優雅な白くまと
厳しい極寒の北極の氷河の世界。
白くまは大きいのに
他のクマ特にヒグマと比べて
いかつい感じがしません。
それは見た目が
白いことや丸みを帯びているなど
体の特徴も関係しています。
そこで
白くまの体の特徴を伝えながらの
デッサンの動画と記事も入れました。
もちろん、氷の特徴と描き方も
ありますよ。
また、背景の氷と白くまを
セットで描けると
ぐんと臨場感が出そうですね。
今回は、YouTube動画コメントで
リクエストを頂いた
氷の上の白くまを描きます。
目次(押すとその記事にジャンプします)
氷としろくま/それぞれの特徴と描き方
【氷の特徴】
●透明感があって全体的に青っぽい
●硬いため形にギザギザの角が多い
(崩れて溶けてる部分は丸い)
●最も明るい所の白色と
最も暗いカゲの黒に近い青色と
明るさの差が大きい



【氷の描き方】
大まかな「氷の描き方」は
次のようになります。
ちょっと下のように文章にすると
分かり難いですが
要は、
青色でポリゴンのように描くのが
コツでしょうか。
1)
大まかな氷の形の線を引く
2)
大まかな光と影をざっくり2つの青色で分ける
光を(明るい青色)で影を(暗い青色)で塗る/両方とも淡い色で塗る
3)
2)の光と影それぞれを更に光と影に分ける
色は、光を2)よりも更に明るい青色で塗り、影を更に暗い青色で塗る
・大まかな光 →光と影の2つに分けて塗る
・大まかなカゲ→光と影の2つに分けて塗る
※氷の硬さを表すため光と影の境目ははっきりさせることが多い
4)
最も強い光と最も暗い影を塗る
・最も強い光 →白色
・最も暗い影 →黒に近い青色
しろくま(ホッキョクグマ)の特徴

.jpg)
・毛の色は白又は黄色っぽい白
・毛皮は脂肪が多くあり水をはじく
・頭の形は正面から見ると逆三角形っぽい円形
・首が長い
・目は頭の幅の1/3の位置にある
・鼻の形は弓なりに尖っていて下向き
・耳は丸くて小さい
・耳の位置の下側は目の位置の延長線上にある
・肩はなで肩
・背を丸めて立つことが多い
・胴体は他のクマよりも細い
・前足の親指が他の指と同じ向きについている
→全部の足指が同じ方向を向いている
・お腹の線から地面までの距離が短い
→足が短く見える
・脚は太くて足先まで殆んど同じ太さのまま
・足先(人間でいう手の平・足の裏)は
他のクマよりも大きく直径30センチ程
・肉球は小さい(体内の熱を温存)
また、肉球を拡大すると長めの突起があり
滑り止め効果がある
・足の裏にも毛がびっしり生えている
・歩く時は大抵3本の足が地面についている
・尾は短い三角形
・泳ぐのが得意→水を切って泳ぐために
体つきが流線形をしている
・狩りは他のクマのように手で叩くのでなく
噛みつく
・目・くちびる・鼻・爪・足の肉球は黒い色
・体長は1.8~2.5m/体重720kgまで
しろくま(ホッキョクグマ)の描き方/動画あり
基本的には見たままを観察して描きます。
頭の中で白くまの体の特徴と仕草を
知っておくとなお良いです。
とは言え、
大まかな「白くまの描き方」は
次のようになります。
・正面から見た白くまは
曲線で線を引き形を取る
・横から見た白くまは
直線と四角形の線を引いて形を取り
段々丸みをつけていく
使ったモノ【紙やパステル類】
・紙
キャンソンのミ・タント紙のスカイグレー
氷や雪を描く時は
紙の色は灰色か青色の紙を使うと
描きやすいです。


