【紫陽花(あじさい)描き方】簡単にパステルで描くポイント

    梅雨時の花、アジサイ。
    しっとりとして綺麗ですね。
    見るとほっと和みます。

    でも、描くとなると
    小さいお花一つずつ描くのはちょっと
    難しそうと思いませんか。
    とにかく気合いりそう…。

    そこで。
    もうちょっと楽に描けないかと考えてみました。

    難易度はソフトパステル編が少し描き慣れた人用で
    クレパスル編初心者用です。

     

    パステル画【紫陽花の描き方】/ソフトパステル編

     

    クレパスで【あじさいの描き方】ステンシル技法

     

    紫陽花らしく見せるポイント

    実際に描いてみよう”詳しく説明しますが
    ここではポイントだけ。

    単純化したアジサイの花の型(中心部分と外側部分)を作って描く
    …コピー用紙で型紙を作ります。これで少し楽に花が描けます。

    ・アジサイの花1個1個の間の隙間に濃い影色を塗る
    …これで丸い形の立体感が割とでます。

    ・アジサイの花のすぐ下に葉っぱを描く
    …実際に葉のすぐ下に葉っぱはあります。
    逆に花のすぐ下に茎だけの姿を想像してみて下さい。
    バランスが悪くなって不自然です。

    紫陽花の「花」の特徴

    アジサイは4枚の花びらから成る小さい花の集まり
    「てまり」のような球体に見えています。

    この小さい花は
    実はガクが大きく発達したものなのだそうです。
    花の色は青、紫、ピンク、赤、白です。

    紫陽花の「葉と茎」の特徴


    は割と太めでしっかりしています。
    中心の太い茎から細い茎が同じ高さで向かい合ってつき、
    葉はその先に1つずつあります。

    こんな2枚1対の茎が
    中心の太い茎から上から見ると90度ごとについています。

    葉は割と厚めで少し光沢があり
    裏側に薄い毛
    があります。
    葉のフチには三角形のギザギザがあります。

    葉の先がとがっていて
    全体の長さは10㎝から15㎝程度。

    葉脈は中心の脈から少しずつずれて
    縁に向かって弧を描くような形で拡がっています。
    よく見ると
    更にそこから細い脈が網目状に広がっています。

    紫陽花を実際に描いてみよう/ソフトパステル編

     

     

    使ったモノ

    【型紙作り】

    コピー用紙
    …薄めのしっかりした紙なら何でもOK

    段ボールなどの下敷き
    …型紙をカッターで切る時
    机を痛めないために使います

    カッター

    【作品作り】

    ワトソン水彩紙
    …私は作品用に好んで使っています。
    他にはキャンソンのミ・タント紙画用紙
    ヴィファール水彩紙もおススメです

     

    ソフトパステル
    …使ったのは主にゴンドラパステル
    ラウニーのソフトパステル

    ゴンドラパステルは緑系の色が充実していますが
    色を重ねるには不向き。
    ラウニーは隠ぺい力があります(お値段は割と高め)。

     

     

    パステルペンシルかハードパステル
    …私はステッドラーのパステルペンシルと
    ハードパステルの代わりに
    サンフォードのニューパステルという
    セミハードパステルを使っています。

     

    練り消しゴム

     

     

    ・サッピツ又はめんぼう
    …ぼかしに使います。


     

    パステルフィキサチーフ
    …3回フィキサチーフをスプレーしました。
    途中段階ではターレンス製
    仕上げにホルベイン製を使いました。

    ・その他にはマスキングテープぼろ布、
    下に敷く紙
    、ぼかし用に豚毛の筆
    パステルの粉を払うコスメ用ブラシなど
    便利な道具もあれば更に楽かと

    手順(ソフトパステル描き方・紫陽花)

    では、早速ソフトパステルで
    紫陽花を描いてみましょう。

     

    1、まず、型紙作り
    コピー用紙に正方形の大小
    ひし形1つ描きます。

     

     

    2、段ボールなどの上に型紙を置きます。
    カッターで形に沿って切り抜きます。

     

     

    3、今回、紙はワトソン水彩紙を使いました。
    少し大きいのでマスキングテープを貼って
    描くサイズ変えます

     

    4、下書き
    だいたいの位置関係を決めます。

    メインの紫陽花大小2つの〇で花を描き、
    葉と茎形をしっかり描きました。

     

     

    5、型紙を使ってアジサイを塗ります。
    花の真ん中あたり
    大小の正方形の型紙を使います。
    ※塗った後、型紙を抑えたまま
    指でこすります。

     

     

    6、今度はアジサイの花の外側
    塗ってこすります。型紙のひし形を使います。

     

    7、その他の部分を着彩していきます。
    ソフトパステルで大雑把に塗って
    全体の雰囲気を見るくらい。

    この段階では、細かく描き込みません
    あまり濃い色も使いません

    余談ですが、
    豚毛の筆でぼかすと手早く済みます。

     

     

     

     

     

     

    8、次は「影」を中心に塗って
    筆でぼかしていきます。

    筆がなければ指でこすります。
    硬めの豚毛の筆が使いやすいです。

     

    9、
    型紙で塗ったアジサイの形の上に
    数字の8を2つ組合せた花の形を書込みます。
    使ったは青系のパステルペンシルです。

    最初はハードパステルを使っていましたが、
    花が細かく描きにくかったのでペンシルに
    変えました。

     

     

     

    10、次は、背景の葉っぱとアジサイの花を
    描き込みします。

     

     

