夏休みの宿題にもなる夏の風物詩 あさがお。
ごく身近なお花で親しみが湧きますね。
花びらが何枚で花はどの位置に咲くのか、
元々日本のお花なのかなどなど
ご存知ですか?
そういう私は知りませんでした。
今回はそんな夏の身近なお花を
夜空の花火を背景にして
描いてみたいと思います。
簡単な方法で描くので是非やってみて下さい。
目次(押すとその記事にジャンプします)
準備するもの
・オイルパステル
サクラクレパスふとまき24色セットを使いました。
これより少ない色数でも描けると思います。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/05/IMG_20210526_112053-e1622257476219-300x275.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/05/IMG_20210526_112313-300x180.jpg)
サクラクレパス以外のオイルパステルでも
もちろん描けます。
ただ、スクラッチ技法には
あまり向かないオイルパステルもあります。
詳しくはこちらの記事でどうぞ。
もくじでスクラッチ技法をクリック又はタップ。
・描く紙
マルマンのスケッチブック画用紙に描きました。
裏側に油が染みてしまうので、
作品として保存したいなら
もう少し厚めの紙が良いと思います。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/マルマンの画用紙スケッチブック.jpg)
・引っかく道具
竹串など先がとがったもの。私が使ったのは
クレパスマスターツールキットという
専用道具のうちの2つです。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/クレパスマスターツールキット3.jpg)
・マスキングテープ
なくても描けます。紙のサイズより
小さめに描きたい時に使います。
テープを四角形に貼って
その枠内に絵を描きます。
最近よく思うのですが
100円ショップのモノは
どうしても紙面も一緒に剥がれてしまいがちです。
粘着力が強いためでしょうか。できれば
ホームセンターや画材屋で買うことをおススメします。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2020/10/マスキングテープ-300x236.jpg)
・保護液
なくても描けます。今回、
クレパスワニスフィニッシュコートを使いました。
仕上げに画面の保護用に使う
専用スプレーです。
仕上げ用ですがスプレー後にも
上から描くことができます。
なので、今回花火の表現に使いました。
本来、途中で画面を軽く留めたい場合には
クレパスワニステクニカルコートという
保護液を使った方が良いです。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/05/クレパスワニスフィニッシュコート-225x300.jpg)
・要らない布やティッシュ
画面上のクレパスをぼかしたり、
カスを払ったりするのに使います。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2020/08/photo0000-2428.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2020/08/photo0000-0180.jpg)
朝顔の花、葉、茎の特徴
・花の形
花の形はラッパのような円錐形。
・花びらの数
基本的に花びら(花弁)は5枚あり、
それぞれがつながっています。
花びらの間には星形のような細い筋があって
これが成長してグイっと花を咲かせるみたいです。
・がく
花の付け根を支えているガクの数は5枚です。
・しべ
真ん中にある突起部分です。
雄しべ5本、雌しべ1本
絵を描く上では省略してもよい部分と思います。
リアルを追求する場合は別かもしれませんが。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/朝顔の花の構造.jpg)
・原産地
原産地は分かっていないようで、
色々な説があるようです。
日本には奈良時代に
遣唐使が種を薬として持ち帰ったのが
始まりということですよ。
(平安時代という説もある)
その後、
江戸時代などでブームが巻き起こり
園芸として品種改良が進み拡がったようです。
・花の色
原種の花の色は薄い青で、改良で白や赤、
ピンク、紫や紺色などが現れました。
珍しいところで黄色や茶色、黒などが
品種改良してできているそうです。
・花の位置
花は茎と葉の間につきます。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/朝顔の花の位置.jpg)
・葉
葉は普通の葉っぱの形が
3枚並んだような形です。
細く短い柔らかな毛が裏表にあります。
機会があれば触ってみてください。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/朝顔の葉.jpg)
・茎
茎は細くて
先がツルになって何かに巻き付きます。
表面には葉と同じように細かい毛があります。
さっそく描いてみよう
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/Snapshot_166-1.jpg)
1、簡単な下書き(ラフスケッチ)をする
まず、朝顔が巻き付いた支柱を描きます。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/Snapshot_167-2.jpg)
次に、巻き付いた茎をうねうねと。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/Snapshot_168-2.jpg)
朝顔の花は楕円に三角帽子がくっついた形、
葉は普通の葉が3枚、
扇のように重なった形です。
花火の位置に2つ丸を書きます。
ここはお好みで。いくつでも。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/Snapshot_169-2.jpg)
ラフな下書きが終わりました。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/IMG_20210720_152059.jpg)
