パステルという画材は結構人気ですね。
さあ、パステルを買って絵を描くぞ。
そして、殆どの人が思うのは…
パステルの種類や特徴は?
どの商品がいいの?
少し私なりにまとめてみました。
情報源は本、ネットの口コミや私の感想など
です。人によって使いやすいパステルは違う
でしょう。
パステル探しの旅のお役に立ちますように。
目次(押すとその記事にジャンプします)
画材パステルの種類
パステルの種類はこちら。
【ドライパステル】
・ソフトパステル
・セミハードパステル
・ハードパステル
・パステル鉛筆
・パンパステル
【オイルパステル】
・オイルパステル
・水溶性(オイル)パステル
ソフト、セミハード、ハード、パステル鉛筆、
水溶性パステル、パンパステルは
【ドライパステル】という分類で一緒に使えます。
これらドライパステルとオイルパステルは
一緒に使わない方が無難です。
水性と油性で相性が悪いからです。
ただし、水をはじく効果を狙って
使う場合もあります。
画材パステルの特徴
パステルの特徴としてはこちら。
見た色のまま発色する
パステルを普通に描く場合、
例えば水彩のようにパレット上で水を加えて
色を混ぜることはできません。
見たままの色を探して指で塗ればOKです。
初心者にとっても扱いやすい画材と思います。
ただ、パステルは混色が苦手なので
色数は多いに越したことはありません。
紙に定着しにくいのでフィキサチーフ必須
ドライパステルは、紙に定着しにくいです。
お陰で失敗しても柔らかい筆などで
粉を払うか、練り消しゴムを叩きこめば
簡単に修正できます。
最後にパステルフィキサチーフという
定着液を優しくスプレーして
顔料を紙に定着させます。
オイルパステルはそのままで
紙に定着するので
基本的に定着液は不要です。
短時間で描ける
パステルの種類の中で特に
ハードパステルはクロッキー(速写)や
スケッチ(写生)向きです。
素早くおおよその形を線で描き、影の部分を
横の面を使って大まかに色付けできます。
持ち運び、片付けしやすい
パステルは持ち運びに便利です。
旅先で絵を描くのに良い画材です。
コンパクトなソフトパステルセットに数本、
好みの色を持って行くと良いですよ。
ただ、ドライパステルは粉飛びします。
手を拭く布とパステルフィキサチーフは
必須です。
道具にこだわらなければ片付けも簡単です。
画材パステルの選び方【色数】
人それぞれなので、自分に合ったパステルを
探すしかないですが…。
ただ、パステルは混色が苦手なため色数が
多い方が表現の幅は広がります。
と言って、いきなり何十色ものセットを揃え
思ってたのと違うかったら辛いですね。
自分好みのメーカーが見つかるまでは
単色買い又は12色セット辺りから少しずつ
色々なメーカーを試すのがおススメです。
その後で、自分に合うと思うメーカーの
パステル24色や36色セット以上を揃えると
失敗しにくかなと思います。
どんな絵をが描きたいか
をイメージすると決まりやすいのもあります。
風景画、人物画などのセットがあるので、
それらを買うのも良いかもしれません。
画材パステル国別の特徴【欧州製と日本製】
【ドライパステルについて】
ドライパステルは主に欧州製と日本製とあります。
他にもアメリカ製や韓国製もあります。
欧州製はパステルの本場で歴史も古いため、
質が高く、発色が良いのが多いです。
ただ、高額なので私は自分に合った物を
少しずつ取り入れるつもりで追加しています。
代表的なのはシュミンケとセヌリエのソフト
パステル。
それからラウニーのソフトパステルです。
世界中で売れているのがレンブラントの
ソフトパステルといった感じです。
国内製はまだ商品が少ないです。
でも、欧州製品にはない日本的な中間色が
多く安全性にこだわりがあり、お手頃な価格
のものが多いと言えます。
代表的なのは王冠化学工業所のゴンドラ
パステル、ホルベインのソフトパステル、
ターレンスジャパンの
ヌーベルカレーパステルです。
アメリカ製ではサンフォード社の
ニューパステルというセミハードパステルが
色のノリがよく有名です。
韓国製と言えば、MUNGYO(ムンギョ)の
専門用のオイルパステルも人気のようですね。
注意したいのは、外国製はAmazonなどで
取り寄せる場合、パステルが折れる可能性が
高いということです。
販売している店舗の評価をよく見ることも
1つの対策になります。
それでも、運んでいる最中に
ある程度折れてしまうのは仕方ないですね。
元からソフトパステルやパステルペンシルは
特に折れやすい、崩れやすいです。
使っていても破損します。
それはそれで使い道がありますよ。
ソフトパステル
形は円柱形が多いソフトパステル。
ほどんど顔料でできています。
柔らかく発色が良く鮮やかで
光沢のない落ち着いた表現ができます。
半面、定着力が弱いのが弱点です。
なので、ある程度凹凸のある紙を使う
ことをおススメします。
一般的に、パステル専用紙か水彩紙の
中目~粗目がよく使われています。
また、ソフトパステル自体に
粉が付着しやすいです。
小まめに布などで表面を拭いて保管すると、
絵をが汚さずに済みます。
ソフトパステルの商品紹介
※【商品名】国名/メーカー名の順番です。
【レンブラント ソフトパステル】
オランダ/ロイヤルターレンス社
他の欧州製と比べると少し硬めの
ソフトパステルです。
定着、発色もよく、重ね塗りで上の色が
綺麗にのるようです。
また、コバルトやカドミウム等を使わず
