ひまわり・描き方/ソフトパステル+αで太陽の花を書いてみよう

元気いっぱいで太陽のような花ひまわり

好きな方も多い夏のお花ですね。
描いてみたい人も多いのではないでしょうか。

でも、描き方が分からないなど
お悩みはあると思います。

今回、そんなヒマワリを
ソフトパステル特有の色の鮮やかさを活かして
描いてみました。

是非参考にして下さいね。

ひまわりの特徴

 

花びら
何層かの黄色い花びらが
中心の黒っぽい円盤部分から
重なり合って丸くついています。
花びら自体は細長く
縦にスジ
があります。

 

花の中心部分
中心の黒っぽい部分も
実は1つずつが無数の小さい花で
1つずつにシベもあります。

花が終わると種ができる部分ですね。
螺旋状にびっしりついています。

がく
大きな花を支えるため「がく」の部分は
大きく先がとがっていて
何層かに重なっています。

 


通常、大きい花を支えるために
茎は太くて長く
2~3メートル
になるものもあります。
また、表面には毛があります。


よくあるハート型で端はギザギザです。
また、葉の茎への付き方は
2つ同じ高さで双方に付かず、
1枚ずつ違う高さでついています

 

描く時のポイント

 

基本的に、
花びらは縦線を意識して描けばOKで
楽しく描けると思います。
花びらの影にはオレンジ系を使うと
色が濁らず綺麗に見えますよ。

また、花の中心部分
暗い色で点や短い線で細かく描くと
繊細な表現に近づきます。
大変ですがここを頑張りましょう。

葉などの緑色も何種類かの色を使って描くと
仕上がりが違ってきます。
花は描くの楽しいけど、
葉っぱとかはさぼりがちになりませんか。
私だけでしょうか…。

あとは、特に緑の明るい部分は
白ではなく黄色を重ねるか、
元々黄色っぽい色を選ぶと良いです。

暗い緑は青っぽい色を使いましょう。
また、先のとがった細い額の形をしっかり描くと
一気にひまわりらしさが出るように思います。


背景
については、
黄色と反対の色に近い青系を使うと
爽やかに仕上がります。
同じ黄色系の色を使うと
花を目立たせるのが難しくなるかも。

準備するもの

サッピツとは
※括弧が付くモノはなくても描けます。
・作品用の紙(ミ・タント紙や画用紙など)・トレーシングペーパー
・マスキングテープ又はメンディングテープ
・2B以上の濃い鉛筆・ソフトパステル・ハードパステル又はパステルペンシル
・(チャコールペンシル)・サッピツ又は綿棒・(豚毛などの硬い筆)・布やティッシュ
・(ウェットティッシュ又はおしぼり)・ソフトパステル専用フィキサチーフ

 

 

作品用の紙

使う紙はパステル画ではスタンダートな
キャンソン社ミ・タント紙という紙です。
色付きの紙で程よい凹凸があり
パステル向きの紙なんです。

ソフトパステルの特徴として
塗った色の下の色が透けて見えます。
紙の白はパステルの塗った間から
虫食いのように見えると
基本的に汚く見えてしまいます

なので、白い紙の場合
この白を消すために色をつけます。
下塗りとして
パステルを粉状に削ってこすったり、
透明水彩絵の具で薄く色をつけたりします。

その点、ミ・タント紙は
元から色がついている
ので
簡単で使いやすく初心者におススメです。

今回は薄いピンク色を使うことにしました。

あまり濃い色の紙
ソフトパステルの淡い色の輝きが出にくく
避けた方が無難です。
使うには少し難易度があがります。

また、自分好みの色がない場合には、
白い紙に自分で色をつけるのが一番です。

慣れてきたら挑戦してみて下さい。

※パステルに向く紙については
こちらの記事もどうぞ。

 

トレーシングペーパー

薄い透ける紙で、
作品用の紙に下書きを写す時に使います。
この作業はトレース(転写)と呼ばれています。

 

マスキングテープ又はメンディングテープ


作品の紙とトレーシングペーパーを
固定するために使います。
また、作品の紙の描く範囲を
これらのテープで囲うことで
決めることもできます。

粘着力はもともと弱められていますが、
モノによってはテープを剥がす時に
一緒に紙も剥がれてしまうことがあります。

机などに数回貼って剥がしたりして
粘着力を更に弱めておく
と安心ですよ。

 

 

2B以上の濃い鉛筆

トレース(転写)の時に使います。
具体的には、トレーシングペーパーを
鉛筆で塗りつぶして
カーボン紙のような状態にします。

 

ソフトパステル

大部分にゴンドラソフトパステルを。
ごく一部ですが、
背景や花びらなど綺麗な色にしたい時に
ラウニーやファーバーカステルの
ソフトパステルも使っています。

写真は上からゴンドラ、ラウニー、
ファーバーカステルです。
貴方の気に入ったソフトパステルを使ってください。

ハードパステル又はパステルペンシル

 

 

