秋の紅葉は、パステルでも
やさしい雰囲気に描ける
人気のモチーフです。
この記事では、
ステンシル技法を使って、
モミジやイチョウなどの落ち葉を
簡単に描く方法をご紹介します。
写真から型紙を作るので、
デッサンが苦手な方でも大丈夫です。
葉の形の特徴や色の重ね方も
あわせて解説していますので、
秋らしい一枚を描いてみましょう。
描き方のポイント
葉の形の特徴
葉の形はいろいろありますが、
それぞれの特徴をとらえて
描くと、より葉っぱらしくなります。
よく見かける普通の葉


楕円形で先の尖った葉です。
この形の葉は
次の3つを意識して描くと
自然に見えます。
・中心線が葉の付け根の延長線にある
・中心線から左右に伸びている葉脈が
互い違いか左右対称かを観察する
・葉のふちにギザギザがあるかを見る

モミジの葉

モミジの葉は、
5~7つに分かれた
尖った形をしています。
葉脈は付け根から
それぞれの先端に向かって
1本ずつ伸びています。
葉のふちには
小さなギザギザがあります。
色は秋になると赤、黄色、
古くなると茶色に変わります。
イチョウの葉

扇型をしていて
秋には黄色に変色します。
葉には縦じわがあり、
古くなると茶色く変色します。
葉のふちは、細かいギザギザではなく、
ゆるやかな波を描くようにすると
イチョウらしく見えます。
葉の形をはっきり見せる
パステルは、
はっきりした形を描きにくい画材です。
そこで、
葉っぱの輪郭を
はっきり見せたい時は、
ステンシル技法を使うと
きれいな形に仕上がります。
その後、
パステルペンシルで
葉のふちのギザギザなど
細部を描き足します。
ステンシル技法:
紙をカッターで切り抜き、
開いた穴にパステルの粉をのせて
均一にぼかす方法です。
あらかじめ描く順番を決めておく
描く順番を決めてから始めると、
色選びや明暗に迷いにくくなります。
今回は次の順番で描いていきます。
① 中間色(灰色を含んだ濁った青色)を
紙全体に塗る。
② 葉の色に近い色で、
光と影を大まかに描く。
明暗を繰り返しながら
少しずつ細部を描き込む。
③ 仕上げに
葉と反対の色味(青色)を使い、
細部を整える。

まんべんなく描き進める
全体のバランスをつかむために
一気に1か所だけを細かく描かず
まんべんなく描き進めます。
準備する物(PDF下絵付き)
用意するものは
①トレース
②ステンシル技法とパステル着彩
に分けています。
デッサンが得意な方は、
トレースやステンシルを使わず、
直接下描きしても大丈夫です。
①トレース
・トレーシングペーパー
・2Bの鉛筆
・消しゴム
・色付きボールペン(あると便利)
・マスキングテープ
(ドラフティングテープ可)
・定規
・カッター
・PDF下絵
・画用紙2枚


②ステンシル技法とパステル着彩

・ソフトパステル
・茶こし
・綿棒
・ティッシュ
・マスキングテープ
・皿
・パステルペンシル
・パステルフィキサチーフ(仕上げ用)
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こちらの記事で
詳しく紹介しています。
実際の描き方
さっそくやり方を
見ていきましょう。
下書き(トレース)する
①トレーシングペーパーへ書き写す
マスキングテープと写真を固定し
葉っぱの形を鉛筆で
トレーシングペーパーに書き写します。