欧州製にしては珍しく安全性も高いです。
価格は欧州製品の中で一番お手頃。
世界で最も多く利用されています。
多数の口コミの共通部分をまとめました。
圧倒的に外国人のコメントが多かったです。
発色鮮やかで色数多く、値段以上の品質。
欧州製品のソフトパステルより硬い。
日本の他製品よりは柔らかく伸びがいい
といった感じでしょうか。
全203色
赤褐色以外の赤系、茶系多い、多色も充実
フルサイズ:15、30、45、90、150、203色
セット(30、90色セットは人物、風景セット
あり(150、203色セットは木箱入り)150本
入る木箱のみの販売あり
ハーフサイズ:15、30、60、90色セット
120色セット(フル60色+ハーフ60色)
セットの中にカラーチャート紙入り
(全セット対象か不明)
1本ずつ耐光性や色名、ナンバーあり
サクラクレパスの関連会社の
ターレンスジャパンから販売されているので
手に入れやすいです。
【ラウニー ソフトパステル】
イギリス/デーラー・ラウニー
耐光性、崩れにくさが特徴です。
旧商品がラファエロの作品の修復に使われた
ことでも有名です。
私も何十色かのセットを愛用しています。
シュミンケ、セヌリエより少し
硬さと粉っぽさがあります。
とは言え、十分なソフトパステルの特性の
伸びの良さ、発色だと思います。
レンブラントよりは恐らく柔らかいでしょう。
重ね塗り時に上の色がしっかり発色します。
難点は少し細目で折れやすいくらいでした。
ところが、最近新バージョンができ、
太めになり折れにくくなったようです。
しかも50%増量で嬉しい限りです。
ただ、顔料が変更になったように感じると
パステル関連の本で著者が触れていました。
若干気になるところです。
レンブラントを除いた欧州製品の中で
ラウニーは少し価格が抑えられています。
全セットはクサカベ(総代理店)又は
rakuya.com(画材ショップ楽屋)で見られます。
どこでも割と手に入れやすいと思います。
全192色
8色セット(グレー、クール、ウォーム、
ダークタイプ)
16色セット( グレー、クール、ウォーム、
アソートタイプ)
30、60、90セット(紙箱入り)
64、96、128、192色セット(木箱入り)
【シュミンケ ソフトパステル】
ドイツ/シュミンケ
高純度の顔料を使う、殆ど手作業で伝統的な
方法で作られるなど最高級のソフトパステル
です。
とても柔らかく紙に吸い付くような
しっとりしたバターのような感触の滑らかな
描き心地です。
そのため紙の上に厚い層ができて、重ね塗り
すると色が多少混ざることもあるようです。
色数も400色と多いです。
ただ、色幅が多いということは、顔料に
毒性のものが含まれていると思われます。
粉を吸い込まないよう、ある程度気をつけた
ほうが良いかもしれません。
口コミでは、単色購入して巻紙を取ると
柔らかすぎて崩れてしまうというお悩みが
ありました。
なので、セット購入が良さそうです。
高額ですが品質はお墨付きです。
全400色
10、30色セット(各紙箱入り)
45、60、100、200、400色セット
(各木箱入り)
120色ハーフセットあり
茶系と緑系が豊富です。
【セヌリエ ソフトパステル】
フランス/セヌリエ
セヌリエはフランスパリの老舗画材店。
印象派の画家のニーズに応えようと品質を
向上させてきたようです。
高純度の顔料を使い、殆ど手作業など
シュミンケと同じく最高級のソフトパステル
です。
また、多くの画家が愛用しているようです。
柔らかな描き心地でふんわりと伸び、
ムラになりにくい。
重ね塗りする際、明るい色をのせると
混ざってしまうので下地をしっかり作るなど
注意が必要のようです。
ただ、一部顔料に毒性のあるものが含まれて
いる可能性があります。
安全性の記載はどこにも見られませんでした。
通常セットはAmazonやrakuya.com
(画材ショップ楽屋)で購入できます。
大きいセットを買う時はポンデザールという
お店でも買うことができます。
全てのセットが揃っています。
こちらは、セヌリエの正規販売店で
セヌリエパステル専門店です。
日本の総代理店は「松田油絵具(株)」です。
セヌリエの詳細はこのサイトを見ると
分かりやすいです。
全525色
茶系、緑系が充実している。
フルサイズセット:
12、24、48、50、175、250、525色入り
24、48色セットは各2種あり
50色セット~木箱入り
ハーフサイズセット:20、40、80色入り
【クリエイティブスタジオ ソフトパステル
旧商品名:ゴールドファーバー】
ドイツ/FABER-CASTELL(ファーバーカステル)
ソフトパステルでは珍しい角型ハーフサイズ。
ハードパステルのように角を使って線を描け、
ソフトパステルのように横面を使って広い面
も描けます。
その分、お得感のあるパステルです。
短くて手に馴染みやすいです。
また、安全性の高い顔料を使用し、
ヨーロッパの安全基準をクリア(EN71)
しています。
私も使っています。個人的に特に重ね塗りで
色が乗りやすいと感じます。
ソフトパステルにしては硬いパステルです。
少し粉っぽい感じがしますが伸びは良いです。
発色は他の欧州製品に比べると物足りない。
ですが、日本の製品よりはビビットな色味が
多いです。
私は他メーカーのソフトパステルをメインに
しています。
クリエイティブスタジオパステルは補助的に
使うことが多いです。
使い方を選ぶので、少しパステルに慣れた人
