子猫のイラスト風・簡単な書き方【ソフトパステル+パステル色鉛筆】で描く


    大人気の猫ちゃんですが
    大人の猫ではなくて
    子猫はどうやって書いたらいいでしょうか。


    簡単な猫の特徴と共に
    子猫を簡単にイラスト風に描くコツ
    ご紹介します。

    今回はソフトパステルの腹でざっくりと
    子猫の形を取る
    方法なので
    デッサン苦手な人も挑戦しやすい内容です。
    最後までお付き合い下さると嬉しいです。

    成猫と子猫の特徴と違い

    子猫と大人の猫とを比べてみました。

    生後1年以上の大人の猫(成猫)生後2か月~3か月前後の子猫(子猫)
    体重・およそ2.5~7.5kg・およそ550g~1㎏前後
    全体の特徴足より胴体の方が長い
    ・体は柔らかくよく伸び、しなやか
    足より胴体の方が長い
    ・体も足も短くずんぐりしている
    頭が体の割に大きい
    顔の特徴顔を上下に2等分した線上に目尻がある
    目尻が上がっている
     →賢そうな表情をしている
    鼻や口は顔の大きさの割に小さい
    顔を上下に2等分した線より
     やや下に目がある
     →幼いほど下寄りで額が広く感じる
    目は大きく丸に近いアーモンド形
    ※目尻は上がっている)
     →びっくりしたような表情をしている
    鼻や口成猫より更に小さい

    基本的な猫の特徴

    ここでは子猫から大人の猫まで
    基本的な猫としての特徴
    を挙げてみました。

    猫の頭の形

    少し横長の丸い形
    卵を横に寝かせたような形をしています。

    猫の目の特徴

    【瞳孔の形
    昼間猫の目は瞳孔が絞られて
    一文字になっています。
    一方、夜や暗い場所での猫の目は
    瞳孔が開いて丸い形になっています。


    【人の目でいう白い部分
    猫の白目部分は隠れてほとんど見えません。
    一方、瞳孔の周りの目の色は
    金色や水色、緑色、左右違いとさまざま。

    【子猫のキトンブルー】
    また、子猫の生後3~4週間くらいまで
    皆、青っぽい目をしているそうです。
    目の中の虹彩こうさいという部分のメラニン色素
    この時期くらいまでは少ないためのようです。
    キトンブルーと呼ばれ、大人になるにつれて
    本来の個別の目の色になるので
    目の色が変わったと思うのは
    そういう理由からのようです。

    猫の目の位置

    目の位置上下左右どの位置
    見ていきましょう。

    目の上下の位置
    顔を上下に2等分した線の下です。
    大人の猫の場合は、顔半分の中心線に接して
    目があります。
    生後間もない子猫の場合は、それよりも
    若干下寄りにすると子猫らしくなります。


    目の左右の位置
    顔を左右に4等分して中央から2つ分まで

    収まります。獲物を追うために
    前方向に目が寄っているのが
    都合が良いようです。

    猫の鼻と口元・耳

    犬と比べて猫の鼻と口元は
    小さく奥行が少ないです。

    鼻の形は逆三角形
    鼻筋は割と短めで目頭から口に伸び
    短い毛がびっしり生えています。

    大人の猫の鼻の位置は、
    顔を4等分した1番下の線上にあります。
    生後間もない子猫なら
    更に下の位置に鼻があります
    逆三角形の鼻先から下に
    鼻筋が一文字に伸びて
    への字の口がちょこんとついています。 

    目の幅の中央から上に伸びた点
    耳の付け根があり
    ほぼ三角形の耳がついています。
    耳の外側の線は
    ほぼ垂直に下りてくるのも特徴です。

