猫がもし人間だったら、
どんな性格で、
どんな服を着るのでしょうか。
そんな想像を形にできるのが、
猫の擬人化です。
今回は、猫を人間ぽく見せるコツと、
パステルを使った描き方を
画像付きでご紹介します。
擬人化とは

擬人化とは、
人以外のものを人に見立てて
人間のような姿や性格で
表現することです。
動物はもちろん、
食べ物や文房具なども
擬人化することができます。
今回は猫を題材に、
人間らしさを加えながらも
猫らしさを残した描き方を
ご紹介します。
擬人化のコツ
猫を人間ぽく描くときは、
次の3つを意識すると
描きやすくなります。
1.猫らしい特徴を強調する
まずは猫の特徴を観察します。
例えば、
- 大きな耳
- つり上がった目
- 長いしっぽ
- 柔らかな体のライン
- 小さな口
などです。
こうした特徴を
少し強調して描くと、
人間の姿になっても
猫らしさを残すことができます。
2.猫の印象から人物像を考える
次に、猫の表情や雰囲気から人物像を想像します。
例えば、
- 可愛らしい猫 → 優しい女の子
- 活発そうな猫 → 元気な青年
- 高貴な印象の猫 → 落ち着いた紳士
というように考えます。
性格や衣装、
色のイメージを決めておくと、
作品全体に統一感が出ます。
今回は、このようにしました。
・男性で紳士的な落ち着いた性格
・17世紀イギリスの衣装
・男性的な都会的なイメージから
全体的雰囲気の色は青


3.形を単純化して考える
いきなり細かく描くのではなく、
最初は〇・△・□などの
単純な形で構図を考えます。
小さな紙に
簡単なスケッチをしておくと、
後から修正する回数を
減らすことができます。
用意するもの
・猫の写真 猫の画像PDFファイル
・衣装の参考画像 英国衣装1760年ごろ画像(PDFファイル)
・背景の参考画像(必要な場合)
・B以上の鉛筆
・練り消しゴム
・ソフトパステル
・パステルペンシル
・画用紙
・茶こしまたはカッター
・マスキングテープ
・トレーシングペーパー
・パステルフィキサチーフ
※今回使用した画材の一例
・HASHIソフトパステル48色
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・スタビロカーブオテロ24色
・マルマンの図案スケッチブック
実際に猫を人間ぽく描いてみよう
①猫の画像を用意する
まずは、
描く猫の画像を用意します。
自分で撮影した写真があれば、
それを使うのがおすすめです。
写真がない場合は、
フリー画像サイトから
気に入った猫の画像を
探してみましょう。
今回はこちらの猫の画像を
参考にして描きました。
②猫の雰囲気に合った衣装を選ぶ
次に、
猫の顔や雰囲気に合った衣装を
選びます。
例えば、
- 高貴な印象なら貴族風の服
- 可愛らしい印象ならワンピース
- 元気な印象ならカジュアルな服
というように、
猫のイメージに合わせて考えると
決めやすくなります。
衣装はフリー画像や、
パブリック・ドメインの画像を
参考にすると便利です。
今回は、
1760年頃のイギリスの衣装を
参考にしました。
※背景も描く場合は、
この段階で参考画像を
用意しておきましょう。
③猫のポーズと頭身を決める
次に、
猫のポーズと頭身を決めます。
ポーズは
作品の雰囲気を左右する
大切なポイントです。
今回は、
高貴な印象の猫だったので、
衣装に合わせて
落ち着いた紳士のようなポーズに
しました。
また、
頭身は2~5頭身くらいにすると、
猫らしさを残したまま
可愛く描きやすくなります。
頭身によって印象が変わるので、
ラフスケッチで描き比べてみました。
今回は、最も猫らしさが残る
3頭身を採用しています。

④下書きを作る
■小さなアイディアスケッチを描く
まずは、小さな紙に
簡単なアイディアスケッチを
描きます。
〇・△・□などの単純な形で、
猫の頭身やポーズを
考えてみます。
気軽なメモ書き程度で大丈夫です。

■気に入った構図をラフスケッチする。
気に入った構図が決まったら、
作品と同じくらいの大きさの紙に
ラフスケッチを描きます。
※デッサンに自信のある方は、
この工程を省略して
画用紙へ直接下書きしても
構いません。




