鉛筆、パステル鉛筆の削り方。サッピツとは?作り方も紹介

    デッサンで使う鉛筆パステル鉛筆
    カッターで削る方法をお伝えます。

    鉛筆削りで削れるのであれば早いですね。
    何故わざわざカッターで削るのでしょうか。
    その理由と具体的な削り方をご紹介します。

    また、サッピツというデッサン、パステル画
    で使う道具も出てきます。

    サッピツの使い方、削り方、作り方
    ご紹介しますね。

    是非、最後までお付き合いください。

     

    鉛筆とパステル鉛筆の削り方

     

    カッターナイフで削る理由とは?

    鉛筆デッサンの場合

    デッサンで使う鉛筆は、鉛筆削りでなく
    カッターで削ります。なぜか?

    理由はデッサンでは鉛筆を寝かせて
    広い面を描くこともあるからです。
    広い面を描くには鉛筆が紙に対して
    ほぼ平行に近い状態を作らないといけません。

    そのためには芯が長めに露出している必要
    があるという訳です。

    パステル鉛筆の場合


    パステル鉛筆をカッターで削る理由は
    何故でしょうか。

    デッサンするというのでなければ
    普通に鉛筆削りでも良いように思います。
    鉛筆削りで削れる硬い芯であれば鉛筆削りで
    削って問題ないです。

    ただ、メーカーによってはかなり柔らかい
    のパステル鉛筆があります。
    この柔らかい芯は、通常の鉛筆削りを使うと
    折れてしまいます。
    例えばカランダッシュのパステル鉛筆が
    当てはまります。

    また、同じメーカーのパステル鉛筆でも
    薄い色は柔らかい傾向があるので
    鉛筆削りで削れる硬さのものもあれば、ダメ
    なものもあるということがあります。

    ある程度の硬さがあるパステル鉛筆であれば
    そのパステルペンシル専用の鉛筆削り
    利用するのも良いと思います。

    カッターナイフはどれでも良いか?

    ダイソーのカッターナイフでも使えます。
    自分の手に馴染みやすい大きさで
    使いやすいもので良いと思います。

    ただし、頻繁に鉛筆を使う場合
    刃に鉛筆の芯の汚れが付き痛みも早いです。

    鉛筆を削るだけ専用のカッターを1本決めて
    おくと便利です。
    替刃も用意しておくと良いですね。
    オルファという替刃が切れ味がよく
    おススメです。

    カッターの本体は100円ショップダイソーで
    替刃はオルファというのも1つの手です。

    デッサン用の鉛筆の形はどれでも良いか?

    鉛筆の形は六角形、円形、三角形とあります。
    鉛筆で一番多いのは六角形で、学校でよく
    使っていた三菱の鉛筆もUniもこれですね。

    デッサン用にもこの六角形が使われています。
    また、角があり削りやすい形でもあります。
    デッサンに使う鉛筆は個人的にはどれでも
    使いやすければ良いと思います。

    ただ、デッサンは横に寝かせて描くので
    やはり普通の六角形の鉛筆が握りやすいです。

    一般的にデッサンでよく使われているのは
    三菱のハイユニです。ユニではないです。
    ご注意を。

    因みにパステル鉛筆の形は殆んど円形です。
    珍しくカランダッシュが六角形です。

    鉛筆・パステル鉛筆を削る前に準備するもの

    【鉛筆又はパステル鉛筆】

    【よく切れるカッター】
    さびた刃、鉛筆などの粉末が付いて
    切れない刃は新しい刃に取り替えます。
    怪我の基にもなります。

    【削りカスを受ける紙など】
    …チラシや新聞紙、ティッシュなどの他、
    折った紙の即席ごみ入れも便利です。
    即席ごみ入れは”どこでもゴミ箱”という
    記事で投稿されています。

    ◆どこでもゴミ箱

    あと、パステル鉛筆を削るとかなり粉末が
    飛び散りゴミ箱が汚れます。私は新聞紙を
    折ったものをゴミ箱にセットしています。

    鉛筆の削り方

     

