こんにちは。
冬の星空は特に綺麗ですね。
今回は「夜空の星」の描き方を
テーマにしたいと思います。
もちろん白い紙でも
夜空を描くことはできます。
とは言え、暗い色を
パステルで塗ってぼかすのは
ひと手間かかって大変ですね。
という訳で
黒色や暗い灰色などの紙に
夜空を塗ってしまいましょう。
目次(押すとその記事にジャンプします)
夜空・星空の書き方の大まかな手順【やり方】
夜空の星を描く手順を
大雑把に分けると
下の4つになります。
1【紙を選ぶ】
黒い紙か暗い色の紙を選ぶ

2ソフトパステルで【地面を描く】
夜空に使う暗い青色と同じ色で
地面を塗る

3【夜空のグラデーション作り】
ソフトパステルで夜空を塗ってぼかす
紙の上側は暗い青色
↓
紙の下側は明るい青色
色の境目を指でぼかす

4【星を描く】
パステル色鉛筆の色々な色で点を打つ

夜空・星空を描く時に使ったパステルと紙【道具】
「夜空の星と3本の木立」を描くのに
使ったモノをご紹介します。
フリー(無料)画像
↓の無料の画像をダウンロードして
コンビニで印刷してから
机の左側に置いて見て描きました。

ゴンドラソフトパステル(王冠化学工業所)

大部分は
京都にあるメーカーゴンドラさんで
描きました。
日本らしい色が多くて
短いスティックは使い勝手が良いです。
元は桐箱に入っておりましたが
猫にひっくり返されてからは
別の容器に色味ごとに収納しています。
ラウニーソフトパステル(デーラー・ラウニー)

ごく一部を
イギリスのメーカーラウニーを
使いました。
エメラルドグリーンや
淡い黄色が色が綺麗なので
気に入っています。
下の色を隠す力が強いので
強調したい所に使っています。
カーブオテロパステル色鉛筆(スワン・スタビロ)

これは、
ドイツのメーカー水彩パステル色鉛筆です。
パッケージはなくなりました(謎)。
瓶に入れて使っています。
細い線を引くのに使い勝手が良いです。
ただ、パステル色鉛筆は
塗り重ねたソフトパステルの上には
線の色が出にくくなります。
サンドペーパーでは、
そんなこともなく
細い線が引けるのでいいですね。
ミ・タント・タッチパッド(キャンソン)
フランスのキャンソン社の
高級サンドペーパーです。
値段が高いので
ホイホイとは使えませんが
パステルで厚塗りできる貴重な厚紙です。
紙の表面に
細かい規則的な砂状の加工が
してあります。
また、右下に
透かし文字が入っています。

★ミ・タント・タッチパッドの短い紹介動画はコチラ(音声なし)
キャンソン・ミ・タント・タッチ以外に代用できる紙
↑のミ・タント・タッチの黒に似た紙に
同社のXLサンドグレーンのグレーが
あります。
他にもサンドペーパーではなく
凹凸のあるファンシーペーパーの
黒色や暗い紙色などでも代用できます。
表kai.jpg)
・XLサンドグレーンに描いた作品例
(屋根の上の自由猫/拙作)

【黒や黒に近い暗い色の紙の例】:
キャンソン・ミ・タントの
ダークグレー、スティジャンブラック
NTラシャのグレー90、黒、漆黒、
濃あい
キャンソンのXLサンドグレーンのグレー
キャンソン・ミ・タント・タッチの
スティジャンブラックなど
夜空・星空をソフトパステル+パステル色鉛筆で黒い紙に描く【実践】
※↓の記事内容は動画内容と同じです。
1
今回は
キャンソン・ミ・タント・タッチという
分厚いサンドペーパーの黒色に
星空を描きます。
全体的に明るい絵には
白やクリーム色の紙を
使う人が多いと思いますが
夜空の星を表現するには
暗い色がいいので
今回は黒色の紙を使いました。

2
これはA3サイズと大きいので
半分に切って使います。



3
まず地面は
暗い青色のソフトパステルで塗ります。
パステルを横に寝かせて塗っていきます。

4
夜空も地面と同じ暗い青色で塗ります。

5
紙の上から下へと
段々明るい青色で塗ります。
1番下の地面に近い空は
この中で最も明るい青色で塗ります。

6
地面に接する空を
淡いピンク色で塗ります。

7
手で明るい色から順に
ぼかしていきます。



8
白に近い淡い黄色を
地面に接する空に塗ります。

9
また指でぼかします。

10
明るい青緑色エメラルドグリーンを
塗り足します。
青色と下の黄色との境目に塗ると
グラデーションしやすいです。

11
明るい青緑色をぼかします。


12
空が段々暗くなるように
青色を塗り足して調整していきます。

13
横だけでなくタテに
下から上にぼかすのもいいですよ。

14
また、淡いピンク色を
低い空に塗り足します。

15
指でぼかしてなじませます。

16
夜空のグラデーションができたので
今度は地面です。
このままでも良いんですが
冷たい地面の感じにしたいので
明るい青を
軽いタッチで塗り重ねてから
手でぼかしました。


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次に、遠くに木のシルエットを
3本描くことにします。
パステル色鉛筆の紺色で
繊細な枝を描きます。
元の写真では木は4本ですが
絵として収まりが悪いなぁと思って
3本にしました。
絵は好きに追加したり
省いたりできるのがいいですね。

18
いよいよ星を描いていきます。
白だけでもいいんですが
今回色々な色を使ってみました。

19
実際の星の色は白・青・赤が
だいたいの色ですが
絵なので
その辺も変えてしまいました。



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星は点々で打っていくので
少し時間がかかりますね
白や黄色の星は大きい点で
青や他の色の星は小さい点で描きました。
流れ星を描いてみるのもいいかも。
緑色の星…もあるかもしれません。

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青みピンクのパステル色鉛筆を
横に寝かせて左右に振り
少しだけ色味を追加しました。

22
次に黄色で明るい星を強調します。

23
最後に
密度が足りないところに
白で星を追加していきます。

2
4辺に貼ったマスキングテープを
剥がします。
(※今回制作途中で気づいて貼りましたが
最初から貼っておくと汚れなくて済みます)

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練消しゴムで
縁取りの汚れを消します。

26
夜空の星の完成です!

夜空・星空の書き方【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
今回は黒いサンドペーパーに
夜空の星をテーマに
パステル画を描く方法をお伝えしました。
描き方のコツは星を描く前に
背景の暗い空のグラデーションを
しっかり仕上げておくことでしょうか。
後から背景を描きなおすのは
大変ですから。
サンドペーパー以外でも
黒や暗い紙なら夜空の暗い色に
合いやすいので
是非、試してみて下さいね。
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