絵が上手くなる方法の1つ。【10分スケッチ】で観察力を上げる!

    絵が上手くなりたい。
    でも何から始めたらよいか分からない…。
    そんな方に、
    簡単に続けられる方法をご紹介します。

    およそ”10間のスケッチ”を楽しむ

    というものです。
    これは、観る目を鍛えることができます。

    それに楽しむのは重要です。

    続けることができるし、
    続けられれば量をこなせる
    私も早く描くことができるようになったとは
    自覚があります。

    良かったら参考にしてみて下さいね。

    10分スケッチとは。スケッチ、クロッキー、デッサンの意味

    10分スケッチなんて言葉はないですが、
    10分間スケッチするので
    そう私が呼んでるだけです。

    短時間のスケッチのことを
    ラフスケッチというようなので、
    10分スケッチもラフスケッチかもしれません。

    私の場合、普段何となくやり
    不定期に続いています。

    描かない時もあるし、
    気が向いたらまたやります。
    やり出したら長く続くのですが、
    また止めたりしています。

    ところで、絵の上達には
    スケッチとクロッキーというのを
    大量に描くのが良い方法のようです。


    スケッチ
    とは人や風景などを
    大まかに描写すること
    なのだそうです。
    写生と呼ばれることもあります。
    白黒で表現することが多いですが、
    色を付けることもあります。

    一方、クロッキー
    人や動物など動くモノを
    短時間で素早く”線だけで描くこと
    です。
    こちらは速写と呼ばれます。

    短時間で動くモノを描こうとするので
    観察眼の訓練になり、
    線も少ない線で表そうとして
    段々要らない線が省かれるようです。

    そんな風になってみたいものです。

    それは兎も角、
    私の言う10分スケッチ(ラフスケッチ)は
    スケッチの中でもとても短い時間で描くので
    クロッキーに近いのかもしれません。

    線もミリペンで描くことが多いので
    消すことはできません。
    引き直すだけなので元の線は残ります。

    一発で引けたらいいな、くらいで
    少々位置がずれてても
    気にせず描くこともあります。

    また、デッサンとは
    モノの形、質感、明暗、位置関係など
    全体を意識しながら
    ”時間をかけて”平面に描くこと
    だそうです。

    芸大の予備校で訓練している
    鉛筆や木炭デッサンといえば
    ピントくるのではいでしょうか。
    それ自体で作品の域ですね。
    デッサンは素描と呼ばれるそうです。

    スケッチで使うもの

    普段の10分スケッチでは
    本当に少ない道具で足りてしまいます。

    ・紙とペン

    これだけです。

    最初のうちは紙は
    コピー用紙、100円ショップの画用紙など
    何でもいいです(笑

    紙を机の上に置いて描くか、
    しっかりした厚紙と目玉クリップのセット
    クリップボードの上に載せて
    描くことができます。


    【厚紙と目玉クリップ】

    【クリップボード】

    他に使いやすい紙と言えば、
    画用紙や水彩紙のスケッチブック
    持ち運びに便利です。

    大きさはB5くらいまでの
    小さいサイズ
    がいいかもしれないですね。

    私はよくヴィファール水彩紙
    スケッチブックを使っています。
    粗目(赤色表紙)のF0サイズと
    中目(緑色表紙)のF2サイズです。

     


    【ヴィファール水彩紙のスケッチブック】

     

    ペンも自分が使いやすいのを探して下さい。
    私は三菱UNIのジェットストリーム0.5㎜や
    0.7㎜
    サクラのピグマ01か02を使っています。

    ジェットストリームは描き心地が抜群です。
    ただ、時々ボールペン特有の
    溜まったインクが1か所に落ちる
    なんてことがあります。
    描くスピードが落ちて迷った線になった時
    なりやすいと思います。

    そんなわけで、最近はピグマが好きです。
    紙にインクが拡がってしまったりかすれたり
    ということもありません
    水性ですが、耐水性
    水彩絵具で着彩する時、心配がありません。

     

    【左からジェットストリームボールペンとピグマ水性ペン2本】

     

    ペンは使いにくかったら鉛筆でも良いです。
    2B以上の芯が柔らかく濃い色の方が
    使いやすいです。

    消しゴム
    はもちろん使ってもいいですが、
    できれば前の線を残したまま描くことを
    頑張って
    みて下さい。

    でも画面が汚くなりすぎて嫌、という場合は
    ストレスになるので
    頑張り過ぎないでください。

    気にしない人はどんどん描きましょう。

     

     

    どこでスケッチし何を描く?

