ABOUT US

こんにちは。管理人の「N」です。パステル画歴は5年くらい。ほぼほぼ独学で描いています。個展、グループ展、ネットでの販売歴が少々。仕事は自動車保険、年金記録調査、医療などの事務経験があります。クールですね、って言われることがありますが動物占いは「こじか」です。それから猫9匹囲まれて暮らしています。自然大好き、滝を見るとテンションが上がります。旅先でスケッチするのが趣味。