パステルの描き方。鉛筆、木炭で下書きする、しない?

    パステル画の下書きを
    何で描けばよいか
    迷ったことはありませんか?

    鉛筆?木炭?

    それとも、下書きは
    しなくてもよいのでしょうか。

    今回は、
    パステル画の下書きに使う画材や、
    下書きの考え方について
    ご紹介します。

     

    パステル画の下書きに使う画材

     

     

     

    パステル画の下書きに鉛筆、色鉛筆は使える?

    パステル画の下書きに、
    鉛筆や色鉛筆は
    使えるのでしょうか。

    結論からいうと、
    どちらも薄く描く程度なら
    使えますが、
    強い筆圧はおすすめしません。

    鉛筆は、強く描くと
    線が光って見えたり、
    Hなどの硬い芯では
    紙に溝ができたりすることがあります。

    そのため、
    下書きは軽い力で薄く描くのが
    ポイントです。

    また、油性色鉛筆は
    紙によく定着するので、
    その上からソフトパステルを重ねると、
    パステルがのりにくくなることがあります。

     

     

    パステル画の下書きによく使われる画材

    一般的に
    パステル画の下書きに
    よく使われる画材はこちらです。

    • 木炭
    • ハードパステル
    • パステル鉛筆

    木炭

    木炭は、
    やわらかく描けて消しやすいため、
    パステル画の下書きによく使われます。

    一方で、木炭の粉は
    上に重ねたパステルと混ざるため、
    色がやや濁ることがあります。

    逆に言えば、
    明るくなり過ぎた色を
    落ち着かせたいときには、
    この性質を生かすこともできます。
    特に影の部分では効果的です。

    木炭とパステルの色を
    混ぜたくなければ
    パステルフィキサチーフを
    スプレーした後で
    パステルを塗りましょう。

    フィキサチーフなしで
    木炭の線を濁らせない
    ようにするには、
    サンドペーパーを使います。

    サンドペーパーは
    表面の凹凸に木炭が入り込むため、
    パステルを重ねても
    木炭が混ざりにくくなります。

    【サンドペーパーの例】
    ・キャンソン「ミ・タント・タッチ」
    ・XLサンドグレーン

     

    ハードパステル・パステル鉛筆

    ハードパステルとパステル色鉛筆は
    パステル画の下書きに
    よく使われる画材です。

    これらで下書きしてから
    ソフトパステルで塗ると
    線がなじんで目立ちにくくなり、
    着彩の妨げになりません。

    ただ、下書きが目立たなくなるため、
    着彩しながら
    必要に応じて形を修正すると安心です。

    画材自体の詳しい説明は
    こちらの記事が参考になります。
    パステルの商品紹介

     

     

    パステル画で下書きは必要?

    パステル画でも、
    下書きをするかしないかは
    悩むところです。

    でも、実際には
    下書きしてもしなくても
    どちらでも良い
    と思います。
    最終的に
    狙ったイメージの絵が描ければ
    良いからです。

    ただ、
    下書きをする場合もしない場合も、
    モチーフの位置や大きさなど、
    全体のバランスを決めてから描く点は
    共通しています。

     

    下書きしない場合

    下書きせず、パステルの側面で平たく塗って形をとっています。

    特にパステルは
    平塗で立体的にモノを捉えるのが
    得意なため、
    風景画では、下書き無しで
    上手く表現できる場合があります。

    制作を進めながら、
    必要な線を
    少しずつ決めていくこともできます。

    下書きする場合

    パステル色鉛筆で複雑な薔薇の花びらを下書きしています。

    慣れないうちは
    下書きするのがおすすめ
    です。

    また、
    複雑な形の物
    最初に下書きすると
    描きやすいです。

    例えば、肖像画
    花や果物、ガラス瓶など、
    形を正確に捉えたいモチーフ。

    風景画では
    建物がメインの絵
    窓や扉などを
    はっきり描き込む場合などが
    当てはまります。

     

    下書きの修正方法

    下書きしていて、
    間違った線を引いてしまう
    ことはよくありますよね。

    ここでは、パステルの
    下書き段階での
    修正
    方法
    をご紹介します。

     

     

    木炭の下書きの修正

    木炭は、定着力が弱いため
    手や布で軽く払うだけでも
    簡単に粉が落ちます。
    まだ線が残る場合は、
    食パンか練り消しゴム
    軽く押し当てて、
    少しずつ粉を取りましょう。