のほうが使い勝手が良いかもしれません。
全70色
12、24、46、70色セット
【ウィンザー&ニュートンソフトパステル】
イギリス/ウィンザー&ニュートン
品質が良く、人気が高かったようですが
製造中止になっています。
【ホルベイン ソフトパステル
「Holbein Artists’ pastel」】
日本/ホルベイン
日本人の手に馴染む大きさ、硬さにこだわり
のあるソフトパステルです。
耐光性・発色に配慮しながらも
有害物質を含まないことを最優先させている
ようで安心です。
暗めの色が少なく、明るめの色が
バランスよく入っているようです。
均一には伸びますが、定着しにくいため
重ね塗りには向かないようです。また、
ゴンドラソフトパステルよりは柔らかく
欧州製品よりは硬めのようです。
全250色
24、36、50、100、150、250色セット
(150、250色セットは木箱入り)
1本ずつプラスチックケース入り単色販売
【 ゴンドラソフトパステル】
日本/王冠化学工業所
1本ずつ手作りで日本的な色味が魅力的です。
鮮やかな色はなく、暗めの深い色は少ない
です。
ハードパステルほどではないですが、硬め
のソフトパステルです。
色によっては粉っぽく、少しバラツキもあり
ます。定着力はホルベインよりあるものの
伸びは悪いです。
削って粉状にして使うと伸びはよくなります。
使った感想として、ホルベイン同様、
重ね塗りにはあまり向かないと思います。
一層目の着彩や薄く色を付けるのに良いと
感じました。
全242色
36、48、66、100、150、242色セット
全セット木箱入り
単色販売あり
色番号チャート入り
欧州製品に少ない緑系が充実
その他、京色パステル(18色セット)が
あります。学生さんの考案京都らしい色を
コンセプトに作られた商品です。
私もスケッチで使ってみました。
渋い中間色が多く、風景画を描くのに使い
やすかったです。
現場で1色失くしてしまいました…。
とても短く、手になじむ大きさが使い安いと
感じました。
京色パステルについての口コミです。
和の何とも言えない色合いが綺麗、発色良い
初心者に向いている。
シュミンケソフトパステルで着彩し、
京色パステルでザラザラと陰影をつけます。
シュミンケの明るい色がいい具合に
落ち着きます。
【MUNGYO ソフトパステル】
韓国/MUNGYO(文教 ムンギョ)KYOJAI.com
韓国製のとても安価なハーフサイズのソフト
パステルです。大きさは8× 8× 27mm。
短いですが色数が多い。
ソフトパステルには珍しい四角柱型です。
フルサイズ版もあります。
粉飛びや紙への定着の悪さ、水彩との併用
には向かないといった口コミもみられます。
ただ、概ねコスパの良さで人気のようです。
たくさんの色を安く揃えたい方やお試しで
パステル画を始めてみたい方には良いかも
しれません。
個人的には、次に紹介するソフトパステル
をおススメします。
安全基準のCEマーク(ヨーロッパ)、
KCマーク(韓国)をクリアしています。
3歳以下使用不可のマークもついています。
全64色
12、24、32、48、64色セット
【MUNGYO Gallery Handmade soft pastel】
韓国/MUNGYO(文教 ムンギョ)KYOJAI.com
韓国ムンギョ社の手作りソフトパステルです。
プロ用です。
その他にもプロ用のソフトパステルは
”Gallery artists’ extra fine soft pastel ”や
”Gallery artists’ soft pastel ”とがあります。
その中でも評判が良かったのでご紹介します。
フルサイズの直径1.4㎝×長さ5㎝の円柱型
です。
手作りなので±5㎜から1㎝とされています。
特に湿気と衝撃に注意するようにとのこと。
輸送元には気を付けないといけないですね。
セヌリエなどと比べても発色、柔らかさ、
描き心地、ブレンドのしやすさ、耐光性など
変わらないと絶賛の声が多いです。
しかも価格がかなり抑えられています。
全200色
単色は3色入り、
15、30、60、100、200色セット
60色セットから基本色、風景画、人物画用
がある
セミハードパステル
セミハードパステルはソフトパステルと
ハードパステルの中間の硬さです。
ソフトパステルよりは割れにくくなってます。
伸びや発色の良さもソフトとハードの中間です。
ハードパステルと同じような使い方をします。
例えば、細部描写、下描きです。
セミハードパステルの中には発色や伸びが
良いものがあります。
なので、ハードパステルの代わりに
セミハードを使う画家さんもおられます。
ソフトパステルほど崩れたりし難いので
初心者が扱いやすいパステルかもしれま
せん。
色数はそれほど多くないようです。
セミハードパステルの商品紹介
※【商品名】国名/メーカー名の順番です。
【プリズマカラーニューパステル(又はヌーパステル)】
アメリカ/サンフォード
価格の割に高品質で優秀なセミハードパステ
ルです。
直径6㎜、長さ9㎝と細長い四角柱型です。
細長くポキッと折れやすいので
取り扱いを気を付けたいです。
シャープでエッジの効いた精密なタッチを
描くことができます。
つまり、
滑らかな細い線を引けるということです。
超微粒子の高品質顔料を多く使っているため
高発色で伸びも良いです。
また、使っていて思うのは
ソフトパステルを厚塗りした時に