・ソフトパステル
王冠化学工業所のゴンドラソフトパステル
一部にラウニーソフトパステルと
ファーバーカステルソフトパステル

日本っぽい灰色が混ざったくすみ色が多い

高価だが下の色を隠す作用があって発色も良い

安くて割と使い勝手が良い
・パステル色鉛筆
スタビロのカーブオテロパステル色鉛筆
24色セット

マスキングテープ
・Nittoの目地材用マスキングテープ
幅24mm×長さ18m
マスキングテープ幅24mm×長さ18m.jpg)
・綿棒と化粧用コットン


・パステルフィキサチーフ
制作途中:(アルコール系)
ターレンスジャパンのパステルフィキサ
仕上げ :(石油系)
ホルベインのパステルフィキサチーフ

中央)ホルベインのパステルフィキサチーフ300ml
右)ホルベインのパステルフィキサチーフ100ml
・他カッター、ハサミ、定規、下敷き用段ボールなど



氷の上のしろくまを描く【実践・動画あり】
↓の記事は動画と同じ内容ですが、
分かりやすいように一部
文章を補足したり修正しています。
1
まず、明るくも暗くもない灰色の紙を
選びます。

2
マスキングテープを貼って
紙を固定します。
別の場所に貼ってから剥がして
絵を描く範囲に
マスキングテープを貼ります。


3
氷の上の白くまの下書きをします。
私はパステル色鉛筆を使っていますが
水彩色鉛筆も良いですね。

4
下書きでは、
白くまと背景の氷と手前の氷とを
絵のどこに置くかを
線を薄く書きながら決めていきます。
下書きの線は位置決めですね。

5
白くまを明るい黄色で塗ります。

6
背景と手前の氷を
2色の青で塗り分けます。
下書き線を頼りに
カゲの部分を青色で塗ります。

7
明るい部分を明るめの青色で塗ります。

8
明るい茶色で白くまのカゲを塗ります。

9
コットンで塗った部分を全てぼかします。

10
明るいオレンジ色で
白くまのカゲをもう一度塗ります。

11
ここからは手でぼかします。

12
更に明るい青色を
氷の光っている箇所に塗ります。

13
氷のカゲと光の境目に
緑っぽい青色を塗ります。

14
手でぼかします。

15
さっきと同じ緑っぽい青色で
背景の氷のカゲを
もう少し詳しく描きこみます。


16
塗ったところを指でぼかします。

17
こげ茶色で
白くまの一番暗いカゲの線を引きます。

18
綿棒でぼかします。

19
赤茶色のパステル色鉛筆で
白くまの形を
しっかり描きこみます。
特にこれは前から見ているので
頭の上に背中の一部が見えていて
難しいですね。
目・鼻から口元の玉子型の位置を
探りながら描きます。


