日本画風・朝顔描き方。パステルと顔彩耽美でイラストにも使える!

もともと、日本の花ではないけれど
和風な花のイメージの朝顔。

そんな朝顔の絵の傑作に「朝顔図屏風」があります。

江戸時代末期の画家
鈴木其一(すずききいつ)が描いたもの。

装飾的で簡潔で、とっても爽やか。

これに魅せられ、
パステル画でも似た感じにできないかと思い。
画材は2つ以上の混合技法で、試してみました。

準備するもの

・トレーシングペーパー ・水彩紙 ・マスキングテープ
・濃い2Bなどの鉛筆 ・赤や青のボールペン ・ハサミ ・定規
・練り消しゴム ・(水彩色鉛筆) ・ソフトパステル ・カッター
・絵皿 ・パステルペンシル ・(ペンシル型の消しゴム)
・顔彩耽美スターリーカラーズ6色セット
・水彩用の筆 ・筆洗 ・ティッシュ
・(面相筆(めんそうふで))・パステルフィキサチーフ

※カギ括弧が付いたモノは、
あった方が便利という物です。
なくても特に問題はありません。

また、準備するものの説明文は
意味が分からない部分は軽く読んで下さい。
実践編の前に読むとそうなる部分があります。

 

トレーシングペーパー
下書きを水彩紙に写し取るのに使う
薄く透ける紙です。

水彩紙
水を使って紙に描くので
紙がうねらないように水張りが必要です。
水張りの貼り方については
他の方の動画リンクを貼っておきます。

水張り(簡単な平張り)の貼り方についてはこちら。(uniatelierさん)
水張り(簡単な平張り)のはがし方についてはこちら。(和雑貨屋つらら庵さん)

それか、
水彩紙のブロックタイプのスケッチブック
紙をはがさずに描くと紙のうねりを防げます。
ブロックタイプとは何枚もの紙の4辺を
糊で固定されているスケッチブック
のことです。
描く間はブロック状態のままにします。
こうすると、紙がウネウネと波打つ心配がありません。

今回使った水彩紙は
ワトソン水彩紙のブロックタイプです。

ブロックタイプの剥がし方はこちら。

水彩紙ブロックの剥がし方

 

マスキングテープ
トレーシングペーパーと水彩紙を
固定するために使います。
また、水彩紙の描く範囲を
枠取りする
のにも使います。

濃い2Bなどの鉛筆
トレーシングペーパーの裏面を
カーボン紙のようにするため使います。

 

・赤や青のボールペン
細かく細い線を写し取る時に、
どこまでなぞったか分かりやすいです。

 

・ハサミ
トレーシングペーパーを切ります。

・定規
作品サイズの枠を取ったり、
作品が紙の真ん中にくるよう
長さを測るのにも使います。

練り消しゴム
プラスチック消しゴムで代用できますが、
できればあった方が何かと便利です。

・(水彩色鉛筆)
背景に色をつけましたが、
これは省いても良い作業です。
ただ、後で顔彩耽美の金色を塗った時に
少し色が映えるので使いました。

透明水彩絵の具をお持ちの方は
それを水彩色鉛筆の代わりに塗ることもできます

 

ソフトパステル
ハードパステルで代用できます。
使ったのはゴンドラソフトパステルの3色です。
濃い緑、青、一部に水色です。

 

・カッター
パステルを粉状に削る時使います。
茶こしなどでも削れます。

・絵皿
不要な紙や食器の小皿でも代用できます。

 

パステルペンシル
朝顔の細かい部分
ツル茎を描くのに使います
朝顔の青と葉の濃い緑があれば足ります。
ハードパステルでも代用できます。
ハードパステルなら角を上手く使うと
細い線が引けます。

 

・(ペンシル型の消しゴム)

朝顔の花の白い部分は
青色を消すことで表現します。
ペンシル型の消しゴムだと先が細いため
消しやすいです。

代用としては
練り消しゴムを形を細くしたり、
プラスチック消しゴムの角を上手く使って
色を抜くことができます。

また、この白抜き作業を省いても良いです。
上から銀色の顔彩耽美を塗れば
ある程度下の色が隠されるからです。

より綺麗に仕上げたいのでする作業、
という感じですね。

 

顔彩耽美スターリーカラーズ6色セット

金色5色と銀色1色の
キラキラ絵の具が入っています。
水彩絵の具のように
水で溶いて使うことができます。

背景と朝顔の葉脈、花のシベ部分に金色を、
花の白い部分に銀色を使いました。

金色は右から三番目の
№904桃鐘色(ももがねいろ)