上から色が乗りやすいです。
他のパステルペンシルでは
なかなか描けなくなっても
これで、たいてい線が引けるので驚きます。
デザインやイラスト向きで本やネットで
画家さんもよく使っていて評判も良いです。
全96色
12、24、36、48、96色セット
12本同色のばら売りあり
不定期輸入のため、ネットで価格差が大きく
やや手にいれにくいようです。
ハードパステル
パステルの中で一番硬くできています。
フランス老舗メーカーのコンテ・ア・パリ社
製の「コンテ」に形や使い方が似ているため、
コンテパステルと呼ばれたりします。
硬くて色はほとんど伸びないため、ぼかして
広げるのはソフトパステルに劣ります。
代わりに線を描いたり細部を描くのに向いて
います。四角い棒状なので角を上手く使って
細い線が描けます。
デッサン、スケッチ、クロッキーに
よく使われます。
色数はソフトパステルより少ないですが
最近では100色を超える製品もあります。
パステルアート、パステルシャインアートで
はハードパステルをぼかすようです。
ハードパステルは、粉末状にしてぼかすと
ソフトパステルよりも定着力は上がります。
ハードパステルの商品紹介
※【商品名】国名/メーカー名の順番です。
【コンテ・ア・パリ カレコンテ カラー 】
フランス/コンテ・ア・パリ
6ミリ角の細い四角柱のハードパステルです。
バランスの取れた鮮やかな70色展開で
厳選された良質な顔料から作られています。
スケッチ用に開発されただけあって、
鋭い線が描け、横に寝かせれば広くべた
塗りまでできます。
良い評価の口コミが多く発色が良さそう
です。
また、カレ・コンテの公式ページには
安全データシートやカラーチャートが
ありダウンロードできます。
上の画像は基本色のアソート12色セットです。
12色セットはアソートのほかに、
肖像画用と風景画用があります。
◆コンテ・ア・パリ カレコンテ カラー
プラスチックボックス ポートレート
(肖像画)12色セット
◆コンテ・ア・パリ カレコンテ カラー
プラスチックボックス ランドスケープ
(風景画)12色セット
全70色
(カラー、スケッチ用のコンテ色を含む)
カラーの基本色セット:
カラープラスチックボックスアソート
12色、20色、48色セット
【ヌーベルカレーパステル】
日本/ターレンスジャパン
日本で定番のお手頃で丈夫なハードパステル。
形は直径8㎜×長さ60㎜の四角柱型です。
色数多いです。基本色、蛍光色、パール色と
豊富な色展開でセット販売の種類も多いです。
人物画用、風景画用のセットもあるので
必要に合わせて買うこともできます。
私が最初に手にしたのは
このヌーベルカレーパステル24色セット
でした。
今でも細部の描きこみなどに使っています。
個人的な感想として
線を引く場合の伸びはあまりよくなく
ソフトパステルで厚塗りした上に
重ね描きするような時には
色が出ないということがあります。
もちろん厚塗りせず普通に
パステルで色づけした上に
描く分には綺麗に線が引けます。
何よりコスパがよく気軽に使えるのが
とても良いと思います。
染料系のパステルもあるかもしれないので
仕上げには石油系のフィキサチーフ、
つまり
ホルベインのパステルフィキサチフを
スプレーするのが良いかもしれません。
全150色
普通114色、パール24色、ルミナス12色
・セット1(6色A又はBセット、12色A又は
B又はグレー又はルミナスセット)
・セット2(24色A又はB又は人物画用又は
風景画用又はパールセット、48色セット)
・木箱セット(48色、96色、150色)
150色木箱セットには他関連品入り
パステル鉛筆
下描き、細部を描くのに最適です。
ハードパステルと同じように使いますが、
手が汚れないことが利点です。
ハードパステルと使い方が同じなので
パステル鉛筆は使わないという人もいます。
パステル鉛筆の先が鈍ってきたら
各メーカーパステル専用の鉛筆削りで削る
または
カッター&サンドペーパーで先を整える
のがおススメです。
私は手持ちの鉛筆削りで削ったら芯が折れて
しまいました。止めたほうが良さそうです。
バニーコルアート(株)によると、
コンテ専用シャープナー(鉛筆削り)が
お勧めで、普通の鉛筆削りよりは色鉛筆用の
シャープナーが良いと教えてくれました。
色鉛筆のプロの方で、パステル専用鉛筆削り
でもダメな場合の対処法がありました。
最初にナイフ(カッター)などで軸の部分を
大まかに削ります。
そして鉛筆削りで削るかサンドペーパーで
研いで先端を整えます。
それと、パステル鉛筆は水で溶かして水彩の
ような表現ができます。が、なんちゃって
水彩と思ったほうがよいかもしれません。
水彩画には及びません。
パステルペンシルの商品紹介
※【商品名】国名/メーカー名の順番です。
【スタビロ パステル色鉛筆カーブオテロ 】
ドイツ/スワンスタビロ
チョークのようなサラサラした描き心地の
直径4.4㎜幅の芯を持つパステル色鉛筆です。
芯の太さはパステル鉛筆では中間的です。
私も下書きによく使っていますが
綺麗な色でパステル特融のカサカサした
質感です。
難を言うとしたら
ソフトパステルを厚塗りした上から
重ねると色が乗りにくいことでしょうか。
水を加えると水彩のような表現もできます。
日本では珍しい色も多く入っているようです。
私は特にそうは感じませんが…。
エメラルドグリーンなどの色を言っている
のかもしれません。
口コミで多かったのは、