    11、背景のアジサイを塗る前に、
    下の緑と混ざらないように
    練り消しゴム叩いて消しておきます。

     

     

     

    12、ここからは粘り強く描き込みするだけ。

     

     

    13、
    手前のアジサイの描き込みは丁寧にします。
    アジサイの影は濃い青や紫で。
    サッピツで細かくぼかしていきます。

     

     

     

    14、影を塗ると
    花の輪郭見えにくくなってきました。
    なので、少し明るい水色を乗せていきます。

     

     

    15、影の濃さを足していきます。
    はきついので濃紺を使います。

     

     

     

     

    16、背景の描き込み具合に併せて
    手前のアジサイのも描き込みします。

     

     

     

    17、
    あとは、影と光の描き込みを細かくして
    バランスを取ります。

     

     

    18、背景は濃い霧に呑まれて
    ぼんやりしています。
    実際に行った場所なので
    描きがいがありましたよ。

     

     

    19、背景の中にも
    少し色味や濃さがあるので
    もう少し調整していきます。

     

     

    20、手前ピンク青のアジサイ
    隠ぺい力のあるラウニーソフトパステルの白を重ね塗り。

     

     

     

    21、影色が薄すぎるので
    更に紺色で様子を見ながら重ね塗りします。

     

     

    22、詰めの作業に入ります。
    絵としてどうか見ながら
    細部を描き込んだりしていきます。

     

     

    23、
    ホルベインのパステル専用フィキサチーフ
    スプレーして完成!

    完成までにターレンス製の
    パステルフィキサチーフを
    2度スプレーしています。

    全部で3回フィキサチーフ掛けしたことに
    なります。

     

     

     

    紫陽花を実際に描いてみよう/オイルパステル編

    使ったもの

    【型紙作り】

    コピー用紙
    …薄めのしっかりした紙なら何でもOK

    ・段ボールなどの下敷き
    型紙をカッターで切る時
    机を痛めないために使います

    カッター

    【作品作り】

    ケント紙…作品用に使いました。
    ツルっとした安価な紙で一般的には
    クレパスには描きにくい紙とされています。

    今回は実験的に描いてみました。
    布でこすると水彩画のような
    淡い表現がしやすいことが分かりました。

    指で塗るのと違い布でこすると
    均一な表面になりました。

     

    ・サクラクレパスのクレパスふとまき24色
    …オイルパステルの1種。

    子供用ですが大人でも手軽に楽しめます
    24色セットより少なくても
    他の色で補えると思います。
    使った色数が少ないので。

     

     

    他の種類のオイルパステルについては
    こちらの記事もどうぞ。

    パステルペンシルやハードパステル
    …下書きに使うだけなのでなくてもOK。
    鉛筆でうすく線を引くとよいです。

    消しゴム…普通のプラスチック消しゴム

    めんぼう…さっぴつの代わり。
    細かいところをぼかします

     

    不要な布薄く均一に塗りやすいです。
    指でこするのとは違った印象になります。
    使ったのは不要になった綿のTシャツ等
    を小さく切った布です。

    ・その他マスキングテープ、汚れ防止用に下に敷く紙など

     

    手順(クレパス描き方・紫陽花)

    では、オイルパステルの”クレパスふとまき”
    紫陽花を早速描いてみましょう。

    1、まず、あじさいの花の型紙を作ります。
    こんな感じのまん中用大小2つ”外側用1つ”

     

    型紙の作り方はこちら。
    あじさい型紙の作り方(真ん中辺り)
    あじさい型紙の作り方(外側)

     

     

    2、早速下書きしていきましょう。
    花の〇、茎と葉っぱを描きます。

    パステルペンシルがなければ
    鉛筆で薄い線を引きましょう。
    後から消せるものが良いです。

     

     

    3、真ん中辺りから型紙を置いて
    クレパスふとまきの「みずいろ」
    グリグリ塗っていきます。

     

     

    4、布か指でぼかします。
    この時、花の真ん中辺りは”白いまま
    少し残しておきましょう。

     

     

    5、型紙大きいのと小さいの組合せて
    花が密集している感じを出します。

     

     

     

    6、真ん中あたりが終わったら、
    次は外側の花型紙を変えて塗っていきます。

     

     

     

    7、次は葉っぱと茎を「きみどり」で
    グリグリ。気持ちがいいです。

     

     

     

    8、今度はの部分を
    ふかみどり」でグリグリ。

     

     

    9、葉っぱと茎を全部塗れたら
    ぼかしていきます。
    私はでこすってぼかしました。

     

     

     

    10、
    下書きした線消しゴムで消しましょう。
    クレパスで塗ったところは触れないように注意!

     

     

    11、
    背景上から順に「ももいろ」と「しろ」、
    ももいろ」、「うすだいだい」で塗ります。
    背景はお好みで。

    背景も塗れたら布か指でぼかして
    均一になるようにします。

     

    12、花の白く残した部分
    レモンいろ」を塗ります。

     

     

    13、次に「あお」で花の影を注意して
    塗ってからめんぼうで細かくぼかします。

     

     

    14、「ふかみどり」で葉っぱの影
    グリグリして指でぼかします。

     

     

     

    15、完成!

     

     

     

    ◆まとめ

    ・補助として紫陽花の花の型紙を作る
    ・型紙は花の真ん中辺りを大小の2つ、外側の形1つ作る
    ・型紙を使ったパステルの刷り込みを※「ステンシル技法」という
    (※パステル以外でもこの刷り込み方法をステンシル技法と呼ぶ)

    如何でしたでしょうか。
    何か参考になれば嬉しいです。

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