②トレーシングペーパーの裏側を
鉛筆で塗りつぶす

③画用紙にトレースする
画用紙とトレーシングペーパーを
マスキングテープで固定し、
書き写していきます。

ステンシルプレートを作る

④画用紙を枠線でカットする
枠線に定規をあて、
カッターでまっすぐに切ります。

⑤葉をカットする
葉の部分は画用紙をくるくる回しながら
カットするのがコツです。

紙全体に色をつける

⑥紙全体にパステル粉末で色をつける
ソフトパステルを削り、
粉にしてから紙全体にふりかけて
軽い力でぼかします。



ステンシル技法で葉っぱの形をとる

⑦葉の色を抜く
プレートの葉の部分に
練消しゴム(プラ消しゴム可)を
押し付けるようにして消します。

⑧葉に色をつける
茶こしでパステルを粉末状にし、
ステンシルプレートの葉の部分に
振りかけて、指でぼかします。
パステルの粉が紙の上にたまると
作品が汚れやすくなるため、
こまめに取り除きましょう。
紙を立てて粉を落とすか、
柔らかい筆でそっと払うと
きれいに作業できます。



色を薄くすることができます。
フィキサチーフをスプレーして
仮止めする
⑨パステルフィキサチーフを
スプレーする
ここで一旦、パステルの粉を
軽く画面に定着させるために
フィキサチーフをスプレーします。
紙から30 センチほど離して、
まんべんなくスプレーを吹きかけます。


葉を描く
⑩葉の柄(え)をトレースする
最初に使ったトレーシングペーパーを
再度、作品の上に
マスキングテープで固定し、
柄(え)の部分だけ
トレーシングペーパー上から
ボールペンなどでなぞります。

⑪パステルペンシルで
葉の柄と葉脈を描く
トレースした葉の柄(え)を
パステルペンシルでなぞり、
葉脈や葉のフチのギザギザも
描き加えます。

⑫パステルペンシルで
葉をもう少し細かく描く
黄色系、赤系、茶系それぞれの葉の色を
薄い色からまんべんなく
塗り足していきます。
ひとつだけ描き込んでしまわずに、
できるだけ全体的に描くようにします。
こうすると、
全体的なバランスを見ることができて
どの色を追加するか
決めやすくなります。


影と光を描きこむ
⑬葉の影と光をパステルペンシルで描く
葉の明るい部分には白、
葉自体の影はその葉の色を濃くした色を塗ります。
葉の下の影には青の線を引いています。
この線を描くのが難しい場合は、
影の部分だけトレースしても構いません。

今回は
仮止め後に白で光を入れましたが、
より明るく見せたい場合は、
フィキサ前に消しゴムで色を抜いて
光を作る方法もおすすめです。
⑭葉の影と光をさらに描き込む
作品全体の色のバランスを
整えていきます。
葉に薄く色を重ねて
全体の色味を調整し、ぼやけた葉脈や
明るい部分も描き直しました。
また、一番暗い葉には影を強めに入れ、
光の当たる部分も描き加えています。

さらに、影を強調するために
青系の色を部分的に重ねます。
黄色と青は反対の色に近いため、
混ぜると落ち着いた暗い色になります。
反対の色を使うと
影を表現しやすくなりますが、
使いすぎると色が濁るため、
部分的に使うのがおすすめです。


マスキングテープをはがす
⑮マスキングテープをはがす
テープと一緒に紙が剥がれないように
ゆっくりとはがします。
テープ周りの紙の汚れは
練り消しゴムで消しておきます。
紙を汚したくない場合は
最初から幅の広いマスキングテープで
マスキングするか
紙やトレーシングペーパーを
被せておく方法もあります。

フィキサチーフをスプレーする
⑯パステルフィキサチーフを
スプレーして仕上げる


描いている手元を
ご覧になりたい場合は
こちらの動画を参考にしてください。
まとめ
ステンシル技法を使えば、
デッサンが苦手な方でも
葉っぱの形を
きれいに描くことができます。
その後はパステルペンシルで
葉脈や影、光を少しずつ描き込み、
全体のバランスを見ながら
仕上げていきましょう。
一か所だけを描き込み過ぎず、
作品全体を
少しずつ描き進めることが、
自然な仕上がりにつながります。
秋のモミジやイチョウなど、
いろいろな葉っぱで試しながら、
ぜひパステルならではの
やさしい秋の風景を
楽しんでみてください。

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