描きやすい、伸びが良い、ぼかし易い、
色鮮やか、筆圧で表現の自由度が拡がる、
細部描写に良い、でした。
他には、しっとりとしている、重ね描きや
混色が直観的にできる、色数が豊富、定着率
が良い、おしゃれ。
耐光性が鉛筆側面に★マークで表示されてて
分かり易い、重ね描きすると荒く感じるが
紙を選べば厚みのある表現ができる
などの声がありました。
全60色
12、24、36、48、60色セット
48、60色セット
→専用シャープナー&消ゴム入り
【コンテ・ア・パリ パステルペンシルアソートセット 】
フランス/コンテ・ア・パリ
定着力は良くない代わりにぼかしやすいそう
です。
特に完成後のフィキサチーフが推奨されています。
高級顔料を使い、耐光性にも優れています。
デッサン・ドローイング用品を長年手掛けて
きたコンテ社なので、このパステル鉛筆も
デッサン・ドローイングに最適のようです。
また、木軸が5mmと太いため
長時間握っても疲れにくい設計です。
気になる口コミは、かなり良い評価です。
色が綺麗(発色良い)、混色しやすいが
共通していました。
他には芯の硬さが丁度よい。ダーウェントの
パステルペンシルより柔らかいという意見も。
色幅が大きい、細部が描きやすい、粉カスが
出にくいなど。
不満としては、専用シャープナーかカッター
で削らないといけない点です。
太めの鉛筆のため一般鉛筆用の鉛筆削りで
無理に削ると芯折れの原因となるようです。
特に目立った口コミは、
旧製品のパッケージは金属製だったのに
紙に変わって輸送中に芯折れしたでした。
紙箱の中にプラの中敷きがあるようですが、
保護の役目を果たせてないようです。
全48色
12色、24色、48色セット
【ブランジールデザインパステル鉛筆】
オランダ/ブランジールサクラ
サクラクレパス関連会社である
ターレンスジャパンが販売元の
バランスの良い配色のパステル鉛筆です。
高品質顔料が使用され発色・着色力に優れて
いるみたいです。
直径3.8㎜のかなり細い芯なので細かい作業
ができそうです。水に溶かして水彩のような
表現もできます。
口コミをまとめると、
とても芯が柔らかく、削るにはカッターを
使った方が良い。グリップ部の木材が良い。
持ち運びし易い。消しゴムで良く消せるです。
全47色
12、24色セット
バラ売りもあり手に入れやすいです。
【ダーウェントパステルペンシル 】
イギリス/ダーウェント
芯は4㎜で細かい線が描けます。
広い面を描く時は、持ち手の8㎜の丸軸を
傾けて使うと描きやすいみたいです。
描き味はチョークのような感じで
ムラなくソフトなタッチで仕上げられます。
一方で簡単な水彩画も描けるみたいです。
緻密なドローイングやスケッチも得意で
芯が粉末状で柔らかいため混色も簡単です。
混色できて、この色数の多さは魅力的です。
肖像画、生態観察に適しているようです。
口コミをまとめます。
発色良し、滑らかで描き易い、細部描写
しやすい。
色数が多い、ノリが良い、ソフトパステルの
上からでも色が乗る。
不満は値段が高い、梱包の問題でした。
全72色
12、24、36、72色セット
全てメタルケース入り、72色のみ
ウッドボックス版もあり
【PITT(ピット)パステル色鉛筆 】
ドイツ/FABER-CASTELL(ファーバーカステル)
純度の高い顔料を使用、優れた耐光性。
こちらのメーカーもファンが多いみたいです。
同社のセミハードタイプの”ポリクロモス
パステル”を合わせて使うこともできます。
描き味はやや硬めのミディアムタイプです。
色伸びが良い。ぼかしや混色も美しい。
紙への定着がよく、フィキサチーフも少量で
定着するようですよ。
4.33㎜直径のパステル芯は中間的な太さです。
細部描写も問題なさそうです。
口コミをまとめると、
発色良し、混色ができる、重ね塗りできる、
筆圧で優しくも活気のある表現もできる、
修正が簡単などでした。
不満は、共通してペンシルを削るのが難しい
ことでした。
1件だけ色のチャートがなくて不便という意見
もありました。
鉛筆についた表示色と芯の色とが違うのがある
そうです。自作のカラーチャートを使い、鉛筆
の番号から色を選んでいるとのこと。
全60色
12、24、36、60色セット(各缶入り)
【カランダッシュパステルペンシル 】
スイス/カランダッシュ
超微粒子顔料を使用し、鮮やかな色、
しっかりとした着色力、優れた耐光性を持つ
最高級のパステルペンシルです。
直径4.7mmの太く折れにくい芯で
軸は六角形で、持ち手の色は芯と同じ色です。
また、同社のパステルキューブというハード
パステルは、このパステルペンシルと全く
同じ色展開。セット販売もあります。
主にプロが使っているような印象です。
口コミは外国人が多いですね。
アメリカ、フランス、スペイン、イタリアなど。
色が鮮やか、価格に見合う価値がある、
滑らかな描き心地、柔らかい。
色幅が広い(風景画と肖像画両方の色幅を
持っている)、パステルの上から複数重ねて
描いてもノリや発色良い、定着力がある。
他にも、混色しやすい、他社よりも削る時に
つぶれないように芯がしっかりしているなど
の声もありました。
不満の声としては、削るのが難しい、
削るならカッターとセットに含まれている
研磨材でしたほうが良い、
品質は良いが価格が高すぎるなどでした。
84色の木製の箱を買ったアーティストは
木箱が実際は使い辛いとコメントしてました。
全84色
12、20、40、76、84色セット
