絵を描く時
紙の上に奥行きがあるように見せるのって
結構難しいと思いませんか?
そんな時に役立つのが線遠近法
いわゆるパースとかパースペクティブ
透視図法などと呼ばれる方法です。
今回は1ページ全部を使って
1点透視図法、2点透視図法、3点透視図法
を一気に紹介していこうと思います。
目次(押すとその記事にジャンプします)
遠近法と線遠近法(透視図法)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/07/遠近法とはの画像.jpg)
タテとヨコしかない紙に絵を描く時
実際の見ている世界かのように
奥行きがあるように見せるためには
色々な描き方のルールがあります。
これは先人が発見・改良してくれた法則で
私たちはそれを守って描くだけで
かなり平面な紙の上で
立体感のある世界を表現することができます。
奥行感があるかのように見せる色々な方法を
まとめて遠近法と呼んでいます。
遠近法には
西洋のモノと東洋のモノとがあります。
ところが、
ただ「遠近法」と言う時
「線遠近法」を指していることが多い
です。
それだけ、この線遠近法は有名でもあり
習得すると効果も大きいのかもしれません。
線遠近法は
ルネサンス期のイタリア
で起こった遠近法です。
線遠近法(透視図法・英語でパースペクティブ略してパース)
さて、
線遠近法は一定のルールに沿って線を引き
モノを描くことで奥行を表現する方法です。
線遠近法で描くと
遠くのモノは小さく
近くのモノは大きくなります。
また、線遠近法で描くと同じ長さの線でも
遠くの線は短く、近くの線は長くなります。
(短縮法)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/07/線遠近法の基本的な説明画像.jpg)
線遠近法で絵を描く作業は
描きたいモノと自分との間に
ガラス板を垂直に置いて目に映ったまま
そのガラス板の上に線を引くようなものです。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/07/ガラス板に遠近法で描くの説明図.jpg)
1点透視図法
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/07/1点透視図法.jpg)
1点透視図法とは
消失点を1つ持つ透視図法(=線遠近法)です。
消失点とは
見る人の前に平行な線が2本以上ある時
その直線は遠方で1点に集中します。
その集中する点を消失点と呼びます。
1点透視図法の消失点は必ず
地平線上(=目線の高さ)に存在します。
また、透視図法は
描くモノが透明であるかのように
反対側の見えない線も描きます。
透明な箱を描いていくつもりで描くと
モノの見方も変わるかもしれないですね。
条件としては、
見ている人は視線を正面に向けて立っています。
描くモノも見る人に対して正面を向いています。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/07/上から見た図(1点透視図法).jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/1目線の高さに水平な線を引く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/2目線の高さに消失点を1つ描く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/③消失点から手前に2本任意の直線を引く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/④四角形を目線の高さの右上と右下の直線上に接する位置に描く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑤2つの四角形の頂点から消失点に直線を引く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑥2つの長い長方形を水平線と垂直線を引いて四角柱にする.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑦不要な線を消す…目線の高さよりモノが上か下かで見える面が変わる.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑧説明のための長方形は消して右側に大き目の四角柱を描く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑨奥の建物を手前より高くする.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑩不要な線を消す.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑪建物に窓やドアを一点透視図法で描く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑫不要な線を消す.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑬左手前の放射線を増やして歩道を作る.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑭手前に水平線を引いて等間隔に点を打つ…歩道に街路樹を等間隔で描くため.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑮手前の点から消失点に直線を引く…歩道に街路樹を等間隔で描くため.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑯目線の高さの地平線上にもう1つ点を打つ.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑰地平線上に打った点から手前の一番離れた点に直線を引く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑱ ⑰で打った青い線と消失点から伸びる赤い線との交わった所に水平線を引く(黄色い線).jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑲同じようにして奥にもマス目を描く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑳斜めの補助線と消失点以外の点、矢印を消す…見えにくくなってきたため.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉑歩道内に消失点から手前に任意の線(緑色)を2本引き街路樹のマス目を1枠ごとに描く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉒21で任意に引いた2本の線(緑色)のうち不要な線を消す.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉓消失点から手前に2本の直線を引く…街路樹の葉の高さの目安線として.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉔歩道のひし形から青い線まで垂直線を引く…木の幹の目安線となる.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉕歩道の木の葉の部分を三角形を描く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉖道路上に貴方と同じ目線の高さの人kai.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉗不要な線を消してフリーハンドで背景等を描きこむ(完成).jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/1点透視法の完成図.jpg)
