気まぐれで可愛く人気者の猫。
猫らしく描くコツはあるのでしょうか。
犬に比べて猫は顔のパーツが小さい、
丸いなどいくつか特徴があります。
猫の特徴、簡単な座り猫の描き方、
基本的な描き方など具体的にご紹介します。
目次(押すとその記事にジャンプします)
猫の簡単な書き方・猫の正面顔の特徴
猫の顔は卵を横にしておいた形に似ています。
猫のパーツは小さく、
目、鼻、口も中央に寄っています。
耳は三角、
目の位置は中央線より下にあります。
猫の簡単な書き方・猫の横顔の特徴
横顔はなだらかで
額の下が少し、くぼんでいます。
鼻は低く小さく口、あごも小さいです。
目の上の毛は
絵を描く時は見栄えが悪いので
省略されることも多いです。
猫の簡単な書き方・猫の前足、後ろ足の特徴
猫の指は前足5本ずつ、後ろ足4本ずつ
あります。
足4本で合計18本の指と爪があります。
ただ、カナダ東部やアメリカ北東部では
前足や後ろ足の指の数が多いネコも
たまにいるようです。
これは”多指猫”と呼ばれています。
猫の簡単な書き方・座り猫
今度は、”座った猫”の簡単な描き方を
ご紹介します。
1、地面に触れている部分に小さめのだ円を
描き、その上に垂直線を2本引きます。
円柱形を描くような感じです。
楕円の幅は短めが後々描きやすいと思います。
2、猫の胴体と首の形を描きます。
変形したピーナッツのような形です。
前足の部分はおしりの形と同じ方向に
弧を描くように曲がっています。
カタカナの”ノ”を反対にした形を
2つ書くようなイメージです。
3、後ろ足と胸部のだ円を
2つ重なるように描きます。
2で描いた形の中に収まるようにします。
後ろ足の着地面としっぽも描きましょう。
4、前足を描き込みます。
前足は上の楕円と右側の垂直線に沿って
書きます。
向こう側の足も描くと立体的になります。
胸の下の部分をちょっと尖らせると
めりはりが出ます。
5、頭部を描き入れます。耳は三角、
目の位置は顔を上下2等分した線のすぐ下。
あごや鼻も小さく顔の中心に寄っています。
6、毛並みを元の立体系に沿いながら
描き入れます。
あとは、下書き線を消せば完成です。
猫の簡単な書き方・基本形、立ち姿の猫
”立ち姿の猫”の簡単な描き方をご紹介します。
これが猫の基本形になります。
1、正方形を真ん中で2つに割ります。
更に上の長方形を真ん中で2つに割ります。
ここでは、正方形の1辺は4cmです。
2、上の長方形が胴体です。この長方形の
真ん中の線を伸ばして三角を描きます。
胴体の前の部分の端(肩先)から下に
垂直線を引きます。
3、前足を正方形に沿って書きます。
前足の先(人間では手の指に当たる)は
肩先の真下にきます。
4、正方形の右辺が重心になるような形で
後ろ足を書きます。
ひざの上に直線を引くと丁度腰の始まり。
ここからお尻に向かって下がっています。
下がるのは上の長方形の半分の線より
少し上までです。
5、首を書きます。
首は肩先より少し下からと
肩と背中の交差点辺りから始まります。
頭部の上の線と肩の線は平行になります。
6、これで全体が書けました。
でも直線的なので、
部分的に曲線で書いていきます。
特に線と線の交わる点が形の変わり目です。
点と点を曲線でつなぐつもりでいましょう。
7、下描き線を消せば
”立ち姿の猫”の完成です。
実践/座り猫の描き方・簡単!オイルパステル編
◆韓国のムンギョというメーカーの
オイルパステルを使って描きました。
紙は画用紙、他に必要なものは下描きに
鉛筆、消しゴムぐらいです。
指でぼかせますが、私は布や
カラーシェーパーも使っています。
背景をなじませるのに
テレピンという揮発油を使いました。
でも、なくてもぼかすだけで十分です。
細かい部分の描き込みをしたい場合は
チャコールペンシルや油彩色鉛筆も
便利です。
1、今回は、この子猫の写真を使います。
2、まず、描く範囲を決めます。
ここでは15㎝の正方形にしました。
3、鉛筆で線を引いたら
マスキングテープを貼ります。
4、下書きします。
円柱形に球体を詰め込むようなつもりで
形を決めていきます。
5、韓国のムンギョというメーカーの
オイルパステルで
色を大まかに塗っていきます。
6、次は猫の影と模様、背景の暗い所を
黒で塗り、ぼかしていきます。
7、手でぼかす以外に、私は
布やカラーシェーパーという道具を
使っています。
8、今度は明るい部分を中心に、
中間の色も塗っていきます。
9、次は、テレピン油という揮発油を