84色セットのみニス塗り木箱、他は紙箱
オイルパステル
チョークアートで人気のオイルパステル。
チョークアートとは黒板に消えない絵や文字
を描き、色鮮やかな看板を描くアートです。
オイルパステルは、顔料の他に蝋(ろう)、
油分を含みます。
油分が強く柔らかく粘りがあり、混色、
重ね塗りが簡単にできます。
オイルパステルは油分が多いため、
水彩やソフトパステル、セミハードパステル
等とは併用しないほうが無難です。
水分は弾かれます。
逆に、その効果を狙って使う場合もあります。
基本的にオイルパステルは定着力があるため
定着液は必要ありません。
作品として保護する場合、仕上げに使うもの
があります。
・オイルパステル専用のフィキサチーフ
・ニス(ワニス、バーニッシュも同じ意味)
フィキサチーフはクレヨンコートという
スプレー缶やクレパスワニスフィニッシュ
コートなどをスプレーします。
【クレヨンコート/ホルベイン】
【クレパスワニスフィニッシュコート/サクラクレパス】
ニスはクレパスワニス等を刷毛で塗ります。
ニスの場合は1時間くらいかかります。
これらは画面がずっと乾かないクレヨンと
オイルパステル用に使われます。
↓【サクラクレパス サテン75㎜瓶入り】
次はオイルパステルを児童用も含めて
メーカーごとにご紹介していきます。
児童用は価格も安めで気軽で楽しく使えます。
大人の趣味や練習も兼ねておススメです。
オイルパステルの商品紹介
※【商品名】国名/メーカー名の順番です。
【 クレパス太巻】
日本/サクラクレパス
クレパスは、オイルパステルの1つです。
1925年、世界で初めて日本のサクラクレパス
社がオイルパステルを開発しました。
クレパスはクレヨンとパステルの長所を持つ
ことから名づけられました。
太い円柱形で長めです。単体でもセットでも
購入できロングセラーとなっています。
ただ、クレパス太巻はかなり塗りカスがでる
という口コミも多くみられました。
塗りカスも画面に塗り込む人もいるようで、
一概に悪いかどうか分かりません。
子供さん向けなので、ゴムバンドで留められ
ていて中身がばらけず良いですね。
日本の安全基準のほか、
CEマーク(ヨーロッパ)、APマーク
(アメリカ)をクリアしています。
12、16、20、24、50色セット
限定90色セット
他には角形のニュークレパス16色セット等
【クレパススペシャリスト】
日本/サクラクレパス
クレパススペシャリストはクレパスの専門家
少し硬めで形は四角柱型をしています。
角形なので角で線も描けます。
口コミ評価はかなり高いです。
要望としては、ばらけないようにゴムバンド
か何か欲しい、持ち運びようにケースに取っ
手が欲しいなどがありました。
クレパス画辞典という技法書も
(株)サクラクレパスから出版されてますよ。
12、25、36、50、85色セット
【ぺんてるパステル
旧商品名:ぺんてるオイルパステル太パス】
日本/ぺんてる
太めのため折れにくいオイルパステルです。
硬さは普通、円柱形で長めです。
今は商品名に”オイルパステル”という表記が
なく小さく表示されているだけですが
オイルパステルです。
同じ商品名でハードパステルもあります。
そちらは、デッサン・クロッキー・コンテ
画用 とパッケージに印刷があります。
子供向けなので、パッケージにはボタン付き
です。フタが勝手に開かないように工夫され
ています。
口コミは子供から大人まで色々な使い方をし
て絶賛しています。
安全基準のCEマーク(ヨーロッパ)を
クリアしています。
全20色
12、16、20色セット
【ぺんてる専門家用パス】
日本/ぺんてる
日本チョークアート協会推奨商品です。
硬めの四角柱型なので角で細かい線描が書け
スケッチ向きのようです。
描き味はさらっとしているとのこと。
混色しにくいので白のカランダッシュネオ
パステル1を使うことでブレンドできると
いう口コミもありました。
全49色
25色、36色、49色の各セット
色は緑系が少なく、赤系が多い。
【ホルベインアーチストオイルパステル】
日本/ホルベイン
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柔らかいオイルパステル。定着力が良いので
油絵具のような表現もできるとのことです。
形は四角柱で長めです。
お手頃価格、中間色が豊富、有害物質を含ま
ない、耐光性に優れ絵が色褪せしにくい等が
良い点だと思います。
口コミでは海外のものに比べて硬さがあるの
でエッジ(角)を効かせることができる、と
言われています。
一方で、柔らかすぎて細部描写に向かないと
いう声もありました。
硬さについては、海外のものを使ったことが
あるかどうかで意見が分かれているような
気がします。
ただ、手がベタベタになるのは意見が一致
していました。
バラ売りは1本ずつプラスチックケースが
巻かれているのですが、
セットは何故か裸状態のようですね。
それで手がベタベタになるようです。
また若干の塗りカスが出るようです。
外国人では、カラーチャートが日本語名だけ
でなく他国のものと一致させられるものが
欲しいようでした。
全100色
15、23色(白2本で25本)、38色(白2
本で40本)、48色(白2本で50本)、
100色セット
【MUNGYO Gallery ARTIST’S Soft OIL PASTELS 】
韓国/MUNGYO(文教ムンギョ)KYOJAI Co.