    最終手段として
    プラスチック消しゴム
    使えますが、
    紙を痛めることがあるので
    なるべく使わないほうが良いです。

    食パンの白い部分を手でちぎって揉んでから使います。



    木炭については
    「デッサンと言う礎」という
    サイトに詳しい記事があります。

     

    ハードパステル、パステル鉛筆の下書きの修正

    ハードパステル、パステル色鉛筆の
    間違った線は

    柔らかい筆や布など
    で拭います。

    線の修正が少しなら
    指でこすって色を薄めて、
    新たに描いても問題ありません。
    下書きは着彩すると
    目立たなくなるためです。

    気になるのでしたら、
    練り消しゴムで消すと良いですね。

     

     

    下書きでモノを簡単に捉える方法【単純化】

    世の中の物は、
    複雑な形見えますが、まずは
    丸や四角などの大まかな形として
    捉えると、下書きが
    ぐっと描きやすくなります。

    ここでは、その考え方を
    ご紹介します。

     

    〇、△、□に単純化して描く

    ここでは、身の回りのものを
    〇、△、□という単純な形に
    置き換えて捉える方法
    ご紹介します。

    例えば
    風景によくある樹木は、
    △の上に〇が
    いくつも重なっている形
    として
    考えます。

    さらに、それぞれを
    三角錐や球体、
    四角柱などの立体として
    捉えると、
    奥行や
    立体感を

    表現しやすくなります。

    このように
    大まかな形を決めてから、
    枝や葉など細かい部分を
    描き込んでいきます。


    絵を描くには、
    他にも構図や遠近法、
    色彩理論なども大切ですが、
    この〇△□の方法は簡単なので
    使ってみて下さい。

    では、実際の例を見てみましょう。


    参考例①

    写真では、枝や葉が重なり、形が分かりにくくなっています。
    参考①修正前 黒く示した部分は、下書きでは省略した方が形を捉えやすい部分です。

    目ざわりな部分は
    下書きの時、削除します。
    修正後はこのようになりました。

    参考①修正後 重なりを整理すると、樹木全体の形が分かりやすくなりました。

     

    参考例②

    参考②修正前 黒い部分が少しだけ見えて目障りになっています。

    黒い部分は
    もっとはっきり上に出すか
    削除する
    か考えます。
    この場合△はたくさんあるので、
    削除しました。
    修正後は↓このようになりました。

    参考②修正後 黒く示した部分は、なくても全体の形が伝わるため、省略しました。

     

    参考例③

    参考例③ 〇・△・□を立体として捉えた例です。
    球体や三角錐を意識すると、より立体感のある下書きになります。
    参考③ 修正後 黒く示した部分をなくすと画面がすっきりしました。

     

     

    下書きの方法の一つ【トレース(写し描き)】

    トレースは、
    写真や下絵を写して形を
    正確に描く方法です。

    初めて描くモチーフや、
    形が複雑な場合にも役立ちます。

    実際のやり方は、
    こちらの動画でご紹介しています。

    トレース(転写)の仕方

     

    トレース実践例「薔薇の花を描く」

    トレースの詳しいやり方を
    解説した記事は
    こちらが参考になります。

     

    写真をもとに下書きする場合の注意点

    写真を見ながら
    下書きを描く場合は、
    自分で撮影した写真や、
    利用規約で絵の制作・公開が
    認められているフリー画像
    使うと安心です。

    他人が撮影した写真を
    無断で参考にして作品を公開すると、
    著作権の問題になる場合があります。

    SNSやブログに
    作品を掲載する予定がある方は、
    あらかじめ利用条件を
    確認しておきましょう。

    著作権については、
    こちらの動画が
    分かりやすく解説していますので、
    参考にしてみてください。

    著作権について知る!

     

     

    まとめ

    • 下書きは、
      パステル初心者にはおすすめです。
    • 下書きには、ハードパステル・
      パステル鉛筆・木炭などが
      よく使われます。
    • 鉛筆や油性色鉛筆は
      下書きにはあまり向きませんが、
      薄く描く程度なら
      目立ちにくいでしょう。

     

     

     

      コメントを残す

      メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

      CAPTCHA