薔薇は形が複雑で、
見ながら描くのが
難しい花のひとつです。
この記事では、
写真をトレース(転写)して
下描きを作り、
ソフトパステルで
色を付ける方法をご紹介します。
形を写してから描くので、
薔薇を描くのが
初めての方にもおすすめです。
目次(押すとその記事にジャンプします)
トレースとは

「トレース」とは、
写真や図、絵などの上に
トレーシングペーパーを重ねてなぞり、
別の紙に写し取る方法です。
今回は薔薇の写真をトレースして
下描きを作ります。
使用した写真データはこちらです。
トレース(転写)の仕方
準備するもの
・コピックやボールペン
(線を修正しながら
描きたい場合は鉛筆と消しゴム)

・トレーシングペーパー
・好きな薔薇の写真
(描く紙のサイズに収まるもの)
・画用紙など
(今回はミ・タント紙を使用)
・B~2Bの鉛筆
(HBよりも濃い鉛筆の方が
写しやすいです)
・マスキングテープ
①薔薇の写真をなぞる

まず、薔薇の写真の上に
トレーシングペーパーを重ねます。
透けて見える花びらや茎、葉の形を、
コピックやボールペンなどで
なぞっていきましょう。
背景の細かい部分は
無理に写さなくて大丈夫です。
描きたい薔薇を中心に線を写します。
線を引き間違えそうな場合は、
後で消せるように
B~2B程度の鉛筆を使っても
構いません。

途中で
トレーシングペーパーをめくり、
形を確認しながら
丁寧になぞります。
慣れないうちは
紙がずれることがあるので、
マスキングテープで
写真とトレーシングペーパーを
固定しておくと
作業しやすくなります。
②トレーシングペーパーを裏返す

薔薇をなぞり終えたら、
トレーシングペーパーを裏返します。
③トレーシングペーパーの裏を鉛筆で塗る

トレーシングペーパーの裏側を、
B~2B程度の濃い鉛筆で塗ります。
後で線を紙に写すため、
なぞった線の周辺だけ塗れば
大丈夫です。
カーボン紙と同じような状態を
作るイメージです。
④画用紙にトレーシングペーパーを固定する


画用紙(今回はミ・タント紙)の上に、
鉛筆を塗った面を下にして
トレーシングペーパーを重ねます。
ずれないように、
マスキングテープで固定します。
⑤トレース(転写)する

トレーシングペーパーの線を、
ボールペンなどでなぞります。
転写具合を確認しながら、
力加減を調節しましょう。
色付きのペンを使うと、
どこまでなぞったか
分かりやすくなります。
⑥トレースの完成

これでトレースは完成です。
背景も描く場合は、
この段階で大まかな位置を
写しておくと着彩しやすくなります。
動画で手順を確認したい方は、
こちらも参考にしてみてください。
こちらもトレースの仕方を
紹介した動画です。
以前に作成した動画のため、
少しテンポが速めです。
次は、
パステルで着彩する方法を
ご紹介します。
ソフトパステルで薔薇を描く
準備するもの
・ソフトパステル

薔薇の花:黄色系中間色と明るい色
茎、葉:緑系中間色と明るい色
ハイライト:白
背景:黄土色
・パステルペンシル
またはハードパステル
薔薇の花の陰影:オレンジ、茶色
茎、葉の陰影:緑系の中間色、紺色
背景の陰影:茶色、紺色
・木炭(黒のパステルで代用可)
背景の陰影用

・綿棒または擦筆(さっぴつ)
先が細くて、
芯のしっかりした綿棒が
使いやすいです

・カッターまたは茶こし
・ティッシュ
①トレースの線をなぞる

トレースした線に沿って、
パステル鉛筆で下書きを
していきます。
トレースした線は
鉛筆の粉が
紙についているだけなので、
こすると簡単に消えてしまいます。
パステルはぼかしながら描くため、
先に下書きをしておくと
形を保ちやすくなります。
②背景に色をつける

着彩後に紙の白が目立たないよう、
最初にドライウォッシュで
背景へ薄く色を付けます。
ここでは、
ラウニーのソフトパステルの
黄土色を使用しました。
パステルを粉状にして紙へのせ、
ティッシュでぼかしています。
③薔薇に色をつける





レモンイエローと白を削って混ぜ、
薔薇の花びらに色を付けます。
白を加えることで、
やわらかい黄色を作ることができます。
④茎、葉に色をつける




次に葉っぱと茎を
深めのグリーンで塗ります。
葉の部分は、
粉状にしたソフトパステルを
ぼかして着彩します。
茎は細いため、
ソフトパステルの角を使って
描きます。
広い部分は指で、
細部は綿棒や擦筆(サッピツ)で
ぼかします。
⑤影をつける


薔薇の影を
オレンジ色のパステルペンシルで描き、
綿棒でぼかします。
⑥花の明るい部分を描く

薔薇の花の光が当たる部分に、
明るい黄色のソフトパステルを
重ねます。
⑦細かい部分を描き込む






茶色のパステルペンシルで
薔薇の影を描き、ぼかします。
ここからは、影と光を
描き足してはぼかす作業を
繰り返し、少しずつ
立体感を出していきます。
最後に、
一番明るい部分へ
白でハイライトを入れると、
絵が引き締まります。
ただし、
白を使いすぎると
明るい部分が増えすぎて、
全体がぼんやり
見えることがあります。
入れすぎには注意しましょう。
⑧背景を木炭などで塗る








背景は、ハッチングで
描いていきます。
ハッチングとは、
一定方向に平行線を
重ねて描く技法です。
ここでは
柳の木炭とパステルペンシルを
使っています。
背景は、モチーフとあわせて
描き進めると
全体のバランスを見ながら
作業しやすくなります。
⑨薔薇の絵の完成

完成作品はこちらです。
トレースで
下描きを作ることで、
複雑な形の薔薇も
描きやすくなります。
作業の流れは
動画でも確認できますので、
あわせてご覧ください。
まとめ
トレースを使うことで、
薔薇の複雑な形も
比較的描きやすくなります。
まずは
形を正確に写すことから
始めることで、
着彩にも集中しやすくなります。
より自然な薔薇を描くためには、
実際の花を観察したり、
描き方を参考にしながら
練習を重ねていくことも大切です。
【ポイント】
・トレースとは、
原図を薄紙に写し取る方法
・薔薇の写真+トレーシングペーパー
+鉛筆で下描きを作る
・背景もあらかじめ意識すると
全体のバランスが取りやすい
同じ花のパステル画ですが、
こちらは
トレースを使わずに描く方法です。














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