ハードパステルはサンフォード社の
プリズマカラーニューパステル

正確にはセミハードパステルですが、
ハードパステルと同じように
細部を描く時使えます。

パステルペンシルは
スワンスタビロ社のカーブオテロ
どちらかだけでも充分です。
メーカーにも寄りますが、
色がのりやすいのはハードパステルで
より細かく描きやすいのは
パステルペンシルです。

 

・(チャコールペンシル)

影の部分を濃くする時や
色の調子を落ち着かせたい時
便利な画材です。
木炭の鉛筆型です。
描くとマットに仕上がります。

私はパステルと合わせて好んで使いますが、
黒のハードパステルや
パステルペンシルを使っても良いので
なくても問題なしです。

チャコペンの注意点は
あまり広範囲に使い過ぎないことです。

 

サッピツ又は綿棒

細かい部分をぼかす時に使います。
サッピツには柔らかいものと
硬いものがあります。
写真は柔らかいサッピツです。

今回使ったのは硬いサッピツで、
こちらは太さもいろいろあります。
綿棒は先の形が細くて
芯は硬いものがおススメです。

 

・(豚毛などの硬い筆)

豚毛の硬い筆を使って下塗りをしたり
上から押さえつけて
パステルをある程度定着させたりします。
なくても別に問題はありません。

写真は名村(なむら)というメーカーの
短い軸の豚毛筆です。

 

・布やティッシュ
手の指はすぐにパステルの粉で汚れます。
指を拭くために使います。
その他、画面にパステルを塗り過ぎた場合に
ふき取る
のにも使います。

 

・(ウェットティッシュ又はおしぼり)
手が汚れるたびに洗面所に行って
手を洗うのも時間がもったいないので、
ウェットティッシュなんかも使います。
指が乾いてから絵を描くように注意。

・ソフトパステル専用フィキサチーフ

制作途中で使うなら、
ターレンスのピンク色のパステルフィキサ
加筆ができます。

作品が仕上がったら
ホルベインの青いパステルフィキサ
使うとよいと思います。

因みにホルベインは制作途中でも使えますが
画面が滑るようになり
上から色がのりにくくなってしまいます。
成分に樹脂が含まれるからのようです。

という訳で、
制作途中ではあまりおススメはできません。

 

実際にひまわりを描いてみよう

では、実際に描いてみましょう。
大雑排に言うと、
ソフトパステルでの私の描き方は
いつも次のような感じです。
小さい紙にラフスケッチ→作品の紙にトレース→ざっと下塗り→影の部分を塗る→光の部分を塗る→境目をぼかす→影、光、境目ぼかしの繰り返し→仕上げの調整→完成

1、写真又は直接見て紙に簡単なスケッチをする

最初に、構図を考えて簡単なスケッチ
小さい紙に描きます。
ここは大事な作業なんですが、
苦手な人も多いのではないでしょうか。
私もどうしても形が狂ったりして苦手です。

そういう人におススメなのがトレースです。
作品のサイズの紙と
同じサイズの写真を
用意して
そのままトレース(転写)します。

トレースについては
次の作業2で説明しますね。

ただ、今回は頑張って写真を見ながら
ラフスケッチしたものがあります。
すぐ下にPDF形式で貼り付けました。
良かったらこれをトレースしてみてください。
もちろん、ご自分で好きな写真を
トレースするのも良いですね。

ひまわりトレースペーパーA4下書き

※次の作業2~6では動画配信もしています。

2、作品用の紙にトレース(転写)する

トレース

 

まず、ラフスケッチした下絵を
作品用の紙に書き写す
作業をします。

 

マスキングテープで上の2ヶ所、
下絵とトレーシングペーパーとを貼り付けます。

 

トレーシングペーパーに透けて見える線を
なぞります
。今回のような細かい線の場合、
細い色付きペンが便利です。

 

下絵をトレーシングペーパーに写し終えたら
マスキングテープをはがします。

 

トレーシングペーパーを裏返し、
濃いめの鉛筆で線の周辺を塗りつぶします。

 

マスキングテープで、
ピンクのミ・タント紙と
トレーシングペーパーとを
上2ヶ所で固定します。

 

色付きのボールペンで線をなぞって
下のミ・タント紙に写しとります。
カーボン紙と一緒の要領です。

 

写し終えたら
マスキングテープをそっと剥がします。

 

3、下塗り

下塗り

 

次は、下塗りです。
明るすぎず、暗すぎない
そのモノの色を淡く塗ります。


やり方は、
ソフトやハードのパステルを
カッターで粉状に削り紙の上に散らし
ます。
一緒に「白」も削ってぼかしてやると
淡い色になり
下描きが見える程度になります。

 

この後、筆で散らしたパステルの粉を
紙にこすりつけながら色をつけます。

ざっと色をつけるこの方法は、
全体的なイメージを観るのに役立ちます。

紙の凹凸にパステル粉を埋めるため
筆は硬い毛が使いやすいです。
油絵用の豚毛の筆などが当てはまります。

筆がない場合は、指や布を使ってぼかします。

 