    耳の中には中心から長い毛が生えています。
    長毛種ちょうもうしゅの場合、耳の先にも
    毛がピンと跳ねるように出ている場合があります。

    猫の前足、後ろ足

    普通、猫の指前足5本ずつ、
    後ろ足4本ずつあり、足は4本あるので
    合計18本の指と爪があります。

    子猫を簡単に書くコツ

    子猫を書くコツは
    子猫は2頭身~3頭身で、
    目の形はマルに近いアーモンド形で
    目の位置は顔の中央線よりも下にあり、

    足が短足で太いなどを意識して描くこと
    と言えるかもしれません。
    毛がふわふわしているのを
    描きたくなりますが
    先に形をしっかり決めると後が楽です。

    実際にイラスト風の子猫を書くのに使ったモノ

    ハシソフトパステルの48色セット
    パステル色鉛筆カーブオテロ24色セット(スタビロ社)
    ヴィフアール水彩紙中目のF2サイズ(緑色のスケッチブック)
    子猫の写真(フリー画像)
    マスキングテープ
    綿棒
    練消しゴム
    ティッシュ
    パステル専用フィキサチーフ

    子猫を描くのに使ったもの
    コチラにまとめました。
    絶対にこれでなければ、
    というのはないですが
    パステルフィキサチーフは描いた後に
    スプレーしないと粉だらけになるので
    そこだけ気にしておけば大丈夫です。


    【ハシソフトパステルの48色セット】
    パッケージの裏にmade in chinaとあります。
    安全マークも裏にありますが
    本当かどうかは分かりません。
    気になる方は日本や欧州のCEマークのある
    ソフトパステルをお使い下さい。
    ちょっと描くには安価で使いやすいです。


    【パステル色鉛筆カーブオテロ24色セット(スタビロ社)】
    細かい所が描きやすいパステル色鉛筆です。
    缶のケースは捨ててしまい、
    普段はガラスの空き瓶に収納しています。


    【ヴィファール水彩紙中目のF2サイズ】
    マルマンの緑色のスケッチブックです。
    品質のよい厚めの水彩紙です。


    【子猫の写真(フリー画像)】

    今回使った子猫の写真をPDF形式ダウンロードできます。
    良かったら使って下さい。
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    【マスキングテープ】
    下の写真は私が普段使っているもので
    Nittoの目地材用めじざいようマスキングテープ
    幅24mm×長さ18mです。
    確かホームセンターで買いました。

    【綿棒】
    100円ショップの綿棒ですが
    先が尖ったものが使い安いです。
    芯の部分もあまりフニャフニャだと
    使いづらいです。


    【練消しゴム】
    使い込むと黒い団子のようになります。
    個人的にこだわりはないですが
    ネチャネチャするものもあるようです。

    【ティッシュ】
    手に付いたパステルの粉を拭ったり
    紙の上の余分な粉を取り除いたりします。

    【パステル専用フィキサチーフ】
    下の写真は
    ホルベインのパステルフィキサチフです。
    他のメーカーのモノもあります。

    実際にソフトパステルとパステル色鉛筆で子猫を書いてみよう

    では、ここからは実際に
    ソフトパステルパステル色鉛筆を使って
    可愛い子猫を描きたいと思います。

    最初に、
    ソフトパステルを平塗りして形を取る
    ごく簡単な方法で子猫を描いていきます。

    平塗りとは
    パステルの側面(腹)を使って塗る方法で
    広い面積を素早く塗ることができます


    大まかな手順は次の通りです。

    1)ソフトパステルで平塗りして大まかな子猫の形を取る

    2)背景をソフトパステルで平塗りする

    3)顔の部分(目・鼻・口・耳)をパステル色鉛筆で細かく描く

    4)を塗り形をはっきりさせる

    5)子猫の形の線や模様目立つところをパステル色鉛筆で部分的に書く

    6)パステル専用のフィキサチーフを作品にスプレーする(完成)

    超簡単な子猫の描き方/実践

    子猫の簡単な描き方

    1)ソフトパステルで平塗りして大まかな子猫の形を取る

    1
    まず、マスキングテープ
    4辺を覆います。
    テープを縦横それぞれの長さに切って
    貼り付けます。

    2
    テープを貼り付ける前に
    机にペタペタ貼ったりがしたりして
    粘着力ねんちゃくりょくを弱めます。
    こうすることで、
    後でテープを剥がしやすくなり
    作品の紙が一緒に剥がれにくくなります。