1点透視図法のまとめ
・見ている人が視線を上下に向けず
正面を向いていて
モノが左右どちらにも傾かず
真正面を向いている場合に当てはめる
・最初に目線の高さの水平線を引き
その直線上に点を1つ打つ
(この点を消失点と呼ぶ)
・目線の高さの線はアイレベルと呼ばれ
地平線や水平線と同じ意味
・描く線は2通り
…1つの消失点に伸びる斜めの直線
(消失線と呼ぶ)とタテの垂直線のみ
・アイレベルは
今見ている人の目線の高さなので
アイレベル上に目の位置が重なっている人を探すと
同じ身長の人を見つけることができる
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/1点透視図法のまとめ.jpg)
2点透視図法
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/07/2点透視図法.jpg)
2点透視図法とは
消失点を2つ持つ透視図法(=線遠近法)です。
消失点とは
見る人の前に平行な線が2本以上ある時
その直線は遠方で1点に集中します。
その集中する点のことを消失点と呼びます。
2点透視図法の消失点は必ず
地平線上(=目線の高さ)に存在します。
※注意点
画面上に消失点は2つとも入れないか
1つだけ入れます。
説明のため都合上
画面内に2つの消失点を入れますが
画面上に2つの消失点を入れて箱を描くと
描く箱の角にゆがみが出ます。
また、透視図法とは
見えない反対側の線も描くからそう呼ばれます。
なので透明な箱を見ているようなつもりで描きます。
条件として
見ている人は視線を正面に向けて立っています。
描くモノは見ている人に対して左右に傾いています。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/07/上から見た図(2点透視図法)-1.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/①目線の高さに水平な線を引く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/②目線の高さに消失点を2つ描く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/③2つの消失点から手前に直線を4本引く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/④底面の角から垂直線を引く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑤左右の消失点から一番手前の垂直線上の好きなポイントに向かって直線を引く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑥矢印の交差点1と2からそれぞれ遠い方の消失点に向かって直線を引く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑦不要な線を消す→上面の見える箱が現れる.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑧次は違う角度の箱をさっきの箱の上に描いてみる.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑨次は違う角度の箱をさっきの箱の上に描いてみる.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑩次は違う角度の箱をさっきの箱の上に描いてみる.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑪次は違う角度の箱をさっきの箱の上に描いてみる.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑫次は違う角度の箱をさっきの箱の上に描いてみる.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑬目線の高さより上の箱を描く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑭目線の高さより上の箱を描く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑮目線の高さより上の箱を描く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑯目線の高さより上の箱を描く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑰目線の高さより上の箱を描く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑱2点透視図法のまとめ.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑲三角柱の屋根をつける.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑳三角柱の屋根をつける.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉑三角柱の屋根をつける.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉒三角柱の屋根をつける.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉓三角柱の屋根をつける.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉔三角柱の屋根をつける.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉕三角柱の屋根をつける.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉖三角柱の屋根をつける(屋根の完成).jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉗家にドアをつける.