韓国ムンギョ社のプロ向けのオイルパステル
です。70mm×11mmの円柱形。
先ほどのメタリックと違い普通の色味です。
最高の顔料、豊富な色と滑らかな使用感。
芸術的な表現に最適、とのこと。
スクラッチやグラデーションなどオイルパス
テルの技巧全てを使えるようです。
日本人の口コミもかなり良く、イタリア、
インド、アメリカのものは特に絶賛していま
した。
ブレンドしやすい、静物画に最適、
カラフルでとても柔らかいなどです。
耐光性の問題を指摘する人がいました。
でも、とても描きやすいので一番最初の層に
描けば問題ないと思う、というコメントも
しています。
この商品のパッケージは紺色に花瓶と花、
果物の絵柄入りですが、
MUNGYO Gallery AETIST`S OIL PASTELS
と「soft」と表示のない同じ絵柄の青い
パッケージもあります。こちらは一般向けです。
全72色
6、12、24、36、48、72色セット
(72セットは木箱入り)
【OIL PASTEL-MOP 】
韓国/MUNGYO(文教ムンギョ)KYOJAI Co.
韓国ムンギョ社一般向けのオイルパステル
です。
70mm×11mmの円柱形。普通の色味です。
鮮やかな発色、耐光性、上質な素材を使用。
全てのオイルパステルの技巧が使える。
滑らかなタッチで描きやすいなど特徴とされ
ています。
アメリカ、次にインド人の口コミが多いです。
まとめると、発色が素晴らしい、肌触りの
良いテクスチャー、アートフラワー(造花)
に塗ると映えるなど。
ただ、一般向けとプロ向けの質がかなり違う
ようです。
一部に発色が良いがやや硬め、ブレンドは
できないというのがありましたが、殆んどの
人がブレンドできると言っています。
全72色
12、24、36、72色セット
12色、24色が其々2箱入った各セットは黒字
に別デザインのパッケージ
144色詰合せは真っ白のパッケージ
72色セットは木箱
【Faber-Castell クリエイティブスタジオオイルパステル】
ドイツ/ファーバーカステル
太めの円柱形オイルパステルです。
硬さは(株)サクラクレパスのクレパスより
も硬くて折れにくいようです。
spiel gut(シュピ-ル グ-トというドイツの
玩具の安全基準マークでCE基準というヨーロ
ッパの基準も満たしている)とEN71(EUの
安全基準)という安全基準をクリアしてます。
3つも基準をクリアしているので、かなり
安心して使えますね。
色伸びが良くぼかしやすい。
重ね塗りや混色がしやすいという特徴のよう
です。
口コミの全体数も多くてかなり良い評価です。
ただ、画面に刷り込みすると多少塗りカスが
出るようです。
少し気にかかるのは、イギリスで長年絵を描
いてきた人口コミでブレンドできないという
のがありました。
一方でブレンド(混色の1つの技法)するなら
その部分は別のオイルパステルを使うか、
油で溶けばいい、という口コミもありました。
また、チョークアートよりはパステル画向け
だという声もありました。
理由は黒板でブレンドするとダマになりやす
い、紙に描くには問題ないかららしいです。
殆んど人の声はこのオイルパステルは
硬めで発色よく、安くて満足しているという
ことのようです。
伸びの良さを期待する場合は別のを使った方
がいいみたいですね。
全36色
12、24、36色セット
色数やや少なめ、単色販売なし
【カランダッシュネオパステル 】
スイス/カランダッシュ
1915年設立のスイス、ジュネーブの
老舗筆記具画材メーカー”カランダッシュ”の
オイルパステルです。
ベルベットのような柔らかさ、高品質の顔料
が多く入っていて発色も極めてよく耐水性、
耐光性にも優れているようです。
ほぼ何でもできる使い心地のようですね。
直径1㎝×長さ6.7㎝の円柱形をしています。
塗りカスが殆ど出ない点が素晴らしいです。
ワックス成分が表面に出て白くなる場合が
あるが品質に変わりないそうです。
全96色
12、24、48、96色セット
色数多い、特にグレー系が多め
【カランダッシュネオカラー1 】
スイス/カランダッシュ
硬めの耐水性を持つオイルパステル。
形はクーピーのようなツルっとした見た目の
鉛筆型をしています。
軽くこするとベトベトせず光沢が出るようです。
鮮やかな発色、ムラなく塗れる、
重ね塗りできるなどが特徴です。
どちらかというと、イラスト、グラフィック
デザイン、クラフトワーク向けですね。
実際、彩色よりはドローイングに最適との
声もありました。
色鉛筆とクレヨンのいいとこどりの商品との
口コミは分かりやすいように思いました。
ゴリゴリ描けるようです。
10、15、30、40色セット
ほかポートレート10色、
メタリック10色セット
【セヌリエオイルパステル 】
フランス/セヌリエ
1949年、ピカソの為に友人が2代目画材店主
セヌリエに頼んで作られたのがセヌリエの
オイルパステルです。
長めの鉛筆型でクリームのような柔らかさが
特徴。ぬるっと音がしそうな程です、という
書き込みも見られました。
お陰で素のままで盛り上げ技法が楽にできる
ようです。
また、特に普通色とパール色は顔料、
ワックスどれも厳選された最高級の素材を
使っているようです。
発色がよく、セヌリエ特有の美しい色もある
ようです。耐光性あり、劣化にも強い。
作品として保護する場合の専用フィキサチフ
が、セヌリエからも出ています。
全120色
6、12、24、48、50、120色セット
普通色110色、メタリック5色、パール色5色
レギュラーサイズ(5ml)
ラージサイズ(36ml)
水溶性パステル
水溶性とは水に溶けるという意味で、
近年開発されたパステルです。
一番の特徴は筆に水を含ませてなぞると
水彩のような表現ができる点ですね。
水彩絵の具は水のコントロールが難しいと
思います。
水溶性パステルだと、まず紙の上に直接描き
ます。それから水で溶くので、水のコントロ
ールがしやすいかもしれません。
細かい表現がしたい場合は、水彩色鉛筆と
併せて使うと水彩画らしさがでます。
そのまま乾いたままで描くと、
普通のパステルのような表現もできます。
メーカーによって硬さも違い、線描に向いて
いたり面描きできるものもあります。
水溶性パステルの商品紹介
※【商品名】国名/メーカー名の順番です。
【Watersoluble oil pastels- MAO 】
韓国/MUNGYO(文教ムンギョ)KYOJAI Co.