    3
    茶色のソフトパステルを取ります。

    4
    ソフトパステルの側面
    横長の丸2つ描きます。

    5
    頭と体がほぼ同じ大きさで2頭身です;)

    6
    後ろ足がニョキっと出ている所と
    前足2本も太短く手前に
    ざっくりと描きます
    子猫の影絵を作ってる感覚です。

    7
    垂れ気味の三角耳を2つ描きます。

    8
    手で茶色ぼかします。

    9
    茶色のついた指で
    尻尾もこすって描いてしまいます。

    10
    指を拭いたティッシュ
    余分な茶色のパステルの粉を拭き取ります。

    2)背景をソフトパステルで平塗りする。

    11
    明るい黄色のソフトパステルを取ります。

    12
    ソフトパステルの側面(腹)で
    背景すべらすようにして軽く塗ります。

    13
    ピンクのソフトパステルを取ります。

    14
    背景の塗り残した所
    ピンクのソフトパステルの側面(腹)で
    塗り足します。

    15
    背景黄色ピンク
    指でぼかします。
    こまめにティッシュで指を拭いて
    そのままの色でぼかせると
    綺麗に色が出ます

    背景の子猫との境目
    外から内に向かってぼかします。
    背景とマスキングテープとの境目
    縦テープは縦方向に、
    横テープは横方向に向かって
    指を強めに押しながらぼかします。

    16
    練消しゴムは、先をドリルのようにねじって
    細かい所を消すのに便利です。

    17
    子猫の目・鼻・口のほかに白い毛の所
    練消しゴムで消していきます。

    18
    所どころ、子猫の形を整えるのにも
    練消しゴムを使います。

    19
    耳の中も白っぽいので消します

    20
    次に、をもう少し大きくしたいので
    茶色のソフトパステルで
    描いてぼかしました。

    3)顔の部分(目・鼻・口・耳)を細かく描く

    21
    ここからは、パステル色鉛筆
    顔のパーツや足の指描き入れます。
    使うのはスタビロ社のパステル色鉛筆で
    カーブオテロの24色セットです。

    22
    最初は消しやすい淡い色
    描くことにしました。
    黄色のパステル色鉛筆で
    目鼻立ちうすく描きます。

    1400-205 ナチュラルイエロー

    23
    薄く黄色で書いた上に
    紺色こんいろのパステル色鉛筆で
    薄く描き入れます。

    1400-390 プルシアンブルー

    24
    紺色のパステル色鉛筆で
    軽く目の中の色も付けてみます。

    1400-390 プルシアンブルー

    25
    次はピンクのパステル色鉛筆で
    小さな鼻と口をちょこんと描き入れます。

    1400-335 マゼンタ

    26
    前足と後ろ足の指
    ピンクで描いてしまいます。

    27
    鼻と口の周り耳の中ピンクで塗ります。

    1400-335 マゼンタ

    28
    今塗った顔と足指の部分
    綿棒でぼかします。

    29
    練消しゴム
    更に消して白抜きの形を整えます。

    4)カゲを塗り形をはっきりさせる

    30
    紺色のソフトパステルを取ります。

    31
    紺色のソフトパステルで
    子猫の下の影を描き入れます。

    32
    綿棒でぼかします。

    5)子猫の形の線や模様の目立つところを部分的に書く

    33
    のパステル色鉛筆で
    やや垂れた三角のお耳を描きます。

    1400-750 ナチュラルブラック

    34
    丸に近いアーモンド形の目の形
    線描きします。

    1400-750 ナチュラルブラック

    35
    のパステル色鉛筆で
    小さいへの字の口も描きこみます。

    1400-750 ナチュラルブラック

    36
    次に、のパステル色鉛筆で
    前足の指を描きます。

    1400-750 ナチュラルブラック

    37
    後ろ足の形もそれっぽい単純な形で描きます。

    38
    のパステル色鉛筆で
    短い尻尾も描いたら一方向にぼかします。

    1400-750 ナチュラルブラック

    39
    ここから、子猫の模様を描いていきます。
    まずは、頭の目立つ模様から描きます。
    全部を正確には描かず簡単に
    目立つ部分だけを単純な形で書きます。