    デッサンで使う鉛筆の削り方を
    ご紹介します。

    鉛筆削りで大まかに削る

    新しい鉛筆を最初からカッターだけで
    削るのは結構大変です。
    なので大まかにお手持ちの鉛筆削り
    削ってしまいます。

    全体で4~5cm程度になるようカッターで削る

    市販の鉛筆削りで削れたら、
    カッターで削っていきます。

    カッターの刃の角度は浅め
    左手で鉛筆を持ち、右手に持ったカッターを
    親指を当てて押すようにして削ります。



    削る部分
    は木の部分も含めて
    全体が4~5㎝程度になるようにします。

    芯の部分が1㎝以上になるようカッターで削る

    4~5㎝のうち、芯の部分は1㎝以上
    出るようにします。
    削った部分が直線的な傾斜になるよう整えて
    いきます。
    良くない例としては傾斜が曲がっている
    削る部分の長さが短すぎるなどです。

    そうすると、鉛筆を寝かせて描こうとしても
    紙への接地面が少なくなり広く描けません。

     

     

     

    また、濃い鉛筆になるほど柔らかい芯
    出来ています。

    このため、芯折れして1㎝まで出せない
    かもしれません。

    サンドペーパーなどで鉛筆の芯を研ぐ

    さらに、カッターで芯の先を尖らせていきま
    す。カッターで上手くいかない場合
    サンドペーパーで鉛筆の芯を研ぎます。

    サンドペーパーの種類は
    粗目から中目、細目と何種類もあります。
    芯の硬さに合わせて調節することができます。

    パステル鉛筆の削り方

    パステル鉛筆をカッターで削る方法紹介です。
    パステル専用の鉛筆削りで上手く削れる場合
    は簡単なのでそうして下さい。

    全体で1~2cm程度にカッターで削る

    市販の鉛筆削りで削る部分と同じくらいを
    目指してカッターで削ります。
    削る部分と同じくらいとは、木と芯の部分を
    合わせた全体で1~2㎝程度です。

    サンドペーパーでパステル鉛筆の芯を研ぐ


    前段階で完成でも良いです。
    更に芯を滑らかにしたい場合には
    サンドペーパーで芯の部分を研ぎます。

    但し、パステル鉛筆の場合、パステルの粉が
    サンドペーパにかなり持っていかれるので
    芯の減りは早いです。

    サッピツ(擦筆)とは? 

    サッピツとは
    サッピツとは、鉛筆や木炭で描くデッサンや クロッキー、パステル画などで使う 紙でできた画材です。

    擦(こす)る筆と書かれている通り、鉛筆、
    木炭、パステルで描いた部分を
    上から押さえたり擦ったりしてぼかします
    これで微妙な濃淡ができます。 

    サッピツ(擦筆)の種類

    硬いサッピツ柔らかいサッピツとあります。
    鉛筆デッサンと木炭でよく使うのは硬い擦筆
    で、パステルで使うのは柔らかい擦筆です。

    どちらのサッピツとも色々な太さがあります。
    よく使われるのが細いものですが、かなり
    太いものもあります。

    サッピツ(擦筆)の使い方

    硬いサッピツ、柔らかいサッピツ両方とも
    細かい濃淡をぼかして調子を整えるために
    使います。
    最初から使うのは避けて、仕上げの段階で
    使う場所を考えるとよいです。

    サッピツの使い方(鉛筆デッサン編)

    描いている紙に手で直接触れてぼかしている
    皮脂がついて鉛筆がのらなくなる場合が
    あります。
    そうならないよう、サッピツを使います。

    2~3本くらい持っていると便利です。1本
    いつも白い状態にしておきます。
    これは先を削ったもの又は新しくものを
    用意しておくということです。

    白いものは鉛筆の色がのり過ぎた時に
    色を抜くために使います。

    他のサッピツは黒いまま描く道具として
    使います。つまり、黒くなった先や側面を
    使って、鉛筆の黒を擦って定着させたり
    塗り広げるのに使います。

    本番に使う前にコピー用紙など別の紙に
    サッピツがどのくらい黒く付くか試してから
    描きます。

    黒すぎる場合は練り消しゴムでサッピツの
    先をペトペトするか叩(はた)いて綺麗に
    します。

    硬いサッピツは細部をぼかすのに便利ですが
    やりすぎると紙の凹凸をつぶしてしまいます。

    サッピツの使い方(パステル編)

    パステルの場合、柔らかいサッピツ
    使います。上の画像は名村(ナムラ)という
    メーカーのサッピツです。

    柔らかい擦筆は淡い調子作りに向いています。
    また、紙の目の凹凸を潰しにくく
    パステルの粉をある程度定着させることがで
    きます。
    但し、やり過ぎると紙の目を潰してしまい
    修正が利かなくなります。