銀色は一番右の
№906白金色(しろがねいろ)
を使いました。

顔彩耽美スターリーズカラーの6色の色味は
迷うところです。

これについての色味を
白い紙と黒い紙で
検証してくれている
動画がありました。

私はこの方の動画を参考にしたので
もし良かったらご覧になってください。
とても分かりやすいですよ。こちら

 

水彩用の筆
柔らかい毛の筆ならできますので、
お習字の筆なんかでも大丈夫だと思います。
その場合は使用前と使用後によく洗ってください。

・筆洗(ひっせん)
筆を洗うバケツのこと。
ガラス瓶など何でもOKです。
私は最近ファーバーカステルの
折りたたみできる筆洗を使っています。

 

・ティッシュ
私は不要な布切れを使っています。
筆を洗った後、拭うのに使います。

・(面相筆(めんそうふで))
すごく先が細い筆のことです。
花のシベを描く時だけ使いましたので、
ここは省いても問題ありません。
水彩用の筆でも筆を立てて上手くやれば
できなくはないですが
少し難易度は上がります。

自信がない場合は
省いたほうがよいかもしれません。

 

パステルフィキサチーフ
パステルで描いた部分の仕上げに
スプレー
します。
パステルの粉を定着させるためです。

ホルベインやターレンス等パステル専用に
フィキサチーフが出ています。
仕上げにはホルベインが向いています。

朝顔の花、葉、茎の特徴と単純化 

・花について

朝顔の花の形はラッパのような形です。
花びらの数は基本的に5枚あり、つながっています
5枚の花びらの間には細い筋があって
上からみると星形のような形に見えます。
また、花の付け根には5枚のガクがあります。

花の色は色々ありますが、
今回は青色にしました。

花の真ん中にある突起部分は
シベと呼ばれています。
描くには省略してもよいかもしれません。

花の位置ですが花は茎と葉の間につきます。
横から見た絵の場合に、
これを無視して描くと違和感があると思います。

でも、今回は
上から見たような装飾的な絵なので
それ程気にしないでも大丈夫ですね。

これらの朝顔の花の特徴を踏まえて、
日本画風に単純化する
下の簡単な図のようになります。
単純化とは複雑なものを簡単にすることです。

・葉とつる茎について

朝顔の葉は普通の葉っぱの形が
3枚並んだような形です。
また、細い茎がツル状に巻き付いています。

これらの葉とつる茎の特徴を踏まえて、
日本画風に単純化したものがこちら。

実践編/日本画風・朝顔をソフトパステルと顔彩耽美で描く

↑5分程の動画でもご覧いただけます。

それでは、実際に描いていきましょう。

1、完成作品と同サイズの簡単な下書きを描く

これは鉛筆を使って描きました。
日本画風にしたいので
鈴木其一(すずききいつ)の屏風絵と
写真を見ながら描きました。

朝顔の花や葉が
かなりパターン化して
描かれているので、
そこを意識して描きました。

鈴木其一(すずききいつ)と屏風絵についてはこちら。

 

2、下書きを他の紙に写し取るトレースをする。

まず、ずれないように
トレーシングペーパーと下描きの紙とを
マスキングテープで固定
します。

 

次にトレーシングペーパーの上から
下絵を鉛筆でなぞって写します。

 

下書きの紙自体の形も
定規でトレーシングペーパーに写します

下描きと同じサイズの作品にするためです。

 

次はトレーシングペーパーを裏返して
濃い鉛筆で塗りつぶします
。塗る範囲は
線が書かれている部分だけでよいです。
丁度、カーボン紙のような状態を作っています。

 

 

塗りつぶせたら、トレーシングペーパーを
先ほど定規でフチ取りした線に沿って
作品サイズにハサミで切りとります。

 

次は、作品用の紙の真ん中に
トレーシングペーパーを重ねて固定します。

やり方は、まず
作品の紙の縦横それぞれ真ん中に
薄めに線を引きます

 

 

 

トレーシングペーパーを
縦横それぞれ2つ折りにして
真ん中に折り目をつけます

 

トレーシングペーパーの折り目と
作品の紙の線とが合うように重ねます。
そして、
トレーシングペーパーとマスキングテープの
上部2ヶ所固定します。

私は最初は4か所固定しましたが、
結局見えにくい時トレーシングペーパーを
ペラペラめくりながら写し取ることになるので
2ヶ所でよいかな、と思います。

 

 