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉘家にドアをつける(家の正面にドアをつける).jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉙家にドアをつける(家の正面にドアをつける).jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉚家にドアをつける(家の正面にドアをつける).jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉛家にドアをつける(家の正面にドアをつける).jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉜家にドアをつける(家の正面にドアをつける).jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉝家の正面にドアがついた(完成).jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉞家の側面に窓をつける.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㉟家の側面に窓をつける.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㊱家の側面に窓をつける.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㊲家の側面に窓をつける.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㊳家の側面に窓をつける.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㊴家の側面に窓をつける.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㊵家の側面に窓をつける.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㊶家の側面に窓をつける.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㊷家の側面に窓をつける(完成).jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㊸ドアと窓に厚みを出す.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㊹ドアと窓に厚みを出す(完成).jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㊺宙に浮いている箱をサイロにする.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㊻宙に浮いている箱をサイロにする.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㊼宙に浮いている箱をサイロにする.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㊽宙に浮いている箱をサイロにする.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㊾宙に浮いている箱をサイロにする-仮.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/㊿宙に浮いている箱をサイロにする.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑤①宙に浮いている箱をサイロにする-仮.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑤②宙に浮いている箱をサイロにする(完成).jpg)
2点透視図法のまとめ
・見ている人が視線を上下に向けず
真正面を向いていて
モノが左右に傾いている場合に当てはめる
・描く線は2通り
…2つの消失点に伸びる斜めの直線
(消失線と呼ぶ)とタテの垂直線
・角度が違う箱は別の消失点を持つ
・消失線どうしはできるだけ離す
(実際には消失点は画面に1点入るか
画面の外に2点とも出ていることが殆ど)
これからドア、窓、円柱の描き方をまとめてますが
図がなければ分かりにくいかと思います。
さらっと読むか読み飛ばしてください。
【ドアの描き方(窓も同じ)】
1・ドアを描こうとしている四角形に
対角線を引き、その交点(=中心点)から
垂直線(=中心線)を引く
2・中心線を交差するように
好きな高さで消失点へ直線を引くと
ドアの上辺ができる
3・中心線の左右どちらかに好きな幅で
垂直線を引くと
ドアの左右辺どちらかができる
4・中心線上でドアの高さの半分に点を打ち
その点を通るドアの対角線を引く
5・対角線とドアの上下いずれかの接点から
垂直線を引くとドアが完成する
【円柱の描き方】…上下2つの四角の中に
パンパンに円が入っていて
それらを垂直線でつなぐと考える
1・上下に四角形を2つ、2点透視法で描く
2・四角形の中心点を求めて
中心点から消失点2つに
それぞれ直線を引く(これは消失線と呼ばれる)
3・四角形の辺と消失線との交点を通る
”楕円”をフリーハンドで描く
4・楕円の1番幅が広い点から
垂直線を2本引いて
上下の”だ円”をつなぐと円柱が完成する
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/【2点透視図法のまとめ】.jpg)
3点透視図法
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/07/煽り(あおり)の3点透視図法.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/07/俯瞰(ふかん)の3点透視図法.jpg)
3点透視図法とは
消失点を3つ持つ透視図法(=線遠近法)です。
消失点とは
見る人の前に平行な線が2本以上ある時
その直線は遠方で1点に集中します。
その集中する点のことを消失点と呼びます。
3点透視図法の2つ消失点は必ず
地平線上(=目線の高さ)に存在し
残りの1点がはるか上空か地下に存在します。
透明な箱を見ているつもりで
透視図法を描くといいですね。
また、この3点透視図法だけは
見ている人の視線が上下に傾きます。
つまり見ている人の頭が
上を向いたり下を向いたりします。
一方描くモノは見ている人の視線に対して
左右に傾いています。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/07/上から見た図(3点透視図法)あおり・ふかん共kai.jpg)
+
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/07/横から見た図(3点透視図法)あおり(下から見上げる)kai.jpg)
又は
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/07/横から見た図(3点透視図法)ふかん(上から見下げる)kai.jpg)
正直言って、3点透視図法は難しい上、
絵画で巨大な建造物を描く人の中でも
こんな極端に見上げたり
見下げたりした構図で描く人も
少ないとは思います。
とは言え
ちょっとやってみましょう。
煽り(あおり)の図