2、メインの朝顔を塗る
あさがおの花を「みずいろ」で塗ります。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/Snapshot_171-2.jpg)
花は布で、つぼみは指でぼかしました。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/Snapshot_170-2.jpg)
朝顔の丸の上に「しろ」で
五芒星のような鋭い★を描きます。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/Snapshot_172-2.jpg)
支柱を「こげちゃいろ」で塗ります。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/Snapshot_173-2.jpg)
葉っぱを「ふかみどり」で塗ります。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/Snapshot_174-2.jpg)
メインの朝顔が塗り終わりました。
茎は塗っても塗らなくても良いです。
これから背景を暗く塗るため、
この線は結局消えてしまいます。
なので私は塗りませんでした。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/Snapshot_175-2.jpg)
3、背景の花火を丸く塗る
背景の花火の位置に好きな色を塗ります。
花火の色は
カラフルな明るい色を使ってください。
花火の中心は「しろ」で塗りました。
後から上に暗い色を塗るので、
この白色を目印にします。
ほかに花火に使った色はレモンいろ、
みかんいろ、しゅいろ、だいだいいろ、
ももいろ、あかるいむらさき、みずいろです。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/Snapshot_176-2.jpg)
背景の花火の下地ができた状態です。
花火の部分だけでなく、他の白い部分にも
「しろ」色のクレパスが塗ってあります。
これは、花火の部分を後で削った時に
紙の色が出ないようにするためです。
ただ、今回はそこまで花火を広げなかったので
必要なかったです。
白い部分に花火を描くことができますよ。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/Snapshot_177-2.jpg)
3’、クレパステクニカルコートなどを
画面に吹付ける
(なければここは飛ばしてください)
テクニカルコートの代用に
クレパスフィニッシュコートをスプレーしました。
これで2層目の色が混ざりにくくなります。
4、背景の2層目を塗り重ねる
背景を暗い色で軽いタッチで塗り重ねます。
私は「ぐんじょう」と「あいいろ」を塗りました。
塗り残した明るい部分を
次々と埋めるようにして塗ります。
※あまり強くこすらないよう注意して下さい。
塗っているクレパスが
下の色を削ぎ落としてしまうことがあります。
同じ理由でぼかすのもやめた方がよいです。
均一な滑らかな画面ができるまでには
割と時間がかかります。
深みのある色の画面ができるので
頑張っていきましょう。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/Snapshot_178-2.jpg)
5、花火を削って表現する(スクラッチ技法)
道具を使って花火になるよう削ります。
私はクレパスマスターツールキットの1つを使いました。
竹串などでもできますよ。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/Snapshot_179-2.jpg)
花火の上の方は放射線状にすると
火花が落ちている感じが出ます。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/Snapshot_180-2.jpg)
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/Snapshot_181-2.jpg)
太い波なみの線をひっかいて出し、
じゅわ~っと火花が落ちているのを表現しました。
左の花火は今まさに散っているところ。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/Snapshot_182-2.jpg)
削っていると、
紙の上に結構カスが溜まってきます。
早めにティッシュなどで
取り除いてくださいね。
6、もう一度、朝顔の花や茎を描く
朝顔の部分で塗り潰れてしまったり、
もう少し手を加えたいところを
塗り足します。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/Snapshot_184-2.jpg)
この段階で、
消えた細い茎をクレパスの角で描き足します。
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/Snapshot_183-2.jpg)
6’、クレパスワニスフィニッシュコートをスプレーする
(なければ飛ばす)
仕上げにスプレーすると
画面の黄色い変色を防ぐほか
ほこりから守る効果があります。
7、完成
![](https://nishino-pastel.net/wp-content/uploads/2021/07/kanseiga.jpg)
まとめ
いかがでしたか。
花だけではつまらないと思い、
花火を足してみました。
難しくなかったでしょうか。
時間がなかったり難しい場合は
朝顔だけにするともっと簡単にできますよ。
ところで私は
鬼平犯科帳という時代劇が好きなんですが、
エンディング中にも
花火と朝顔が出てきます。
季節の移ろいという感じで好きで、
そんなことから今回の絵を思いつきました。
それと朝顔の特徴の画像を
ペイントでマウス描きしたら、
酷い図が出来上がってしまいました。
でも、写真で画像を取り込むより
分かりやすいんですよね…。
ペンタプを買おうかな。
では。
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