固定できたら、下書きの線をなぞります
鉛筆でなぞっていもいいですが、
私は赤いボールペンをよく使います。

細かい線の場合は
どこまでなぞったか分かり難いからです。

また、ボールペンでなぞると
作品の紙にうっすら溝ができます。

 

それと、忘れずに
トレーシングペーパーの4辺に沿った枠線を
作品の紙に引きます。

 

3、トレーシングペーパーを外す
トレースが終わったら、
トレーシングペーパーをワトソン水彩紙から外します。

 

 

4、枠線を引く
枠取りを定規できちんと引き直します。
薄めに見える程度でいいです。

 

 

5、余分な線を取り除く
次に、練り消しゴムで余分な線を
叩くようにして薄く見える程度に消します。

 

6、枠線上にマスキングする
枠線に沿ってマスキングテープを貼り付けます。
描く範囲が決められるし、汚れも防げます。

 

 

7、背景に下色をつける
今回はとても朝顔の部分が細かいので
水彩色鉛筆のインディゴブルーという
青色を使ってみました。

水彩色鉛筆は先に塗っておいて
後から水を含ませた筆を置くと溶けるので
水のコントロールがしやすいです。

もし、水彩絵の具があるのでしたら、
それでも良いと思います。

また、この作業は省いて
白い紙のままでもOK
です。


水を含ませた筆
で、
水彩色鉛筆で塗った背景をなぞっていきます

 

 

 

8、パステルで朝顔の葉に色を塗る
背景が塗り終わりました。
次に、ソフトパステルの濃い緑色
カッターで粉状に削り
別の紙や皿などに取り置きします。

 

 

その粉を硬いサッピツの先に付けて取り、
葉の部分にこすりつけて着色します。
ソフトパステルの代わりに
ハードパステルでもできますよ。

次は、青いソフトパステルを粉状にします。

 

この青い粉を指につけ
朝顔の花の部分にこすって着色します。
花の細かい部分は硬いサッピツを使いました。
綿棒でも代用できます。

 

 

9、朝顔の花の中心部分を消しゴムで消して白くする
完全に正面を向いている朝顔の花には
星形の5本線を消しゴムで消して白くします。

細い線にしやすいので、
私はペン型の消しゴムを使いました。
が、練り消しゴムを細くしたり
普通のプラスチック消しゴムの角
上手く使ってもできる作業です。

 

 

 

10、細かい塗り残しなどをパステルペンシルで修正する
葉の深い緑と花の青だけですが、
細かいところをパステルペンシルで描きます。
花の付け根のガクもここで初めて描きます。

 

 

11、呉竹の顔彩耽美スターリーカラーズ6色セットを背景などに塗る

背景をゴールドにしたいのですが、
5色もゴールドがあるので少し悩みました。
YouTube動画なども参考に右から3番目の
№904桃鐘色(ももがねいろ)という
やや抑えめの色味を使うことにしました。

水に溶いて普通の水彩のように使えます。
早速、水彩筆で背景に塗っていきます。

 

 

 

 

背景がゴールドで塗れたら、
葉脈を同じ桃鐘色で線を描いて表現します。
左手を右手の下に添えて
筆を立ててやると細い線が引きやすい
ですよ。
子供の頃お習字の先生が教えてくれたことが
今役立ちました(笑)

 

 

これだけでもいいのですが、
銀色も使って更に華やかにしたいので
一番右の№906白金色(しろがねいろ)を
花の白抜きした部分に塗っていきます。

 

 

さっきと同じゴールドの桃鐘色を
花の中心にあるシベ色を置いていきます。
面相筆などの細い筆先で
ちょんと色を置くようにします。
殆んど目立ちませんので、これはお好みで。

 

 

12、つる茎を濃い緑色のパステルペンシルで慎重に描き入れる
背景のゴールドで覆い隠されてしまった
ツル茎とガクをもう一度描き入れます。

 

 

13、マスキングテープを剥がして完成です。
朝顔にパステルフィキサチーフを
軽くスプレーして下さいね。

まとめ

・日本画風に見せるには単純化する
・呉竹の顔彩耽美スターリーズカラーは隠ぺい力あるので、メインの物を描いた後で塗る
・いきなり描かず、先に下絵描いておくと作品塗る時参考にできる

顔彩耽美、今回描いてみて
パステルと相性が良いと感じました。
反省点は、朝顔の花の大きさを
統一させたかったのと
葉っぱをもっと多くしたかったです。

とはいえ、とても気に入りました。
また使うと思います。

ここまでお付き合いくださり
ありがとうございました。
貴方も是非お試ししてみては。
それじゃ、また。

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