 

因みに、パステルの粉を払うのには
化粧用の柔らかい毛の筆なんかも便利です。

4、影塗り→明るい部分塗り→影と光の境目をぼかす

4、影塗り→明るい部分塗り→影と光の境目をぼかす

 

 

次に、メインの花びらに黄色を塗ります。
複雑な形なので後からでも形が分かるように
明と暗の2色くらいの黄色で直接塗ります

 

葉や茎、ガクなどの緑色も
明と暗の2色で塗り分けます。

 

細かい部分は
サッピツや綿棒などでぼかし
ます。
ここで使っているのは硬いサッピツです。
太さが色々あります。

 

ガクの部分はとても細かいので
3色のパステルペンシルで
明、中間、暗の3色で
最初から塗り分けました。

 

 

プリズマカラーニューパステルという
セミハードパステルで
ひまわりの中心部の黒い部分を
緑も少し足しながら描きます。

このセミハードパステルは
ハードパステルと同じように
細部描写に使えます。

 

次に、花の中心の外輪を点描で塗ります。
パステルペンシルで色は
黄色オレンジ系3色茶色こげ茶です。

 

点描した後、硬い筆で
紙の上をギュッと押さえて
パステルを少し定着させます

筆がない場合は、
フィキサチーフをかけます。

 

次に、花瓶と背景の描き込み。
花瓶は上が黄色
下が青のグラデーションにします。

ゴッホの向日葵の絵に
そういう配色があるので真似してみました。

 

 

 

次は、壁と床の影を濃くします。

壁の青い影床の茶色の影は、
それぞれ壁の水色
床のオレンジ色暗くした色です。

個人的に特別な理由がない限り
影に真っ黒を塗るのは
止めておいた方がよいと思っています。

 

 

影の青がのっぺりして不自然なので、
少し色を落とすことにしました。
色を落とすには練り消しゴムでもいいですが、
布でぬぐうこともできます。

 

花瓶の影をゴンドラソフトパステル等の
青と黄土色で塗ってぼかします。

 

 

次は花びらの影。オレンジ色の
ファーバーカステル
ソフトパステルで
影をつけます。
このパステルはとても硬いですが
割と重ね塗りしやすく発色が良いです。

 

床の影の茶色が薄いので
ニューパステルで重ね塗り。

 

花瓶の影も薄すぎるので、
こげ茶のパステルペンシル
線を掛けるように塗り重ねます。

 

背景の美しい色を出すために
ラウニー社のターコイズブルーを使いました。
この色は特に私のお気に入りです。

 

次は花びらの光が当たっている部分。
ニューパステルの明るい黄色で
注意深く描き込みします。
太陽の光は
左斜め上のやや前方から
当たっています。

 

背景の壁と床の隙間にある
濃い直線の影を描き入れます。

 

5、4の繰り返しと細かい描き込み

4の繰り返しと細かい描き込み

 

 

この辺からは、明るい所、暗い所、
ぼかしの繰り返しになります。
それと細部の描き込みです。

花の中心の茶色部分は、
影になっているのに明るすぎます。
そこで、濃い紫色のニューパステルで
点描
して暗くします。
紫は黒より柔らかい印象になり、
茶色より暗くなります。

 

少し、花びらの影が明るく感じます。
なので、花びらの影を赤っぽいオレンジ色
ゴンドラソフトパステルで
描き込むことにしました。

 

先ほどの花びらの影の描き込みで
つぶれてしまった光の当たっている部分を、
また描き起こし
ます。

 

 

緑の部分を描いていきます。
葉の緑の明るい部分には
白ではなく黄色を重ねて塗る

自然な感じになります。

 

緑の部分の影には
今使っているニューパステルの
青緑のようなタイルブルーという色
少し使いました。

ガクの部分はとっても細かくて大変ですが、
ここを描けばひまわりの花が引き立ちます。

6、仕上げの調整

仕上げの調整、完成

 


背景が単調
なのと、
光が当たっている感じを出すために
塗った跡を残す描き方をしました。

ソフトパステルを軽くつまんで
腹の部分を紙面ですべらせます。

力を入れずに素早くやるのがコツです。

 

 

影がやはり明るすぎるので、
特に暗い影にはチャコールペンシルで
横線を引いて暗く
することにしました。

 

7、フィキサチーフかけて完成

全体として納得できたら、
パステルを置てい終いです。
ホルベインのパステルフィキサチフを
30㎝くらい離して
紙面全体にスプレーすれば完成です。

 

◆まとめ

いかがでしたでしょうか。
ポイントを押さえて
パステルペンシルなども一緒に使うと
割と細かい表現もパステルでできました。

この絵では作業途中で2回ほど
ターナーのパステルフィキサチーフを
スプレーしています。

皆さんも
パステルフィキサチーフ掛けをお忘れなく!

ヒマワリを描いてみたい方、
一輪だけも良いので
是非チャレンジしてみて下さいね。

では~。

 

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