韓国ムンギョ社の一般向けの水溶性オイル
パステルです。93mm×8mmの鉛筆型。
外国の方の多くの口コミがありました。
オイルパステルと水彩として両方で遊べて
楽しい、水彩画として使い易い、
ブレンドしやすいという声もありました。
水は少なめに使う方がコントロールしやすい
ようです。
こちらも、安全基準のCEマーク
(ヨーロッパ)、APマーク(アメリカ)を
クリアしています。
全24色
12、24色セット
【ぺんてる 大人の水彩パステルVistage(ヴィスタージュ)】
日本/ぺんてる
細めの手に馴染むような、四角柱型のオイル
パステルです。一本ずつ紙巻されています。
やや硬めのオイルパステルで上から水筆で
馴染ませると少し描き跡が残るようです。
簡易的な表現、スケッチに向くようですね。
ぺんてる公式ページでイラストレーターの
実演や技法なども見ることができます。
全36色
12、24、36セット水筆付き
単色買いができるところも便利です。
【ダーウェントインクテンスブロックメタルケース 】
イギリス/ダーウェント
イギリスの老舗文具、画材メーカーの
ダーウェントの水溶性のパステルです。
形は四角柱型です。
普通、絵具は混色するほど色の鮮やかさが落ちます。
ところが、インクテンスコレクションは
鮮やかなまま重ね塗りすることができます。
というのも、水に溶かして水彩のような表現ができる
だけでなく、乾いた後は定着して前の色の層を
溶かすことがなく色が混ざらないからです。
乾くと色落ちしなくなる特徴のため、絹や綿
などの布にも描けるようです。
但し、水に完全に溶かしてから使用しないと
色落ちするので注意が必要です。
また、水に溶けるとカラーインクのような
透明で鮮やかな色合いに変化します。
インクテンスシリーズでは固形水彩絵の具や
水彩色鉛筆があるようです。
ネットではAmazon、rakuya.com、
世界の筆記具ペンハウスなどで手に入ります。
ですが、12、24色セットのみのようです。
全72色
12、24、36、72色セット
【カランダッシュ水溶性パステルネオカラー2】
スイス/カランダッシュ
硬めのテクスチャーで水彩効果の出せる
オイルパステル。
形は鉛筆のようでかなり長いです。
紙以外にガラス、陶器や金属にも描けます。
イラスト、グラフィックアート、水彩画に
最適のようです。
ネオカラー2はフェイスペインティングにも
使えるみたいです。
敏感肌の人はパッチテストを忘れずに。
全84色
10、15、30、84色セット
【カランダッシュ 水溶性パステルスクールライン 】
スイス/カランダッシュ
カランダッシュネオパステル2の子供用の
水溶性オイルパステル。
大人用と比べて短めで、形も円柱形です。
仕様は大人用と同じようです。
ただ、子供の手に馴染む作りになっている
ようです。
ヨーロッパの安全基準であるCEマークを
取得しています。
価格もお手頃なので大人の人でもお試しに使い
やすいかもしれません。
10、15色セット
パンパステル
【パンパステル】
アメリカ/Colorfin.LLC
アメリカで開発された新しいパステルです。
粒子が細かくしっとり、伸びが良く高発色
画面につきやすいのが特徴です。
化粧品のような透明の丸型ケースに入ってい
ます。単体で買うと1つずつフタがつくので
片付ける時に便利という声もあります。
簡単に混色でき、グラデーション作りが得意。
とても柔らかな印象になります。
雲や光、陰、花びらなどの表現に向いている
と思います。
周辺の道具としてナイフとアートスポンジと
いう専用道具があります。
代用品として化粧品のパフなどを使っている
人もいます。
また、パンパステルはアクリル絵の具や水彩
絵具(透明、不透明)などとも併用できる
そうです。
ソフトパステル等で下塗りをする代わりに
パンパステルを使う画家さんもいます。
手間がかからないのが大きな理由のようです。
ただ、コスパは悪いです。
◆まとめ
いかがでしたでしょうか。パステルの種類とそれぞれの
種類ごとに様々なメーカー商品をご紹介いたしました。
個人的にはドライパステルではソフトパステルとハードパステル
&セミハードパステルから1メーカーずつ色を揃え、
オイルパステルならオイルパステル一択で揃えれば
十分だと思っています。
是非、ご自分が使いやすいパステルを探してみて下さい。
・初めは単色又は12色セットあたりから揃える
・欧州製品は鮮やかな色で高額、日本製品は中間色でお手頃、安全性高し
・ドライパステルには専用フィキサチーフ必須
・オイルパステルは基本的にフィキサチーフ不要
作品として保護するならオイルパステル専用フィキサチーフ等使用
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