⑤画用紙にラフスケッチを描き写す(トレース)
ラフスケッチができたら
トレーシングペーパーを使って
画用紙へ描き写します。

トレースの詳しい方法は
こちらの記事をご覧ください。
描き写しが終わったら、
猫の周りに枠線を引き、
その線に沿って
マスキングテープを貼ります。


⑥ソフトパステルで全体に色を塗る
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最初は全体に
うっすらと色を塗り、
綿棒や指でぼかしていきます。
最初から濃く塗らず、
少しずつ色を重ねるのがポイントです。

ボタンなどの細かい部分は、
色を重ねるうちに
位置が分かりにくくなります。
そのため、消える前に
濃い茶色で
印を付けておきます。
次に、
服の刺繍を黄色で塗ります。
明るい部分と影になる部分で
黄色を塗り分けると、
立体感が出ます。

猫の顔としっぽを、
こげ茶色で塗ります。
濃い色は少しずつ重ねると、
濃くなりすぎず調整しやすくなります。

服も、明るい部分と
影になる部分を
意識しながら青色で塗ります。
資料写真の光の当たり方に
関係なく、
光の向きは一方向に決めて
塗るのがポイントです。
塗れたら、綿棒でぼかします。




顔周りをレンガ色で塗り、
綿棒でなじませます。

背景の影を薄いグレーで塗ります。
広い部分は、
パステルを粉状に削って使うと
塗りやすくなります。

背景を青くするため、
青系のパステル3色を
茶こしで粉状にします。
白を混ぜると発色が良くなります。

猫の周りは白で明るくします。
背景にまぎれず、
猫が目立ちやすくなるためです。
白は後から重ねても、
柔らかく発色させることができます。

ぼかして薄くなった影を、
青緑色で描き直します。
ぼかしと塗り重ねを繰り返しながら、
少しずつ仕上げていきます。

背景の色が整ってきたら、
ぼかしを減らして質感を出します。
パステルの側面を
軽く滑らせるように塗り、
手でぼかすのは最小限にします。

⑦細部をパステルペンシルで描きこむ
全体に色が塗れたら、
パステルペンシルで
細部を描き込みます。
毛並みや目の輪郭などを加えると、
表情や立体感が出てきます。
水色で、目やブラウス、
スニーカーの影を細い線で描きます。

こげ茶で、
目・鼻・口などの細かい部分を
丁寧に描きます。

青色で、
目の中やブラウスの濃い影を
部分的に描きます。


黄土色で、
猫の顔の輪郭を描きます。

顔やしっぽの毛流れは、
短い線を重ねるように描きます。
服の刺繍の影も描き加え、
細部を仕上げます。




仕上げとして、
背景にハッチング(細い線を重ねる技法)を
加えます。
背景の外側は
濃い青色で描き込み、
表情を出します。

猫の周りは水色を薄く重ねて、
背景との境目をなじませます。
全体のバランスを見ながら、
気になる部分を調整していきます。

目の光は、
練り消しゴムで抜くときれいに表現できます。
毛並みはそのままでも、
綿棒で軽くぼかして
柔らかな印象にしても大丈夫です。


黄土色で、
顔の側面や服の黄色い部分の影を
描き足します。


服の明るい部分は、
練り消しゴムで
色を抜いて表現します。
先端を細くして
軽く叩くようにすると、
細かなハイライトを入れられます。
ヒゲは横に滑らせるようにして
色を抜きます。

⑧完成
全体のバランスを確認したら、
マスキングテープを剥がします。
最後に練り消しゴムで
パステルの粉を取り除けば完成です。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、
猫を人間らしく見せるコツと、
パステルを使った着彩方法を
ご紹介しました。
猫の特徴を少し強調し、
性格や衣装を
考えながら描くだけでも、
ぐっと擬人化らしい作品になります。
また、着彩は最初に
ソフトパステルで
全体を大まかに塗り、
最後にパステルペンシルで
細部を描き込むと、
立体感や表情を
表現しやすくなります。
ぜひ、貴方らしい
猫の擬人化作品づくりに
挑戦してみてください。
【要点】
猫の特徴を強調し、
性格や衣装をイメージして
擬人化する猫や衣装の資料を用意し、
頭身やポーズを決めてから
下描きをするソフトパステルで
全体を薄く塗り、
最後にパステルペンシルで
細部を描き込む




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