    私が普段スケッチしているのは
    庭のお花です。

    花を摘んできて
    瓶やマグカップに活けた姿を
    スケッチすることもあります。

    デッサンの勉強をしなければ、
    と思っていた頃には

    ハサミやクリップなどの文房具
    石膏や人物の写真などを見て
    ひたすら鉛筆で描いて捨てる、

    ということをしていた時期もあります。

    大きなスケッチブックに
    室内を描き起こすこともやっていました。
    正直言って、苦しいことが多かったです。

    描く練習なので、
    それも役に立っているとは思っています。

    ところで、私は小学生の頃に
    ライオンズクラブという団体の
    写生大会に参加したことがあります。

    妹ともども母に連れられて参加しました。
    その時に選んで描いたのが並木道
    夢中で描いたみたいです。

    何が言いたいかというと、
    子供の頃を思い出してみる
    自分が何に興味があるか
    分かるかもしれないということです。

    私の場合は花や木、動物です。
    好んで題材に選んでいました。

    振り返ってみると花や動物は
    小学校でも世話をしていましたしね。

    貴方が覚えていないという場合は、
    身近な人に聞いてみるのもいいですね。
    忘れているだけだと思います。

    それでもよく分からない場合は、
    よく目にしているものを
    描いてみてはどうでしょうか。

    身近なモノから描いてみる
    と、
    発見があったりします。

    最初は複雑な形のものは避けて
    単純な形のものを描くというのも手です。

    私は最近では
    散歩でよく行く場所を描くようになりました。

    【私の身近なもの】

     

    【私の身近な風景スケッチ】

     

    10分スケッチする時のコツ

    コツといっても
    大げさなモノではないですがやり方
    経験上陥りがちなことを挙げてみました。

     

    描く道具自分が描きやすいものを使う

    準備のところでも触れましたが、
    自分の使いやすいものが一番です。

    線が何本も描きすぎて、
    汚くなりすぎるという人は
    鉛筆と消しゴムがいいですね。

    でも、あんまり上手く描くことに
    こだわらないで、
    よく見ることとたくさん描くことに
    集中してみて下さい。

     

    兎に角10分集中して描く

    何となくダラダラ描き続けるより上達します。

     

    何となくで描きはじめず、最初に描きたいものを決める

    貴方の好きなもの、興味があるもの、
    何か気になるもの
    を選んでください。
    試しに別にこれでもいいや、と
    どうでもいい物を選んで描いてみて下さい。
    絵にもそこそこなモノが現れます。

     

    慣れない最初のうちは描く対象を1つだけにする

    例えば、よくあるのが下の写真のように
    沢山の葉や花が複雑にある時です。

    描く範囲を決めても
    描くのに時間がかかりそうな場合。

    こういう時には対象を1つだけに絞ります。
    この例で私は特に散歩中だったので、
    ほぼ花だけをピックアップして描きました。

     

     

     

    画面を切り取るつもりでどの範囲まで描く想像する

    この菖蒲もどこまで描くか決めておくと
    絵が絵らしく見えるように描けます。
    これは構図に通じるので、
    なかなか難しいですね。

     

     

    10分過ぎても描きたければ続けて描く

    10分ではなかなか描き切れず、
    中途半端になることもあります。
    それが嫌な場合やもっと描きたい場合には
    続けて描く場合もあります。
    描きたくて時間延長した場合に
    色を付けることもよくあります。

     

    時間があれば色を付けてみる

    色付けも自分の好きな画材でOKです。
    私はパステルで作品を描きますが、
    スケッチでは殆んどミリペン
    ぺんてるの固形水彩絵の具を使っています。

    外で描く時、持ち運びが便利なので。

    因みに
    このぺんてるの固形水彩絵の具セットには
    水筆が付いてて重宝しています。

    水筆を拭く小さく切ったも必須です。

    ぺんてるを使ってしまったら
    次はウィンザーアンドニュートンの
    固形水彩絵の具を使ってみたいです。
    とても評判良いですよね。

     

    けど、頑張りすぎない

    私の場合は長くても
    20分から30分で止めます

     

     

     

    スケッチした後はどうする?

    さて、スケッチした絵はどうしましょうか。

    ・作品を愛でる

    ここがダメだダメだ~と
    自分を責めないで下さいね。
    エネルギーは浪費するし
    何も良いことないです。

    反省点はメモでもして
    次回に活かせば問題ないはずです。

    ところで、
    気に入ったスケッチを部屋に飾って
    インテリアのようにする人も
    いるみたいですよ。

    紙を傷つけないように
    ゼムクリップなどで挟んでから
    画びょうで留めたり、

    挟む力の弱いディスプレイ用のピンなどに
    細い紐を通しておしゃれに飾る人も。

    【ゼムクリップなどで留めて飾る】

     

    ・SNSなどに投稿する

    人に見てもらうことで、
    絵の人気や良し悪しが分かることがあります。
    それに、単純にいいね!がつくと嬉しくて
    気分が上がるというのもあります。