    1400-750 ナチュラルブラック

    40
    目の横の虎模様も描きこみます。

    1400-750 ナチュラルブラック

    41
    足の形の線を描きこみます。

    1400-750 ナチュラルブラック

    42
    ここにあるよと分かる程度でOK。

    43
    後ろ足やお腹ちょこっと線を引きます

    1400-750 ナチュラルブラック

    44
    顔の下の線もスッと引いておきます。

    1400-750 ナチュラルブラック

    45
    水色のパステル色鉛筆で
    目のフチを少し塗ります。

    1400-450 シアンブルー

    46
    また、練消しゴムをネジって
    先を尖らせます。

    47
    先を尖らせた練消しゴム
    目の色を抜いて目のハイライトを作ります。

    48
    ついでに、耳のフチの線
    色を抜いて表現します。

    49
    紺色こんいろのパステル色鉛筆で
    目の暗い部分を描き入れます。

    1400-390 プルシアンブルー

    50
    のパステル色鉛筆で
    頭のフワフワ毛
    何本も線を引いて描きます。

    1400-750 ナチュラルブラック

    51
    ほおの虎柄を少し描きます。

    1400-750 ナチュラルブラック

    52
    肩の線尻尾の形を書き足して
    形を暗示あんじします。

    1400-750 ナチュラルブラック

    53
    体の模様を描きます。
    前足の虎模様
    はっきりと出ているところ
    のパステル色鉛筆で描き入れます。

    1400-750 ナチュラルブラック

    54
    顔の下の影軽いタッチで塗ります。

    1400-750 ナチュラルブラック

    55
    他の模様
    どこか一部だけにかたよらないように
    バランスを見ながら
    描きこみしていきます。

    1400-750 ナチュラルブラック

    56
    細いパステルを取ります。

    57
    顔や体の白い毛の部分
    塗って
    白さが目立つようにしました。

    58
    耳のフチ白の線で強調します。

    59
    頭の模様の横にも白線を入れます。

    60
    白い靴下を履いたような足なので
    足先にも白を塗ります。

    61
    白く塗ったところを綿棒でぼかします。

    62
    再び、細い白色のパステルを取ります。

    63
    目の周りの白い縁取りを描きます。
    左目を白で塗りつぶしてしまいました(泣

    64
    のパステル色鉛筆で
    目の形を整えます。

    1400-750 ナチュラルブラック

    65
    のソフトパステルの側面
    背景全体に重ね塗りします。

    66
    背景を指でこすってぼかします。

    67
    重ねてぼかす
    なめらかな調子になります。
    背景と子猫との境目は、
    内側に向かってぼかします。

    68
    淡い紫がかった灰色のソフトパステルを取ります。

    69
    淡い紫がかった灰色のソフトパステルで
    お腹の下あたりカゲとして塗って
    奥行きを出しました。

    70
    指でぼかしてグラデーションを作ります

    71
    練り消しゴムとがった先で
    お腹の下の方向へスッと消して
    お腹のすじの毛を表します。

    72
    紺色のパステル色鉛筆で
    ひげの線を描き入れます。

    1400-390 プルシアンブルー

    6)パステル専用のフィキサチーフを作品にスプレーする

    73
    マスキングテープゆっくり剥がします。

    74
    ホルベインのパステルフィキサチフ
    スプレーします。
    缶を振って絵から30センチ以上離れて
    中の合成樹脂をまんべんなく吹き付けます。
    粒子を吸うのは
    体に良くないので換気は必要です。

    75
    子猫のパステル画の完成です!

    76
    近づくとこんな感じに。
    子猫を描く参考になれば幸いです。
    長くお付き合いくださり
    ありがとうございました。
    それでは、また。

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