布に含ませて背景の緑をなぞります。
これで溶けて混ざります。
(W&Nテレピン75㎜)
10、テレピンはすぐ蒸発しますが、
念のため乾くのを待ちます。
その間、他を描き込みます。
11、あとは、背景の光、手前の木の枝、
子猫の細かい部分を描き込みします。
12、子猫の胸のふわふわ毛が可愛いです。
目立たせたいので
ここの背景は暗い緑にしました。
13、細かい線などを
チャコールペンシルで描き込みします。
14、完成~。オイルパステル画
2枚目にしては上手くいきました。
実践/基本形の猫の描き方・ソフトパステル編
◆主にゴンドラのソフトパステルを使って
描きました。紙はホワイトワトソン水彩紙。
細かく描き込みたいので、ハードパステル
(ヌーベルなど)、コンテ、パステル鉛筆
(スタビロのカーブオテロ)、
チャコールペンシルも使いました。
今回は、紙に色をつけるために
水でパステルをなじませました。
水を使う場合は、最初から水張りするのが
ベストです。
仕上げのパステル専用フィキサチーフかけは
必須です。実際には途中でスプレーして
パステルを画面に留めしました。
合計3回フィキサチーフをかけています。
やり過ぎは色が暗くなってしまいますよ。
1、今回は、猫のフリー画像を使って
絵を描きます。
2、まず、ホワイトワトソン水彩紙に
マスキングします。
3、先に写真と同じ比率のマス目を鉛筆で
薄く引いてあります。
4、写真にも同じように
マス目を引いてあります。
5、そのマス目を基準に
パステル鉛筆で下書きしていきます。
6、次は下塗り。
今回、背景は水彩風にします。
ソフトパステルで背景を塗ったら
水を含ませた筆でその上をなぞります。
7、猫と板塀は3色ほどで塗り分けます。
猫も板塀も黄色っぽいので黄土色で、
影は濃いこげ茶、中間に茶色を使いました。
8、水を使ったことで
紙がうねってしまいました。
で、画板に紙を水張りすることにしました。
水張りでも平張りという簡単なやり方です。
水を使う時は最初にした方が良かったです。
9、背景のヤブの緑などは
パステル鉛筆を使ってます。
10、背景は深い緑色の
ソフトパステルです。
11、影に黒のソフトパステルを使って
ぼかします。
12、猫と板塀にそれぞれ固有の中間の色を
塗り重ねます。板塀は傷んだ部分に
様々な色が隠れています。
そこを拾って描き進めます。
灰色、白、赤茶、オレンジ色などなど。
13、猫の模様を
芯のとがったパステル鉛筆を
立てて描き込みます。
14、ピンボケ状態の緑のヤブをはっきり
させていきます。
これにはパステル鉛筆とハードパステルが
活躍します。
15、ヤブをはっきりさせたままに
したいです。こんな時は上から硬い筆で
軽く押さえつけます。
こすらないように注意します。
16、猫の細かい毛並みをパステル鉛筆で
描きます。顔、特に目鼻立ちは大切なので
時間をかけても頑張ります。
17、形が狂っていることに気づきました。
こんな時は練り消しゴムに助けて貰います。
手で練り消しゴムの形を細く変えると
使いやすいです。
修正したい箇所の色だけを抜きます。
18、今使っているのは
ファーバーカステルのソフトパステルの黒。
これはソフトパステルですが、
かなり硬いパステルです。
19、18のソフトパステルは
角形のハーフサイズで手に馴染み、
鮮やかな発色で重ね塗りで特に重宝します。
ガザガザした描き心地ですが、
上に色がある程度のってくれます。
20、毛並みにはヌーベルカレーパステル
(ハード)やコンテも使っています。
例えば、灰色、赤茶色、白などです。
21、毛流れに沿って描くと
それっぽくなりますね。
22、背景はハッチングで描いています。
つまり、黒、紺色で細く短い線を
たくさん引いて奥行きを演出しています。
仕上で、私はチャコールペンシルの
黒をよく使います。
23、紙を切らないように注意しながら
水張りテープをカッターで切ります。
24、紙が剥がれたら、
マスキングテープも剥がします。
25、あとは、汚れを練り消しゴムで
叩くようにして除きます。
26、
最後にパステル専用フィキサチーフを
そっとかけます。
27、完成~。ワイルドさが素敵な猫♥
◆まとめ
・オイルパステルは伸びは悪いが道具最小、ソフトパステルは伸びは良いがフィキサチーフなどの道具が若干多い。
・背景色着彩方法の1つでオイルパステルはテレピン油などで溶く、ソフトパステルは水で溶く。水使用時は最初に水張り必要。
コメントを残す