    モチベーションを保つ、という意味や
    気分転換にもいいかなと思います。

    思わぬ良い出会い
    というのもあるかもしれませよ。

    私の場合は、Facebookで
    グループ展とスケッチ会に
    お誘い頂いたことがあります。

    Instagram…画像に特化しています。
    おしゃれなスケッチを投稿してみては。

    Facebook…SNSの定番ですね。
    画像も文章もたくさんバランスよく置ける感じです。

    Twitter…画像と共に気軽につぶやけます。
    少しだけつぶやきを入れる感じ。

     

    ・描いたスケッチを基に作品を作る

    貴方がスケッチをした何かには、
    少なくとも心が動いたということです。
    感情が動かされたモノや人が
    そこに描かれているわけですね。

    私は特に思い入れが強いスケッチ
    作品にすることも少なくありません。
    スケッチは
    完成作品のための練習のようなものですね。

     

    【奈良のスケッチ会でパステルで描いたスケッチ】

     

    【後日、作品として描き直しました。タイトル「正倉院憩いの木」】

     

    以上、私のやっているのはこの3つです。
    他に描いた後にすることと言えば、
    展示会があります。

    以前、
    絵手紙の教室展示
    を拝見したことがあります。
    スケッチではないですが、
    はがきサイズの絵を数多く集めて展示した
    教室ごとのグループ展でした。

    こういう飾り方もいいですね。
    華やかで素敵でした。
    (了承を得て撮影させてもらっています。)

     

    スケッチ会って何?

     

    スケッチ会というのをご存知でしょうか。
    何かのスケッチを皆で集まってする会です。
    何かとは人物だったり花や風景だったり
    色々です。

    何が魅力かというと、
    人の絵が見られて勉強になり
    お話すると良い情報も得られたり。
    理由というより、
    ただ同じ絵が好きな人の集まりというのは
    単純に楽しかったりします。

    屋内、屋外で行う会があり、
    屋外のスケッチ会は
    旅行も兼ねているツアーもあります。

    コロナが広まった現在2021年では、
    人がリアルの場に集まりにくいと思います。

    そんな中、リモートでスケッチ会をしている
    オンラインのデッサン教室もあります。
    以前、私がお世話になった
    オンラインのデッサン教室から
    案内が来ていたのです。

    今は時間に余裕がないので
    参加はしていませんが、
    今後主流になるかもしれませんね。

    私のスケッチ会体験

    わたしは奈良県でのスケッチ会に
    一度参加したことがあります。
    以前グループ展に誘って頂いた
    画家さん主催のスケッチ会だったので
    興味があり、旅行がてら行くことにしました。

    この時集まったのは7人か8人くらい
    だったと思います。
    女性3人男性が4人か5人(あいまい)で
    年代もバラバラでしたが私も含めて
    年齢層は割と高めだったです(笑

    画材は油彩、水彩、ペン主体の水彩、
    パステル
    (私)だったかな。
    一番多いのはやはり水彩画でした。

    感想としては、とても楽しい時間が過ごせ、
    ちょっとした講評会や交流会もあって
    勉強にもなりました。

    同じ場所を描いてもこんなに違うのかなど、
    とても面白いと感じました。
    興味の対象が違うだけでなくて
    色の使い方や線の引き方も全然違う…。

    性別、年代が違っても
    描く絵の雰囲気が違うようにも感じました。


    人との違い
    を感じると
    自分の絵の特徴も分かるというのは
    本当のようです。

    スケッチ会に参加するにはどこに申し込む?

    スケッチ会は絵画教室が直接主催していたり
    地域のコミュニティセンターを通して
    絵画教室や画材店などが
    催していたりするようです。

    ネットで検索すると出てきます。
    ご存知でしょうが、
    自分の地域の検索をしたければ、

    「スケッチ 〇〇」

    と検索をかければ出てきますよ。
    〇〇には県名が入ります。

    また、
    スケッチ会というより旅行+スケッチという
    旅行がメインの企画は
    旅行会社が主催しています。


    SNS
    でも個人(プロ、アマ含む)で
    スケッチ会を募集していることがあります。
    こういうのもいいなぁと思います。

    ただ、主催者の人柄や人数や価格等の条件
    今まで開催してきたことがあるか、
    口コミなど一応調べた方が良いとは思います。

    やっぱり顔が見えないから気になりませんか。

    それから、屋内で人物を描くこともあれば、
    屋外で風景を描くこともあります。
    奈良でのスケッチ会は屋外だったので
    帽子と座るためのビニールシート
    飲み物なども役に立ちました。

    まとめ

    ・10分スケッチ準備物は紙とペン
    ・10分程度の集中描画、着彩含め延長は20~30分辺りまで
    ・絵の上達にはスケッチ、クロッキーで量をこなす

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