20
首の付け根の線を引きます。

21
お尻の丸い線を引きます。

22
白くまの明るい部分を
明るい黄色のソフトパステルで
塗ります。

23
綿棒でぼかして
なじませます。

24
鼻から口元と耳の中を
灰色で塗ります。

25
綿棒でぼかします。

26
ぼかしで消えた明るい黄色を
もう一度塗ります。

27
背景の氷のカゲの青色も
ぼかして薄まったので
さっき塗った青より
少し暗い青色で塗ります。

28
あとは、暫くこの作業の繰り返しです。
つまり、カゲを暗く光を明るくを
少しずつ細かくしていきます。
細い部分は綿棒でぼかすといいですね。

29
手前の氷のカゲと光との境目に
青緑色を塗り足して強調しておきます。

30
手でぼかします。

31
白に近い青色で氷の明るい部分を
写真を良く見て描いていきます。

32
手前の氷の上側にも
この白に近い青色を塗ります。

33
また、軽く指でこすってなじませます。

34
背景側は遠いので
よくこすってぼんやりさせます。

35
ここで
白くまの目鼻立ちと暗いカゲを
黒いパステル色鉛筆で描きます。

36
絵の中で1番暗い青色を
氷のカゲに塗ります。
ぼかすと薄くなりますが
濃い色は塗り過ぎないように
注意しています。
何だか一気に
画面に冷たさを感じます。

37
手前の氷の境目は
叩くようにしてぼかします。

38
細い部分は綿棒でぼかします。

39
明るくも暗くもない青色で
細かい部分のカゲを
追加で描いていきます。

40
白くまの後ろの氷の形が
難しかったです。
遠くほど灰色がかった色を
使うといいかもしれません。



41
明るい黄色で
氷の更に明るい部分を塗っていきます。

42
背景の氷は畑のウネのような形で
不規則な長い帯状です。
手探りで少しずつ描き進めています。

43
また、明るい青緑色で
手前の氷の明暗の境目に
色を塗って形の境目を作っています。

44
次に、明るくも暗くもない青色を
今塗った明るい青緑色の下の位置に塗り
先に塗った色を透かしながら
段々暗くしています。


45
ここでやっているのは
大雑把に塗った氷の光とカゲを
細かくしています。

46
明るい黄色と白とで透ける程度に塗り
手前の氷の上にある雪を表現しています。

47
色がのりにくくなってきたので
ターレンスジャパンのパステルフィキサを
スプレーします。

48
ターレンスジャパンのパステルフィキサを
スプレーします。
この定着液は
スプレー後も加筆しやすいです。
液が乾くまで少し待ちます。

換気をして霧状の液を吸わないようにして下さい。
49
描き残した雪を白で描いています。
背景を更に細かく描きこみます。
ひたすら集中・・・。

50
手前の氷に薄い層が光っているのを
白く細い線で引きます。

51
次に、赤茶色のパステル色鉛筆で
白くまのカゲの部分に
毛並みの線を引きます。

52
次は、
明るい黄色のパステル色鉛筆で
白くまの明るい部分に
毛並みの線を引きます。

53
次は、
白色のパステル色鉛筆で
白くまの顔の1番明るい部分を
細かく描きます。
目の上のでっぱりや顔の輪郭、
それから全体的に短い線を引きます。

54
既に下に黄色と茶色を塗っているので
明るさを見ながら
毛並みの線を引きます。

55
茶色と白との間に
明るい黄色を入れます。
毛の流れを目で追いながら
線の長さにも注意します。

56
頬の部分にカゲがあるので
黒のパステル色鉛筆で
短い線を引きます。

57
その上に
黄土色のパステル色鉛筆で
重ねて短い線を引いて
色をなじませます。

58
白いパステル色鉛筆で
鼻すじの左上の光を書き込みます。

59
顔の中で目立つ光も描きこみます。

60
暗い青のパステル色鉛筆で
白くまの1番暗いカゲを
毛並みに沿って短い線を引きます。

61
白くまの輪郭も
毛並みに沿って短い線を引きます。

62
背景の明るい青色に近いパステル色鉛筆で
毛並みに沿って白くまの形を整えます。

63
赤茶色のパステル色鉛筆で
白くまの2番目に暗いカゲを
毛並みに沿って短い線を引きます。

64
あとは、同じ作業の繰り返し…です。

65
白くまの輪郭の毛並みが
乱れているので
ソフトパステルの明るい黄色で
輪郭に沿って塗っています。

66
黒のパステル色鉛筆で
目・鼻・口・耳の中を
きちんと描きます。
顔の部分は目立つので
いつもちょっと緊張します。

67
極寒の氷の上で生きる白くまは
他のクマに比べて
鼻も首も長くて胴体が細めです。
風や水を切って進むために
進化してきたんだろうなーと
そう思いました。
足先も広く足の裏の毛も
びっしり生えています。
優雅な姿とは違って
厳しい環境で暮らしてるんですね。
68
大分、白くまの書き込みも
進んできました。
明るい所と暗いところを調整して
納得いくまで繰り返す感じですね。


69
これで良いと思えたら
マスキングテープを剥がします。
ゆっくり剥がすと良いですね。

70
練消しゴムで
パステルの粉汚れを消します。

71
ホルベインのパステルフィキサチーフを
スプレーします。

72
これは石油系の定着液で
いつも仕上げにスプレーしています。

換気をして霧状の液を吸わないようにして下さい。
73
“氷の上の白くま“の完成です!

まとめ
いかがでしたでしょうか。
氷と白くま、
それぞれの特徴と
基本的なデッサンの仕方から
実際のパステルでの描き方まで
見てきました。
描いた感想としては
やはり生きた白くまを描くのが
難しいですね。
どんな風にしたら
氷と白くまの描き方のコツが
分かりやすく楽しく伝わるかと思い
試行錯誤していたら
時間がかかってしまいました。
兎に角、
描く時の何かの一助になれば
幸いです。
ここまで長い文章を読んでくださった
あなた、ありがとうございました。
それじゃぁ、また。
コメントを残す