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/①目線の高さに水平な線を引く-1.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/②消失点を3つ打つ.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/③消失点3から紙の一番下まで少し斜めの直線を引く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/④消失点3から引いた直線上で目線の高さより下の位置に点を打つ.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑤消失点1と2からそれぞれ青い点に直線を引く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑥更に消失点1と2からそれぞれ目線の高さに近い方に直線を引く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑦青い直線の交点から消失点3に向けて直線を2本引く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑧一番手前の黒い直線の高さを決めて消失点1と消失点2へ直線を引く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑨緑の線と赤い線の交点から消失点1と消失点2へ直線を引く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑩後回しにしていた反対側の直線を引く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑪不要な線を消すと超高層ビルを見上げたような【あおり】の図が現れる.jpg)
俯瞰(ふかん)の図
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/①目線の高さに水平な線を引く-2.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/②消失点を3つ打つ-1.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/③消失点3から好きな位置まで少し斜めの直線を引く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/④消失点3から引いた直線上の好きな位置に点を打つ.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑤消失点1と2からそれぞれ青い点に直線を引く-1.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑥更に消失点1と2からそれぞれ目線の高さに近い方に直線を引く-1.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑦青い直線の交点から消失点3に向けて直線を2本引く-1.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑧一番手前の黒い直線の高さ(地面に接する点)を決めて消失線1と消失点2へ直線を引く.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑨緑の線と赤い線の交点から消失点1と消失点2へ直線を引く-1.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑩後回しにしていた反対側の直線を引く-1.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/⑪不要な線を消すと超高層ビルを空から見下ろしたような【ふかん】の図が現れる.jpg)
3点透視図法のまとめ
・3点透視図法には2通りある
…いずれも視線が上下に傾いていて
モノも左右に傾いている
「煽り(あおり)」…
見る人が視線を上に向けてモノを斜め下から見上げた図
「俯瞰(ふかん)」…
見る人が視線を下に向けてモノを斜め上から見下げた図
・煽り(あおり)の目線の高さの線は
画面下寄りに引き絵が完成したら消す
…描く都合で引いた線だが
実際には見ている人間の視線は
上を向いているので地平線は視界に入らないため
※但し、ちょっと上向きくらいの
水平に近いあおりの図では
下寄りに目線の高さの線が見える場合もある。
それは2点透視図法に近いので
縦線も垂直線に近いゆるい傾きになっている。
(下の写真は2点透視図法に限りなく近い
3点透視図法。建物で見えないが
地平線が見える位置にある)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/07/skyscrapers-8044586_1920.jpg)
・俯瞰(ふかん)では目線の高さの線
(地平線や水平線)は画面の上寄りに引く
・引く直線の全ては
3点の消失点に向かう斜めの直線(消失線)
・消失点どうしはできるだけ離す
※地平線上にはない
上空や地下にある第3の消失点は
画面の外にある場合も画面の横幅内に納める
(画面の横幅を超えて第3の消失点を打つと
極端に斜めのゆがんだ箱になってしまう)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2023/06/3点透視図法のまとめ.jpg)
【透視図法のまとめ】
・遠近法とは
平面上に奥行を表現する方法の総称だが
単に線遠近法(透視図法やパースペクティブ、
パース)を指すこともある
・線遠近法(透視図法)には
1点透視図法・2点透視図法・3点透視図法
がある
・目線の高さ(アイレベル)=地平線、水平線
・消失点=2つ以上の平行な直線が集中する点
・各透視図法の詳細は以下のとおり
【1点透視図法】
描く場面の条件:視線は正面
描く物も正面のみ
引く線:タテの垂直線
消失点に伸びる斜めの直線
消失点:地平線上に1点のみ
【2点透視図法】
描く場面の条件:視線は正面
描く物は左右に傾いている
引く線:タテの垂直線と
2つの消失点に伸びる斜めの直線
消失点:地平線上に2点
★消失点は実際には画面上に1点のみ入れる
又は2点とも入れない
理由は2点とも画面に入れて箱を描くと
箱の角の角度がゆがんで見え
90度に見えないから
【3点透視図法】
下から見上げる”あおり”と
上から見下げる”ふかん”がある
描く場面の条件:
視線は上下いずれかに傾いている
描く物は左右に傾いている
引く線:3つの消失点に伸びる斜めの直線
(垂直線はない)
消失点:地平線上に2点と
はるか上空又は、はるか地下に1点
ここまでお疲れ様でした。
こんな面倒な理論を根気よく読んだ貴方は
熱心ですね。
ただ、実際に絵を描く時は
この法則を気にしすぎて
定規の線ばかりの絵を描かないで下さい。
きっと無味乾燥な絵になってしまいます。
と念のために言い足しておきます。
それでは、また。
今回も読んで頂きありがとうございました。
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