    基本的にパステルでサッピツを使う場合も
    鉛筆デッサンの時と同じように使えます。

    白いサッピツはパステルの粉を抜くのに
    使うことができます。
    鉛筆デッサンでの使い方と少し違うのは
    パステルの場合、色のついたサッピツは
    同じ色の部分にしか使えないことです。
    色が混ざって汚くなるからですね。

    そんな訳で常にサッピツを綺麗にしておく
    必要があります。綺麗にする方法はいくつか
    あります。

    サッピツの先をカッターで削る、
    紙でサッピツの先をぐしゃぐしゃと叩いて
    掃除する、練り消しゴムで拭うなどです。
    試してみて下さいね。

    サッピツ(擦筆)の作り方

    パステル本を見て擦筆の作り方を紹介しよう
    と思いやってみました。

    薄い紙が良いということなのでコピー用紙と
    トレーシングペーパーを使いました。
    が、不器用で正直言って失敗しました

    ところが、とても上手に手作りされている方
    を発見しましたので、そちらをご覧ください。
    写真入りで詳細に説明されていて、
    とても分かりやすいです。

    ときめきアトリエ/擦筆(さっぴつ)を自作してみました♪

    この方のサッピツは長方形のコピー用紙を
    使っています。本で紹介されていた台形や
    三角形にすれば先をカッターで削らなくて
    済むと思います。
    削るのが苦手な方は形だけ変えて
    トライしてみてください。

    サッピツ(擦筆)の削り方

    サッピツの先を削る方法分からないとか
    難しいという人は多いみたいですね。
    私もその1人です。

    失敗の例としては鉛筆削り、
    紙やすり(サンドペーパー)で削ったら
    ボロボロになったなど。
    いくつか削る方法を紹介します。

    【画材店おススメの方法】

    1、よく切れるカッターの長めに出す

    2、根本をサッピツに当てる

    3、刃の根本~刃先まで全部を使って刃を
    滑らせるように削る
    ※ポイント:押し切るのではなく、
    引くようにすると滑らかに削れるそうです。

    …恐らくこれは硬いサッピツの削り方を
    言ってるのはないでしょうか。
    細くて柔らかいサッピツで私は綺麗に
    できたことがないです…。
    サッピツは消耗品ということでしょうか。

    【不器用なNもやる方法】

    ハサミをサッピツの側面に沿って切る
    …結構簡単です。削るのではなく、形になる
    ようにチョキンと切ります。

    【珍しい方法】

    鉋(かんな)かつお節削りで削る
    …割とお値段がかかりますので、
    元々持っている人限定ですね。

    使い捨てにして、新しいサッピツを
    買う
    …これもお値段がかかります。人に
    よって金銭感覚が違うので、こんな
    人もいるようです。

    サッピツ(擦筆)の代用

    鉛筆デッサン、パステル両方で言えますが、
    代用品として使えるものに綿棒があります。
    綿棒で使い易いのは軸がしっかりしている
    ことです。
    私もよく使いますが、サッピツとはやはり
    ぼかし具合が違います。

    細かい所はやはりサッピツのほうが拡がらず
    に擦り込めるでしょう。ただ、綿棒は安価で
    使い捨てできるのが気軽で良いです。
    それに細かい所の色を少しだけ抜きたい時も
    重宝します。

    極細のサッピツが欲しい方に
    手作りの方法を紹介した珍しいページを
    見つけました。

    ときめきアトリエ/超極細擦筆(さっぴつ)の作り方♪

    パステル画の余談ですが、もっと刷り込みに
    特化しているものとしては、カラーシェーパー
    という道具があります。

    これは少しぼかし具合がサッピツや綿棒と
    違ってツルツルになります。
    シリコンの先で刷り込みますが形もいろいろ
    あります。
    広く塗れたり細部に向いている形もあります。

    これで擦るとパステルの粉の定着はかなり
    良くなります。
    代わりに紙の凹凸は潰れ気味になるので
    使い過ぎに注意ですね。

    ◆まとめ

    ・デッサン用の鉛筆、柔らかい芯のパステル鉛筆はカッターで削る
    ・鉛筆の削る部分全体は4~5㎝以上、芯は1㎝以上削る
    ・擦筆(サッピツ)とは鉛筆、木炭、パステルをぼかす紙製の道具

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